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明日は何着よう?松はじめのスーツの着こなし術

アフターコロナ時代の服装術

 

松はじめです。

リモートワークが導入され、打ち合わせもオンラインで行った、という方が私の周りでも増えました。これまでは会って話す、出張して会議をする、という当たり前が、アフターコロナ時代はどうやらこのオンライン化がますます加速しそうです。

あれ、意外にもオンラインでのミーティング、さほど問題なくできる・・

むしろこちらの方が効率が良いのでは?

と思った方も少なくないのではないでしょうか?

こうなってくると、服装は、みなさんどうしていらっしゃいましたか?

自宅生活とはいえ、きちんとジャケットを着ているよ!という方はおそらく希ですね。

ですが、アフターコロナ、ウィズコロナといわれるこれから、少し違った意味で服が重要になってくると私は思います。

この記事の目次

ソーシャルディスタンスとオンライン

まず、これからは人に会うこと自体が特別なイベントになります。

ビフォアコロナ時代は、飲食店に大勢で行き、集まって食事する、お酒を飲むというのが当たり前でしたよね。

先日も飲食業を営まれているオーナーとお話しいたしましたが、テイクアウトを導入してもアルコールを提供できないため売上と利益減など、いつも通っていた大好きなお店がこのような状況で、とても忍びない気持ちでいっぱいです。

ですが、これから急にビフォアコロナのようにまったく元どおりになるか?というとなかなかそうはいきませんよね。

基本的にはソーシャルディスタンスを保ち、人と人との距離を空けることが店舗ではスタンダードになりました。

スーパーも入店を制限しながら営業したり、3密を避けるがキーワードとなりました。

コロナウィルスが明日急に消えてしまえば話は違いますが、基本的にこの人と人とが少しずつ距離を取る文化は、しばし続くでしょう。

テレワークを継続するという企業もあるなか、オンラインでデートするというサービスまで登場しました。

少し極端かもしれませんが、これからの時代、オフラインで打ち合わせるとか、会って話すということが貴重な体験になるのかもしれません。

自宅ミーティングと服装 ウォルマートで売れたのは・・

それでは、多くの時間を自宅で過ごしていた時、服装はどうしていたでしょう?

アメリカ、ウォルマートで多く売れた服の1つが、ジャケットだそうです。上着が、ウェブでの会議用に通常よりも販売高を伸ばしたというのです。反対に、パンツが売れなかった・・

実際にフリーランスの知人の話では、ウェブを使ったオンラインのミーティング時に、上着は羽織るけど、下は短パン、ジャージ、という日も多かったと。

やはり人は、多くの人が集まるオフィスに行く時に、時と場所や周囲の人への影響、どう見られるか?見せる必要があるか?そういったことを考えて装っていたということです。

1日中誰にも実際には会わない、という場合は画面上から見える部分を整えた、というわけです。

では、オンラインに慣れた方が、実際に東京から名古屋へ行って、打ち合わせをするといった時代に戻るのでしょうか?

実際に会わなけれが進まない案件というのもあります。

例えば私たちのような、オーダーで服を作るという仕事は、最初に行う採寸がそうです。

(ゾゾスーツというのもありましたが・・)

住宅の設計を行う会社でも、壁のサンプルなどをお客様に事前に送って、オンラインで打ち合わせをしていたそうですが、直接会った方がスムーズな点は多くありそうです。

ですが、オンラインで良い点はオンラインになっていくのだと思います。

息子が通う小学校は、2月からずっと休校、6月から少しずつ授業が再開しましたが、これなどはオンラインで良かったし、これからもオンラインも取り入れても良いのではないかなと思います。

オンラインの勉強なら通学の時間も短縮でき、レベルの高い授業を選択しながら自宅で受けることができるようになるメリットがあるからです。

反対に、人と人との微妙なニュアンスや、距離感、熱量とか、そういう学びは実際の学校が良いですよね。

人と会うという特別なイベント

つまり、完全に全てがオンラインとはいかずとも、今回オンライン化が加速した、加速せざるを得なかったという状況で、今後もこのオンラインの流れは続く。

すると、実際に人と人が会うということ自体、もしかしたらとても特別な体験になるのではないでしょうか?

友達の結婚式がある!というと、どうでしょう?

一生に一回、大切な友人の、晴れ舞台だ。

みんなドレスアップして、式場に行くと懐かしい顔。

写真にも残るし、彼、彼女のためにもきちんとした服を着ようかな、いつもと違った服。

これが特別な日ですね。

こんな非日常、特別。

人と会うということを、特別なイベントだと考えると?

服はあなたの自己表現ツール

一期一会という言葉がありますが、来週あなたが実際に会う約束をしている方に、どんな自己表現をするか?

服というのは面白くて、自分を表現することができます。

現代の日本において、裸で歩いている人はいません。

何かしらの服を着ています。

バーテンダーなら、バーテンダーらしい服を着ています。

らしさの表現、それが服ではないでしょうか?

その時、その場にあった服を、取り敢えず袖を通すこともできます。

ですが、特にアフターコロナ時代は、人と会うという特別な体験、結婚式ではありませんが、どんな服を着て自己表現しようか?

どんな服だったら私らしい?立場を表している?

どんな服だったら、季節感を出せる?

など、今一度自分の服装について見つめ直しても良いと思います。

着替えから気替えへ

着替える、といいますが、私は気替えると表現しています。

人間の、取り替え可能な皮膚、それが服です。

服を替えるということは、気分を替えるということ。

お気に入りのスーツ、ジャケットがあれば袖を通してみてください。

気分が高揚していくのがわかると思います。

新しい服に袖を通して歩く日は、気持ちがいいですよね。

服には、オンとオフを切り替えたり、気分を切り替える効果があります。

半日かけて車を走らせ、遠いところに旅行するとか、とびきり美味しいディナーをホテルに出向いて食べたりしなくても、服で自分の気持ちを変えて、1日を過ごす。

これからの時代、あなたにとっての厳選した大切な服と、時を過ごしてみてはいかがでしょう?

さて、明日は何着よう?

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松 甫ライター:松 甫 詳しいプロフィールはこちら>> Twitter Facebook 表参道の看板のないオーダーサロン 株式会社ボットーネ CEO。
自身もヘッド・スーツコンシェルジュとしてフィッティングやコーディネートを実施。
クライアントは上場企業経営者、政治家、プロスポーツ選手の方をはじめ、述べ2,000人以上。

2020年6月4日
ライフスタイル | コラム

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