新年初日出勤の服装と映画鑑賞と
新年もいよいよ4日から、という方も少なくないのではないだろうか。
2017年の初日である、
気の引き締まるネイビーのスーツは、フィットしたものを選択して、
入念に手入れされたストレートチップで出勤すれば、
自然と歩く毎にふつふつとモチベーションが湧く。
誰が見ているわけでもない、
上長も服にこだわりなし、注意して見たならば年末の服装と変わらないし、
奇抜なタイをしていかない限り、例えば女性社員からの「素敵ですね」の言葉はない。
1:例えば女性社員、というのは女性は常にファッションに敏感であるということ
2:言葉がないだけで、例えばビジネスでも、ほとんどの人はクレームを言わず・・というのと同じこと
ということで、誰が見ているわけでなし・・と思いがち。
が、自分は見ている。
朝、シャツを着て、タイを結ぶ、上着を羽織った時の姿見に投影された姿、
バッグを置き、靴ひもを結び、玄関ドアを開ける時の手元、
そして車の窓に反射して映る、もっとリアルな姿見で見たスタイル。
誰も気づかないかもしれないが、
タイの結び方を変えてみる、
そんなこだわりが「らしさ」を醸して少しずつ伝搬していくし、結局らしさは服装×内面だから、良い服が似合う自分でなければならないのだ。
とはいえ、現実的に外資系企業であれば役員が服装に気配りをしており、
服装の大切さがキャリアと直結して考えざるを得なくなるわけなのだが、 なかなか日系企業だと文化として、スーツを着ていればOK、となってしまうので、忙しい現実を考えると服装よりも優先度の高いことが多くなってしまう側面もあると思う。
でも、確実に影響力がある、スーツを装うということの影響力は。
そして小さくない、非常に大きな影響力がある。
スーツとコーディネートや着こなしには、自分自身への心理への影響と、周囲の心理への影響があることは、記憶に新しいところならばドナルドトランプの服装戦略も例外ではない。
私たちは色で感情すら変わってしまう。
たかだか色?と思うかもしれないが、修学旅行で行った京都のローソンが、ローソンカラーのブルーではなく、ブラウンで、マクドナルドもブラウン調だったことに衝撃を受けたのだが、京都は街の景観という側面から使用できるカラーを制限している。
>「広告の“地”の部分は白地を原則とし、周囲の景観との調和を配慮する」「特に、赤・黄色を下地に用いる場合は、これらの色と補色関係(正反対)にある色の使用を避ける」とある。
タイの色をとってもそれほど重要なのだ。
ハッとした方がいらしたら、ぜひワードロープ再構成を一緒に取り組む相談をいただきたい、
具体的にそのようなメニューはないのだが、リクエストをいただくことがある。
さて、年始に写真を整理していたら、
あれ?今娘が着ている服、上の子が着てる時代があった!と妙に感動する出来事があった。
シンプルに言ってしまえばお下がりなのだが、本来洋服は大切に永く着て、子供や孫へ継承するものだ。
妻が幼少期に着ていた幼児服が残っていたため、着せてみた。
しっくりくる!
そして、縫製も良い!
今の吊るし服は、失礼ながらどうしちゃったんだ・・・と思う。
1月3日はそんな息子と映画鑑賞。
映画といっても邦画である。
邦画といってもアニメである。
アニメといっても実写の要素もある、妖怪ウォッチというアニメの新作映画なのだが、
映画限定のメダルという特典も無事教授し、
さらに映画の内容も非常に精巧にできており、
大人でも楽しめる構成が組まれているところに感動してしまった。
実写キャラクターの微妙な手振り、
これだけの作品を作るのに、
何人のクルーが徹夜したのだろうか、などそんなことばかり考えてしまったが、
このアニメ映画を子連れで見ている親の半分が父親オンリーだった。
子供達は見ているから買い物でもしてゆっくりしておいでよ、という彼女への優しさで溢れていた映画館であった。
(注:私も父親オンリー映画館ケースである)
ライター:松 甫 詳しいプロフィールはこちら>>
表参道の看板のないオーダーサロン 株式会社ボットーネ CEO。
自身もヘッド・スーツコンシェルジュとしてフィッティングやコーディネートを実施。
クライアントは上場企業経営者、政治家、プロスポーツ選手の方をはじめ、述べ2,000人以上。
2017年1月4日
明日は何着よう?松はじめのスーツの着こなし術 | スーツ ジャケット スタイル
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