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オーダースーツの生地

春・夏に着たい!オススメのスーツ生地

クラシック人気が継続する中、スポーティーな機能性素材のスーツの人気が並行する昨今。

スーツの在り方がそのものが問われる時代に突入しているように感じますね。

春夏のスーツは着る人が限られますが、エグゼクティブを中心に

「欠かせないアイテム」ととらえている人も数多く存在します。

選び方は?どんな基準を持つべきでしょうか。

まず、こと春夏のスーツスタイルにおいては、着心地や快適さはもちろん涼しげに見せることが重要な要素の一つです。

「いかに涼しげに見せるか」を考えた時に、ズバリ素材にこだわる事が第一歩目。

日本の気候は高温多湿ですから、夏場でもスーツを着るビジネスマンにとっては

サラリとした素材でスーツをお仕立てするのがベストな選択であり、

「オールシーズン」で使える素材は耳障りはいいですが、夏は別物と考えるべきでしょう。

2月に入り、そろそろ春夏スーツの仕込みを始めたいタイミング。

すでにお馴染のお客様からご連絡をいただいており、どんなご提案をさせていただくか楽しみにしています。

今回はこれからの春夏シーズンにおすすめの生地をご紹介いたします。

MYSTIQUE(ミスティーク)

英国ハリソンズ・オブ・エジンバラから春夏コレクションであるミスティーク。

「コンテンポラリー&スタイリッシュ」をテーマにリニューアルされ、

例年の当コレクションよりも見応えあるバンチブックになっています。

この生地の特徴を簡単に言えば「薄い!軽い!サラサラ!・・・それなのにシワにも強い」です。

夏に良さそうだと思いませんか?

バンチブックを開けば、涼しげな湖が眼前に広がります。

このミスティーク、少し詳しく言えば平織で耐久性もありながら、非常に薄く織られているとこと。

平織りとは、経糸・緯糸ともに1本ずつ交互に交差して織りあがっている基本的な織り方です。

平織りの軽い生地は、トロピカルとも呼びます。

薄い=目付が軽い、こういう生地だと耐久性が低いと思われがちですがご心配なく。

目付240/260gとライトウェイトなのですが、

最上級のメリノウールの2PLYヤーン(糸)を1メートルあたり約700回転の撚り(ハイツイスト)を加えることで、

ライトウエイトながら強い耐久性を実現しています。

難しいことを言いましたが、これは着てみると分かります。

薄いのにピーンと張っている感じがして、ジャケットは手に持っていても変なシワにはなりません。

もっと薄手の生地もありますが、薄ければ良いというものでもなく、ミスティークはまさに丁度良い生地。

ただ薄いだけの生地では日本の高温多湿の気候には耐え難く、

汗や湿気でシルエットがヨレてしまったり、クリースラインが消えやすくなってしまいます。

その点このミスティークは薄いのにハリコシがありますから、蒸れにくく、綺麗なシルエットを保つことができるのです。

「ミスティーク」は高温多湿の厳しい環境で闘う日本のビジネスマンの強い味方。

夏スーツもこういうのが1着あると便利ですよ。

ややくすんだ色味にさりげないグレンチェックが3色。

バンチブックの一番上にくる生地はそのコレクションの印象を左右する大事な役割があります。

人気のネイビーはカラーバリエーションが豊富にラインナップされていますね。

スモーキーなネイビーには都会的な魅力があり、

こういったカラーはかっちりとしたスーツに柔らかな印象を添えることができます。

ハッキリとした主張のストライプが2パターン、こちらも定番のネイビーからグレー系までラインナップされています。

ストライプはピッチ(幅)の間隔によって仕上がりの印象が大きく変わってきますので、

仕上がりのイメージをしっかりと膨らませることが大事です。

この生地はハリソンズというイギリスでも有数の生地メーカーのコレクションであることはお伝えしましたが、

このハリソンズ社のCEOの方も、「春夏はミスティークだよ!」とおっしゃっていました。

CEOもおすすめとあらば…クオリティは自信があるということですね。

サヴィルロウでも愛されるだけあって、仕立て映えもしますし、

ボットーネでも毎年多くのお客様にご提案させていただき、ご好評いただいております。

さらさらとしたドライなタッチが涼しくて気持ちがいい、まさにエグゼクティブのためのドレスクールビズと言えます。

SHERRY STRETCH(シェリーストレッチ)

