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オーダースーツの生地

【2021AW】VITALE BARBERIS CANONICOのフランネル生地

真夏のような蒸し暑い日が続くかと思えば、一転して天気のすぐれない日が続いていますね。

寒いくらいに急に気温が下がり、真夏の暑さが恋しく思える表参道です。

 

さて、先日のVITALE BARBERIS CANONICOの秋冬生地に続いて、同コレクションのフランネルシリーズが入荷しました。

秋冬生地の代表格と言えば、やはり「フランネル」が挙げられますよね。

今季リニューアルされたカノニコ社のフランネル生地をご紹介させていただきます。

FLANNNEL(フランネル)

こちらは定番である無地のフランネル。

目付hs270gでライトウエイトのウーステッドフランネルなので毛羽立ちが少なく軽い仕上がりのフランネルです

フランネルといえばこの霜降り調が特徴的で、このような味のある表情はフランネルならではの大きな魅力です。

霜降り調の表情は暖かみを感じさせるほっこりとした雰囲気があり、澄んだ冬の空気に映えます。

特にグレーのフランネルが最も分かりやすく、フランネルにおいてはグレーが永遠の定番と言っても過言ではありません。

WOOLLEN FLANNNEL(ウールンフランネル)

こちらもプレーン、無地のウールンフランネルです。

目付が340gとしっかりとしたウェイトがあり、前述のフランネルよりも肉厚でフランネルらしい毛羽立ちと暖かみのある表情をしていますね。

カノニコ社のフランネルは総じてコストパフォーマンスが高く、イタリアらしい柔らかな風合いのものが多く比較的ライトな目付をしているので秋冬用スーツの1着目としてお仕立てするにはオススメの素材です。

やはりグレーフランネルはこの霜降り感がたまりませんね。。。

生地が肉厚になり、しっかりと毛羽立ちが感じられる分、全体の霜降り感もパワーアップして感じられます。

ウールンフランネルはそもそも英国の寒い地域発祥の生地なので、基本的には厚手の生地中心で防寒に適したものが多いのですが、このくらいのウェイトであればデイリーユースもしやすいのが嬉しいところ。

サックスブルーのシャツにネイビー×ドットタイを合わせるシンプルなスタイルは様々なシーンで重宝しますね。

ネイビーのスーツに合わせるようなシャツとネクタイの合わせを、そのままグレーに落とし込むことで簡単にコーディネートすることができます。

グレーのスーツはオーダーでこそ仕立てがいのある色味と言ったりもするのですが、サイズが合っていないと野暮ったさが出てしまいがち。
しかし、このようにシルエットを重視してお仕立てすればこのようにスマートな印象になります。

こちらはブラウンのフランネル。

グレーフランネルも渋くて素晴らしいですが、ブラウンも良い味が感じられます。

ウールンフランネル特有の均一でない粗野な感じと温かみが秋冬生地らしい雰囲気満載ですね。

シャツとネクタイを合わせるスーツスタイルはもちろんのこと、このようにハイゲージのタートルネックニットとの相性も抜群です。

通常のスーツではセパレートに着回すことはしませんが、フランネルであればセットアップとしてもジャケット単品・パンツ単品としても他のアイテムと合わせることが出来るのでコーディネートの幅も広がります。

こちらはネイビーのフランネル。

グレーの並ぶ定番カラーですが、毎年生地のストックがなくなるのはこちらのネイビーの方が早いように感じます。

カノニコ社のフランネルは総じてコストパフォーマンスが高く、イタリアらしい柔らかな風合いのものが多く、比較的ライトな目付をしているので秋冬用スーツの1着目としてお仕立てするにはオススメの素材です。

