《参加者募集》大西基之先生から学ぶ メンズウエア素材の基礎知識 講座 2017年5月開催
昨年大好評だった、オーダースーツ屋で働く人間やセレクトショップ、スタイリスト、イメージコンサルタントなど紳士のオーダーメイドの服に関わる仕事をしている方向けに開催していた、素材を勉強する講義が、今年も5月にスタート。
紳士服の素材の知識、それを勉強する学校も日本にはなく、見よう見まね、独学などで販売する店員・スタイリストが多いのが日本の現状で、大手百貨店でも生地を裏にして展示してあった、などということがあったそうだ。
これではいけない、しかし勉強する場所がない、
そこで正しい知識を基礎から身につけよう、と開催したのがこの素材の講座である。
毎月1回、10人未満の少人数で行い、
講師を務めてくださるのは、メンズウエア素材の基礎知識の著者でもあり、業界では素材の神と呼ばれる、大西基之先生である。
千葉県市川市生まれ。
昭和41年、メンズ・ファッション専門学校(第1期生)卒業。
昭和47年、株式会社ダーバン創立時のデザイナー。
昭和53年に独立 株式会社ワープアンドウエフト設立。
アパレルの企画・製造販売、服地販売を業務とする。
現在はアパレル製品の商品企画コンサルタント、紡績、毛織メーカーのテキスタイル・デザイン、大手アパレルや生地ブランドの社内講師として活躍中。
メンズファッション研究所といえば、パリで活躍中の日本人テーラー、鈴木 健次郎氏も同じく一期生という。
現在は日本で、メンズに特化して学べるスクールがない、というのが現状だ。
内容:メンズ素材辞典より、生地の説明をはじめ、出版されなかった幻の書籍、背広が消えた日より着こなしの哲学、質疑応答など
日時:5月9日(火)AM10:00〜13:00
場所:BOTTONE表参道サロン
参加費:前売5,000円 当日7,000円
10人未満の小規模の講義、
毎回テーラー、ショップ店員やマネジャー、スタイリストなど、業界の様々な方がお越しになります。
参加者の感想
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受講された方の感想(SNSより)
パーソナルスタイリストのSです。
お客様にスタイリングの提案するには、コーティネードの技術だけじゃなく、どんな生地を着たら、どのような印象を与えるかについて、追求したく、
本日、メンズウェアの素材について、日本トップの大西基之先生の講座を受けさせて頂きました。
オーダースーツやジャケットの仕事をしていて、たくさんの生地を見て、触って来たんですが、生地の産地、素材、織り方、太さ、重みによって、同じ生地でも、風合いと肌触りがまったく変わってきます。
またスーツの型の良さはどんな要素に左右されるかなどなど、たくさん勉強ができました。
来月の大西先生の勉強会も楽しみにしています。
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Nさん
業界のバイブル“メンズウェア素材の基礎知識”の著者である大西基之さんのお勉強会に参加して参りました。
生地やさんからテーラー、スタイリストまで業界人が集まりみっちり3時間。
大西さんは某有名メーカーなどでも講義をされ、
先日はプラチナエイジ賞のファッション部門も受賞されたとのこと。
大先生に直に教わることができて幸せです。
お客様に正しい知識、良い物を提供できるよう、私達も勉強し続けなければなりませぬ!
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BOTTONEクルー
今回の講義も引き続き、大西先生より
二回目のメンズ素材の基礎知識について講義していただきました。
大西先生のテキストに倣って講義が始まります。
実は、世の中に販売されている書籍でも情報の誤りが多々あるようですが、大西先生が実際に調べられた
正しい基礎知識なだけあり、私の足りない知識の隙間に埋まっていく、腑に落ち
「へ~!!なるほど~・・知らなかったです..;笑」と納得する講義。
また、大西先生の講義の面白いところは、実際に現場を体感・経験された、
知識だけでない、実体験を交えた内容が加わるところが、毎回注目です。
(まだ2回目ですが)
実際に、お店に売られている生地が裏だと気づき、店先の方に「直した方がいいよ?」と伝えたところ、いまいちしっくりきていない店員さんがいることに驚いたなんてこともあり、意外と知らないで服を売っている人がいるんだということから、この書籍を作られたのだとか。(出版のキッカケも講義のついでに伺えました。)
「どうして(組織の)構成がこうなのか」が理解できるのことが面白いです。
・風合い
柔らかいものがすべて”風合いがいい”というわけではない。
目的のアイテムによって風合いが良い・悪い(合う・合わない)がある。
ノーフォークジャケットにsuper150’sの生地があうのか、といったように。
必ずしも、目の粗い生地が風合いが悪いという考えはは=(イコール)ではないということに、
「そりゃそうだ・・;」と苦笑い。
・単糸・双糸
確かに、経糸が双糸で作られた生地と比較すると、
単糸の場合の生地は弱いとなる場合もありますが、
その素材が、毛と綿ではどうでしょう・・という事にもなりますし、
あとは、どういう仕上がりにしたいか、(出来上がりに、光沢感や滑らかさを出すのか)という点からでも、
生地の選び方が変わるわけですね。一方向からではなく、多面的に生地をみることが大事だと
よくよく考えさせられました。
・糸の撚り
なぜ、撚るのか(撚らないと糸にはならない、抜けていく)。撚る方向は?(単糸と双糸で変わる)
撚った糸の綾の方向は?(この撚りを理解すると、生地を見ただけで経糸が単糸なのか双糸かが分かるようになります。)
撚る回数により何か違うのか?といった、撚りだけでこれだけ生地のことを知って、探ることができる楽しさを
教えていただきました。(これはいいことを聞いた!と、これから生地を見ながら糸を想像していけます)
本日教わったことはこれだけじゃないですが、
非常に有意義で、スーツに、素材に、糸に、繊維に、のめり込める時間が作れることは
テーラーにとって夢の時間ですね。(作ることももちろん楽しいですが、深く追うこともまた興味湧く瞬間です)
次回は何を知れるのかと、今からまた楽しみです!
