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ロジャーとワサビといい香りと

ロジャー ワサビ

先日はROGER FRANCIS CLARKE氏(ロジャー氏)の南青山オフィスへ。
「やぁ!」と、巨体から右手が出てきた。
ホノルル帰りのロジャーは時差ボケで眠そうな顔一つせず、暖かく迎えてくれた。

久保田利伸「LA・LA・LA・LAVE SONG」のアルバムジャケットにロジャーが撮影した写真を提供した、というのはこの日知った話なのだが、
デザイナーとしてのロジャーが手掛けるカフリンクスはボットーネでも取り扱っていた。
なんとそのロジャーが新たに手掛けたのが、ハンドクリーム、それも、ワサビだ。

「気づいたんだよ、特に日本の人は、良い匂いを求めているというより、 嫌な臭いがしないようにすることの方が重要なんだよね。」とロジャー。
確かに香りという文化において、とかく日本人男性なら週末のデート用に香水を振りかけるより、
スーツにファブリーズをふりかけるかもしれない。

コア成分はわさびエキス。
まずは帰宅してから食前に使いたい、RFCヤックアウェイ。
白い筒をパカッと開けると、黒いワサビチューブが出てくる。
適量を手の甲になじませる、ふわっと天然の香りが広がる、なんだか清められた気分だ。

次に、こちらも成分の99%以上天然系原料という、手肌の保湿クリーム、
RFCドライリーフは、白いチューブだ。
「こっちは少しね。」とロジャー。少量なのに随分と広がりがあるのだ。
実際に塗ってみると、11月の乾燥した手は一瞬でしっとり。
個人の体感だが、翌日も効果が持続しているかのようだ。
ワサビ特有のツンとくる香りは・・・もちろんなく、そしてなかなか良い香り。

今年4月には香港でお披露目。
ジャパンパビリオンでの世界各国のバイヤーからの反応は予想以上だったそうだ。

そういえば最近海外のスーパーで「ウマミ」というコーナーを見たことがあるが、
そもそもワサビもワサビという用語自体は知られているのだそうだ。
もちろん、塗ったことはないはずだが。

わさび ロジャー

Why wasabi?

私は、世界中の文化や自然などに、いつも興味を持って接しています。
私が展開するアイテムの一つに、香木を使って自然の香りを匂わすブレスレット「goodsmelingballs(グッドスメリングボールズ)」と言うアイテムがあります。
私は、その製品を創り上げていく過程で、
『人々は良い匂いを求めているのではなく、 いやな臭いを望んでいないのだ。』
という事実に気づきました。

そんなある日、私は偶然立ち寄った鮨屋のカウンターで、「わさび」についてとても興味深い話を聞かされました。私がとても魅了されたは、いつも日本食に欠かせない日本独自のスパイスとして捉えていた「わさび」が、元来は「薬草」として日本人の生活に根付いていたという事実でした。
「薬草としてのわさび」との出会いは、臭いに対する私の考えにも大きなヒントを与えてくれました。私は「わさび」についてもとともっと知りたくなり、様々な調査を行いました。やがて、私の「わさび」に対する興味は抑えきれないものとなり、必然として今回の製品発表にたどり着いたのです。
日本の象徴であるわさびを、これまでにないユニークなプレゼンテーションで世界に紹介できる役目を担えたことは、私にとって大きな喜びであり誇りであると考えます。
そしてこのプロジェクトを成し遂げることが故郷から遠く離れた東洋の国「日本」に私が惹かれ招かれた意義なのだと今私は確信しています。

wasabiworldwide.comより引用

オフィスの入口の書は、岩科蓮花さんの作品、「清」。
この清はWasabiブランドのコミュニケーション・キーワードだそうで、
左下には、CLEAN WATER・CLEAN MIND・CLEAN BODYと、ロジャーのメッセージが続く。

岩科蓮花
トリニダードトバゴ生まれ、ボストンで育ち、
デザイナー、フォトグラファーとしても活躍するロジャーが、
日本のワサビに注目しスキンケアアイテムを繰り出すとはびっくりだ。
 ワサビはもともと「薬草」として、日本人の生活に根付いていたらしく、
ロジャーはその事実を深堀りして、この商品が完成したのだ。

WASABIは、日本に居ながらにしてグローバルな視点を持つロジャーと、株式会社ダイアログ・マーチャンダイズの堀水代表の、世界に誇るクリエイティブな作品だ。

ROGER FRANCIS CLARKE 松甫
ロジャーとは六本木ヒルズのパーティ以来だ、
スーツ・ジャケットを着こなすロジャー、あの時は作務衣を着ていたが、
カジュアルな装いでも様になる。

私もカジュアルに。
この日のエルボーパッチ付きダブルブレストのシャツジャケット、デニムシャツなどはオーダーメイド。
デニムはヤコブ、黒のローファーに、もちろん白ソックス。

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松 甫ライター:松 甫 詳しいプロフィールはこちら>> Twitter Facebook 表参道の看板のないオーダーサロン 株式会社ボットーネ CEO。
自身もヘッド・スーツコンシェルジュとしてフィッティングやコーディネートを実施。
クライアントは上場企業経営者、政治家、プロスポーツ選手の方をはじめ、述べ2,000人以上。

2016年11月23日
明日は何着よう?松はじめのスーツの着こなし術 | Other

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