チョークストライプフランネル

こちらはチョークストライプのフランネル生地。

無地のフランネルよりもやや暖かみを感じるこのチョークストライプは、まさにチョークで引いた線のような掠れた雰囲気が魅力的です。

霜降り感のあるフランネルに掠れたチョークストライプがさらに味わい深いテイストを感じさせてくれますね。

このチョークストライプはフランネル生地以外にも使われる柄ですが、この掠れた表情を表現するのに最も適した素材がフランネルなのです。

毎年各社からリリースされており、いかに良い雰囲気で表現するかが素材メーカーの腕の見せ所と言えます。

上記のようなグレーは絶妙な渋みが感じられますね。

ひとえにフランネルのチョークストライプといっても、ストライプの幅によっても全体の印象が全く異なります。

こちらは広すぎず狭すぎずのバランスが取れた幅のチョークストライプ なのでビジネススーツとしても重宝する非常に汎用性の高い素材と言えます。

WOOLLEN SUITINGS

こちらは秋冬らしいカラーリングで遊びの効いたチェック系のフランネル。

目付360gとちょうどいいウェイト感ですが、見た目以上に実物は暖かみが感じられます。

こういった主張のしっかりとしたチェック柄はスーツはもちろん、セパレートにジャケットのみの単品使いであったり、パンツをカジュアルに合わせたりと様々な着こなしが期待できますね。

ネイビーのフランネルジャケットにチェックのパンツを合わせたり、ジャケットにこのチェックを持ってきてチャコールグレーやデニムに合わせても素敵です。

無地やストライプのフランネルが定番ですが、定番どころを1着お仕立てしたならばこういった柄物もコーディネートの幅が格段に広がるのでオススメですよ。

COVERT CLOTH(カバートクロス)

こちらは起毛したフランネルではございませんが、秋冬のワードロープの頼もしい味方であるカバーとクロスです。

カバートクロスは強い打ち込みの織りによる耐久性と撥水性、急な角度の綾目模様と霜降り調な表情が特徴的です。

カバートクロスは元々狩猟用コート生地として用いられていますが、こちらのカバートクロスは都会的で使いやすいようにややウェイトを落としています。

目付440gmsと重厚ですが、ほどよい光沢も備えており、ツイード生地ほど野暮ったさがないのでスーツとしても仕立て映えする生地言えます。

古くから愛される英国生地ですのでヴィンテージテイストの良い味が感じられますね。

余談ですが、例年某セレクトショップで取り扱っているのをよく見る生地でもあります。

カバートクロスを一言で表すとすれば、ものすごく丈夫な生地です。

シワがまったくなく、ピーンと張っていて、どれだけ着込んでもへこたれる気がしないほどの強さを感じます。

こちらは草木染めのような(ツイードのような)雰囲気が漂う色味でカジュアルな感じですが、ネイビーやグレーのシンプルな色味であればビジネスシーンでもタフに着用でるでしょう。

ブークレオーバーコーティング

こちらはヘリンボーン柄のブークレ織りのコート生地。

大柄のヘリンボーン柄に加えてブークレ織りのファンシーさのある柔らかな表情が特徴的で、グレー×ホワイト×ネイビーのメランジ感がコートとしてのアクセントにもなります。

目付550gながら伸縮性もあり、もちろんコートとしての温かさも申し分ない都会的なコートにピッタリの素材です。

例年カノニコ社のバンチブックにコレクションされており、ビジネスシーンだけでなく休日の私服としてもプライベートで着ることが出来るほど汎用性が高いのも魅力的。

自由な着回しが可能なので、毎年ボットーネのお客様にお仕立てさせていただく人気の生地の一つです。

DOUBLE MELTON(ダブルメルトン)

こちらはダブルメルトン、しっかりとした打ち込みのウール100%のコート生地ですね。

メルトンとは、強い縮絨をかけ綾目が全く見えないように仕上げた厚手生地のことで、糸の太さや目付を除けば基本的にはフランネルと同じ構成です。

紡毛織物の代表的な素材でもあり、圧倒的にデイリーユースしやすいことも特徴。
コート生地と言えばラグジュアリーなカシミア素材も代表的ですが、その分繊細な素材ですので扱い方には気を使う必要があります。
それに対してこのメルトンはカシミアとは比べ物にならないくらい非常に頑丈なつくりをしているので日常的にガシガシ着ることができるので初めてのオーダーコートにはオススメの素材です。
 
 
 
服屋の特権とも言えますが、常に服と生地に触れられる環境にあるのは嬉しいことです。
生地が入荷する度に生地を見て触りながらブログを書いていると自分の中で新しいアイデアも浮かびますし、新しいスーツやコートが本当に欲しくなりますね。
秋冬シーズンはもうすぐそこまで迫ってきていますので、気になる人はお気軽にお問い合わせくださいませ。
 
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ライター:その他クルー

2021年8月24日
明日は何着よう?松はじめのスーツの着こなし術 | オーダースーツの生地

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