量販店やセレクトショップだけでなく、

イタリアの一流スーツブランドでさえストレッチ素材を提案する時代ですから

もはやストレッチスーツは当たり前のように浸透していますね。

ストレッチがさらにリラックスしたものになれば 「ジャージー素材」。

先日のブログでもご紹介させていただきました。

でもジャージーはビジネスシーンにおいてマイナスになるシーンもあるかもしれません。

リラックスという言葉は、業界や役職によっては難しいという声もお聞きします。

そんな方には純粋な「ストレッチ素材のスーツ」をおすすめします。

ナイロンとかシャカシャカしたものとは違いますよ、あくまでベースはウールです。

ホーランド&シェリー社の「シェリーストレッチ」コレクション。

目付240gmsと230gmsの2種類のラインナップしています。

ウール×ライクラ混紡の生地、え?ライクラ?…化学繊維ってどうなの?と思われますでしょうか。

化学繊維と聞くと、悪い印象を持たれる方もいらっしゃるかもしれませんが、

ーランド&シェリー社のそれは全くの別物。

このライクラという繊維はスキーウエアや水着、下着などにも使用されており、

シワや型崩れしにくいという特性があります。

蜘蛛の巣程度の細い糸がゴムのように伸縮するライクラは、スーツのストレッチ性を飛躍的に高めてくれるのです。

ストレッチと言っても、ただ伸びれば言い訳ではなく、着心地・見栄え共にしっかりしてなければなりません。

着心地面で言えば従来のポリエルテル素材のような不快な肌触りはなく、

弾力があり、伸びた後に元に戻る力も備わっています。

そうでないと、びよんびよんになってしまいますので、、、。

見た目もウール100%と比べてまったく遜色ありませんので、

「快適さは得たいが品格は損ないたくない」という方はピッタリだと思います。

外回りや出張など社外で動き回る機会の多いビジネスマンは、

快適さときちんと感の両立が課題かと思いますが、この1着があればどちらも実現できるでしょう。

ハッキリとした主張のストライプと落ち着いたグレンチェックはミスティークに続いてシェリーストレッチにもラインナップ。

千鳥格子は白いシャツにダークなネクタイを合わせて、モノトーンにコーディネートしたら清涼感もあってカッコイイなあ。。。

カラーバリエーションはかなり豊富で、定番のネイビーは明るめ方暗めまでしっかり揃っています。

コットンなどに多い淡いお色味、ベージュやカーキなどの一味違うお色味も粋ですよね。

EXEL(エクセル)

外回りの多いビジネスマンにとって、動きやすいことは良いパフォーマンスを生み出すことに繋がりやすいですよね。

しかし、動きやすさ=ストレッチ性を意識し過ぎてしまうと、

ここぞという大切な場面では大人の品格を保つことはできません。

ストレッチ系の素材はその特性から光沢控えめな生地が多く、

仕事の大事な局面で着るスーツとしての役割を果たすにはもう少し艶感が欲しいところ。

というのも、前回のブログでご紹介したゼニアの生地も、

前述のホーランド&シェリーも素晴らしいストレッチ性を備えていますが、

唯一足りない点があるとすれば、やはり生地の「光沢」です。

ストレッチ素材で光沢がある生地なんてあるの?という声が聞こえてきそうですが、実はあるんです。

フランスはドーメルの「エクセル」というコレクション。

こちらはドーメルの数ある生地の中でもラグジュアリーさと快適さを兼ね備えた新しい時代の生地です。

このエクセルは簡単にいうと、とにかく伸びる!そして光沢が綺麗!色も綺麗!です。

フランスの生地ですから、パリのエッセンスを感じる上品な色使いも多くのお客様から好評をいただいております。

この色鮮やかなネイビーのバリエーションもドーメルのエクセルならでは。

深いダークネイビーから色鮮やかなブルーまで、どれも良い雰囲気を感じさせるカラーリング。

通常のウールと比べるとおよそ3倍のストレッチ性があり、ウール100%ならではの美しい光沢が強み。

実際にこれまでにスーツとしてはもちろん、

新郎タキシードとしてもよくお仕立てをするくらいストレッチ素材だと感じさせない程の綺麗な光沢があります。

実はストレッチスーツなのに上品な光沢があって、色も綺麗でカッコイイ、

そんな着るだけで自然と気分が上がるスーツに仕上がります。

ドーメルのエクセルは機能性と高級感を両立させることができますので、

今の時代にピッタリな大人のラグジュアリーな装いが実現可能です。

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nakanomaruライター:nakanomaru一度は大手IT企業へと入社。その後、心の声に従い上京しボットーネに。
人生で情熱を注げることは2つ、1つはサッカー、もう1つはスーツ。
何事もコツコツ、地道に基礎を固め着実に行う動作の安心感の高さはクライアントからの評価も高い。

2022年2月4日
明日は何着よう?松はじめのスーツの着こなし術 | オーダースーツの生地

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