早く、自分の知識や雑学に落としこみ、お客様に声を大にして発信していきたいです!
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過去の模様
第一回 メンズ素材の講義
本日は我々テーラーが勉強する会というものを開催した。素材の神と呼ばれる、大西基之先生をお招きし、33歳の若手テーラーをはじめ、オーダー業界の人間が講義を受けた。
もちろん私も弊社クルーも、ノートは片時も離さずメモをとった。
大西先生は大手企業での研修を定期的に行っているが、このように1テーラーを中心に行う会は初めてで、まだ雪が降りしきるころから企画をし、ついに実現した。
メンズウエア素材の基礎知識 講座 桝見本
そもそも、生地を作るために、まずデザインを考えるわけだ。
柄、色、そして糸の太さなど、掛け合わせられる要因は様々だ。
もちろんイメージして一発勝負で生地にするわけではない、リスクが高すぎる。
染色にだって変化もあるし、柄が思ったより目立たないな、ということもあるだろう。ということで、まず小さな面積で試作をするわけだ。
https://bottone.jp/bc/blog/bottone-ceo/7109.html
糸の撚りと生地の表裏
「これが途中の段階です。」と突然カバンからスライバーがでてきた。
先日ボットーネ表参道で開いた大西先生の講義、糸の定義の話の模様だ。紡績は、短い繊維を撚ることで糸にするわけだ。
「スライバー、日本語だと篠(しの)といいますね。 だんだん機械で細くするわけです。 最終的に粗糸(そし)という粗い糸にします。」
https://bottone.jp/bc/blog/bottone-ceo/5895.html
メンズウエア素材の基礎知識(講義)第四回① 英国羊毛の種類
バッグは、絨毯の上に無造作に置かれている。大西先生は、すっと手を伸ばし、ぱかっとバックに手を入れた。それも、流暢に話しながら。
スーツのSUPER 〇〇’S(スーパー)表記とは?番手とは?
販売員も勘違いしている場合がある、SUPER ◯◯’s(スーパー・◯は数値)という素材の表記。
それと似ているが別の用語で、表記はあまりないのだが番手(ばんて)という言葉がる
スーパーと番手は同じ?実はこのスーパーと番手、スーパー120というのが120番手、というようにイコールではないのだが、同じものと解釈されている場合があるようだ。
https://bottone.jp/bc/blog/bottone-ceo/7319.html
大西基之先生のメンズウエア素材の基礎知識(講座)と忘年会と
本日はボットーネ表参道サロンに、
素材の神、大西基之先生をお招きし、毎月恒例のメンズウエア素材の基礎知識講座を開催した。恒例、と書いたのだが、今回の企画は全6回であり、
今回が最終回となった。
その後のランチでは、続編、またはもう一度初回から、との話も出た。
【ご縁に感謝】大西基之先生と新年会と
本日はメンズウエア素材の基礎知識の著者、大西基之先生と、 イタリアの生地の展示会、ピッティウオモに出発前のお忙しい、服地商社サブマネジャーの馬場さんにお越しいただき、新年会を開催した。
NHKの朝の連続ドラマの、べっぴんさんについての話題に。べっぴんさんは、戦後日本、子供服作りに目覚めて、やがて日本初の総合子供用品店を開くまでになる女性のストーリーが描かれている。そう、ファミリアだ。ドラマ中のアイビー・ファッションについての話題から幕をあけた。
https://bottone.jp/bc/blog/bottone-ceo/7986.html
ライター:松 甫 詳しいプロフィールはこちら>>
表参道の看板のないオーダーサロン 株式会社ボットーネ CEO。
自身もヘッド・スーツコンシェルジュとしてフィッティングやコーディネートを実施。
クライアントは上場企業経営者、政治家、プロスポーツ選手の方をはじめ、述べ2,000人以上。
2017年3月31日
明日は何着よう?松はじめのスーツの着こなし術 | イベント
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