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ウインドウペーンのスーツと外資プレゼンのスーツと

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敏腕コンサルタント、K氏のウインドゥペンのスーツは、
そこまで艶やかにチェックは出ていないが、さり気なくファッショナブルなトーンがクライアントに伝わるはず。
マネキンはパープルシャツに、ブラウンのソリッドタイで、チェックの色糸と全体的なカラートーンを合わせた。

ウインドゥペーンという柄は、ここ数年トレンド傾向があったが、伝統柄だ。
窓の格子のようなチェックということでこのネーミングになっている。
糸色次第ではご覧のように全体ではさほど目立たないため、1着あると面白い。

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腰にはチェンジポケット。
チェンジ=お釣りという解釈もあるのだが、
遡るとこのディテールは弾薬入れだったのだとか。
鷹狩りなどのスポーツをする際のスポーツジャケットに付けられていたので、
現代でもスポーティな印象のスーツやジャケットに用いることがある。

私は19歳のときにポールスミスのスーツの多くがチェンジポケット付きで、
当時はなぜか、英国式=チェンジポケットというイメージを持っていたことがあり、
ブリティッシュスーツならばチェンジポケット、という記述を見たこともあるのだが、
そういってしまえばそもそも全ては英国から発祥したスーツだから、ブリティッシュも何もないわけだ。

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ご覧のように、K氏の体型にフィットするように仕立てているため、マネキン映えしない。
マネキンはある意味理想的なボディーだが、人間の体は前後左右異なるカーブがある・・・

さらにいえばウインドゥペーンなどのチェック柄は手作業で地合わせを行い、
手間暇もかかる。

さて、昨日は新宿にサロンがあった頃からのクライアント、Y氏のご紹介オーダー。
ともに外資系G社のエリート・ビジネスパーソンだ。
Y氏からオーダーを頂くときは、大きなコンベンションでスピーカーを務める際が多かった。

外資系のプレゼンテーションは、動く。
ステージを右から左へ、手を上に、ジャスチャーも表情も豊かに、
言ってみればいわゆるスティーブジョブズのようなプレゼンで、
壇上に立って黙々と話す日本的なそれとは勝手が違う。

Y氏のご紹介ということで、同じようなスピーカーを務めることもあるだろうと思い、
アームホールは極力小さくする提案をする。
アームホールは窮屈なくらいが実は良い服といえる。
アームホールが大きいと、手を挙げた時に身頃が引っ張られる。

過去は銀座E店で仕立てていたというY氏、
雰囲気を変えてソフトなイタリーテイスト・スーツ。
ぜひとも勝負スーツに加えていただければ幸いだ。

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松 甫ライター:松 甫 詳しいプロフィールはこちら>> Twitter Facebook 表参道の看板のないオーダーサロン 株式会社ボットーネ CEO。
自身もヘッド・スーツコンシェルジュとしてフィッティングやコーディネートを実施。
クライアントは上場企業経営者、政治家、プロスポーツ選手の方をはじめ、述べ2,000人以上。

2016年12月25日
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