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オーダースーツの生地

【2024年春夏】LoroPiana(ロロ・ピアーナ)のコレクションを見てみよう!

最高品質を誇るイタリアはLoro Piana(ロロ・ピアーナ)。

春夏シーズンに向けた生地が一足早く入荷しましたので、ブログで皆様にいち早くお伝えできればと思います。

スーツの生地が切り替わる時期

スーツの生地は一年に二回、コレクションが一新されます。

基本的には反転に季節になるのですが、春夏向けの生地が2月頃、一方で秋冬向けの生地は8月頃になります。

厳密に決まっている訳ではなく「大体このくらい」という目安程度のもので、ブランドによって時期が一ヶ月以上違っていたり、同じブランドであってもその年によって早かったり遅かったりします。

そろそろ届くかな…?

この時期は毎日運送業者から荷物を受け取るのが楽しみになるのです。

ズシッと重みを感じると、『よしよし・・・』。

今年は1月のうちにいくつか届いています。

暖房を付けても中々サロン内が暖かくならず、、、真冬そのものの気候が続いていますが、爽やかな色味の生地たちを見て、暖かくなる日を待ち侘びているのが洋服屋なのです。

同時に冬物を着れる時間も限られているのだと実感し、、、まあとにかく、あれやこれや考えています。笑

ロロ・ピアーナの魅力はどこに?

生地の品質は最高峰。

言うまでもなく『原毛』にも徹底的に高いレベルを追求し、原毛を元に仕上げる『糸』も技術が必要な細番手が多く、色や発色の良さも群を抜いています。

しかし、この辺りはネットで適当に調べれば誰でも辿り着く情報です。

そんなものに意味はないと思っています。

ですから、せっかくマニアックな洋服屋のブログをみていただいている方にはもっとリアルな情報をお伝えしましょう。

個人的な見解が大いに含まれますので「そんなことはないだろ!」と思われた方は、是非やさしくあなたのご意見をお聞かせください。

ということで、ロロピアーナ。

その魅力・・・それは『〇者混生地の美しさ』にあると思います。

ウール意外に紳士服の生地でよく使われる素材は、冬ならカシミア、キャメルなどがあり、春夏の素材であればリネンやシルク、コットンなどがあります。

どれも単体で使われることもあれば、ウールとブレンドされた『〇者混』という表記で、主にジャケットに用いられる見られる奥深い雰囲気の生地になる場合もあります。

ウールとシルクなら二者混(とはあまりいいませんが)、

ウール・シルク・リネンなら『三者混』、

ウール・シルク・リネン・カシミアとなれば『四者混』、

となる訳ですが、様々な要素が綺麗にブレンドされると、足し算ではなく掛け算の魅力を発揮します。

例えばこれがウール・コットン・シルク・リネンの『四者混』の生地。

いわゆるホップサック調で、優しく甘く織られているので、空気を含んだような軽やかさを感じます。

ウールをベースに、コットンにより適度な重みを感じ、シルクの光沢、リネンの清涼感などのすべてがしっかり『感じ取れる』のです。

例えばこれはジャージー素材ですが、流通するジャージー素材の多くは「実用性」にフォーカスしていますので、着心地は良くとも、美しいと思える生地はほとんどありません。

しかし、ロロピアーナにかかれば、まず最初に『美しさ』があり、さらによく見ると『ジャージー生地』であることが分かります。

ウール・シルク・リネンにストレッチ性のあるポリウレタンを配合した四者混のジャージー。

こういった快適さが何より重視されがちな生地であっても、ロロピアーナは決して自分達の哲学を失わないからこそ、単なるジャージー生地ではなく『ロロピアーナのジャージー生地』になるのだと思います。

2024年春夏のラインナップを見てみよう

先程もご紹介しました、甘い織りのジャケット生地。

肩パッドなどは省いた、いわゆる『アンコン仕立て』と相性がよく、春先、秋をメインに長いシーズン着用することができます。

一方で、生地自体には厚みを感じますので、夏はちょっと厳しいかな・・・という生地感です。

このあたりはウール・シルク・リネンの三者混ですが、先程の生地とは違い、表面がさらっとつるんと仕上げられていますので、より涼しく感じる生地になっています。

シルクの光沢はしっかり感じますので、薄手ながらも上品な仕上がりのジャケットになると思います。

春らしい色のラインナップで、白のTシャツやニットTなどの上から羽織るだけでコーディネートが完成しそうですね。

こちらは、配色が奥深い生地のラインナップです。

ブラウンがとても分かりやすいのですが、ブラウンの中に『ブルー』があるのが分かりますでしょうか?

中々こういった生地は見たことがありませんね・・・。

遠目には普通のブラウン無地のジャケットに見えると思いますが、近づくと深い色味に気が付く。

そのくらいの主張が、大人のジャケットには丁度良いんですよね。

もちろんスーツ用生地もございます。

これでウール!?シルクじゃなくて!?と驚いてしまうほどの滑らかさのあるオーストラリスという生地です。

きめが細かく、生地だけみてもうっとりするような触り心地です。

スーツとして仕上がると、他のスーツとは圧倒的に異なるオーラを放つことになるでしょう・・・。

オーストラリス以外のスーツのコレクションも、春夏向けながら光沢感の美しい生地が目立ちますね。

英国生地などは、サラサラとした光沢のない『トロピカル』がメインになりますので、この辺りは生産国の違いを分かりやすく感じる部分だったりします。

個人的にはこの『ジャージ―生地』にとても魅力を感じています。

パッと見はデニム素材のようにも見えますが、触り心地はとても柔らかく、何よりジャージー生地にしては珍しく発色がとても美しいのいです。

こういう雰囲気の生地は見たことがありません。

ただし注意点があって、ジャージー生地だからと言ってタイトに仕上げすぎると、着用していくにつれてビヨンビヨンに伸びてしまいます。

ストレッチ性はあくまでも補助的な役割で、あまり攻めすぎないシルエットにすると美しさが長く保てると思います。

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nakanomaruライター:nakanomaru一度は大手IT企業へと入社。5年勤務ののち、心の声に従い上京しボットーネに。
人生で情熱を注げることは2つ、1つはサッカー、もう1つはスーツ。
何事もコツコツ、地道に基礎を固め着実に行う動作の安心感の高さはクライアントからの評価も高い。

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