ハンチング帽とコーディネート フェイルスワース試着の感想 ハリスツイード ストーノウェイ
松はじめです。
帽子は、かぶるだけでおしゃれに見える魔法のアイテム。
特に顔まわりの印象を左右するアイテムですから、服装に合わせていろいろな帽子があるとコーディネーションの幅が広がります。
さて秋冬はツイードのジャケットやブルゾンに、ハンチングを合わせたいですね。
ハンチングというと、どんなブランドが思い浮かびますか?
今回私がかぶっている帽子はフェイルスワースというブランドです。
このハンチング帽は私も好きなブランド。
価格は手頃で色も豊富です。
そこでフェイルスワースの・・・というモデルを取り扱っている時谷堂というお店にアポイントを取り、実際に見せていただくことに。
ハンチングハットのコーディネート
ハンチングハットはジャケットスタイルやカジュアルスタイルによく似合う帽子です。
スーツでも、スポーティなハウンドトゥース柄などと相性が良いです。
すっきりしたデザインでクラシック、このフェイルスワース ハリスツイードストーノウェイは素材がツイード。
名前の通りハリスツイードで、独特のゴツっとした無骨な感じがたまりません。
そして、あわせやすいのが特徴といえます。
スリーピースのスーツにハンチングをコーディネートしてみました。
こちらはネクタイのグリーンとハンチング帽のグリーンをリンクさせています。
ハウンドトゥース柄(千鳥格子)のスーツは起毛していて、このような英国カントリースタイルとハンチング帽は、、よく合いますね。私の好物でもあります。
コーデュロイのスリーピーススーツに、ハンチング帽。
コーデュロイ素材のスーツは少し野暮ったい印象で、カジュアルな印象になるため、こちらも自然と溶け込みます。
またコーデュロイのジャケット単体に合わせても素敵。
こちらはバラクータG9というスイングトップ(ブルゾン)とハンチング帽をコーディネートしてみました。
余談ですが、スイングトップというのは和製英語で、VANの創始者石津謙介氏が考えたそうです。
ゴルフのスイングからとったといいますから、なかなかのネーミングだなと思いますね。
バラクータG9自体も古くからありますが、ハンチングと合わせるとより一層良い味が出ていると思います。
もちろんニットにもハンチング帽は良きパートナーになってくれるのです。
こちらはイタリアのドルモアのニット。インナーにはデニムシャツを合わせています。
ジャミーソンズというフェアアイルセーターとハンチング帽。
フェアアイルセーターは柔らかいウールではなくて、ごつっとした英国羊毛が使われています。
同じくフェイルスワースのハンチングも、ハリス島のハリスツイードが使われており、素材感で調和がとれました。
一見難しそうなセーターですが、いろいろな色が入っているので、使われている色を帽子で拾ってあげるとうまくまとまります。
フェイルスワース
フェイルスワースなんですが、こちらはなんと1903年創業の英国のブランドです。
1903年12月2日、「The New Failsworth Hat Manufacturing Company」の名で設立。
ですが、もともとは1875年に「Maypole Hat Works」の名で事業を開始しているようです。
1881年になるとフェイルスワースはマンチェスターのクレアモント・ストリートへと拠点を移動。
1930年には太平洋戦争にて飛行帽やヘルメットの制作を手がけます。戦後にはアメリカのステットソンとライセンス契約を結び、ステットソンブランドの帽子も制作していました。
スポーティなハットだけでなく、織りの帽子も手がけ、数々の著名人にも愛されるハットブランドへと成長していきました。
熟練の技術や革新的なデザインは、世界中で大きな評価を獲得しています。
色や柄
色柄は豊富で12色もありました。
今回私がかぶってきたのが、3色です。
カラー:2046
優しいグリーンで、とてもコーディネートしやすく気に入りました。
秋冬はダークトーンの着こなしが多くなると思うので、華やか過ぎず程よくくすんで、とはいえカラーリングで洒落感を出すのにはこのくらいの色は良いと感じます。
カラー:9046
こちらは薄いグリーンに、オレンジのペーン(チェック)が入っているところが良いなと思いました。
着こなしとして、このグリーンやオレンジをどこかで使ってあげるととてもオシャレです。
カラー:2013
このカラーリングが個人的には一番好きでした。
コーディネートとしても合わせやすいですし、帽子を含めたトータルでまとまります。
なぜか茶系の革小物がまた欲しくなりました・・。
価格帯
価格は、10500円(税別)なので、素材や品質を考えると良いのではないかと思います。
ハンチング帽は安価なものはどこまでも存在しますが、人と会ったときにパッと見るポイントは顔です。
顔まわりのアイテム(帽子・メガネ)などは、そういう意味ではまず見られるポイントなので、このくらいのレンジの帽子は持っておくと良いと思います。
試着風景の動画
せっかくいろいろ被り比べてみたので、動画にしてみました。
それぞれのコーディネートで、実際にかぶってみると・・・。
ギフトにも
ということで、私もハンチング帽はいくつも持っていますが、フェイルスワースのハリスツイード ストーノウェイというシリーズが人気というのはうなづけます。
こういった帽子、ギフトで贈るのにもとても良いんじゃないかな?と思います。
無料で試着できるサービスがある
フェイルスワースのハンチング帽を購入する場合、信頼できるお店から買いたいものです。正規品は、このお店で購入できます。
こちらはウェブ上で購入ができて、時々百貨店などで催しをやっていることはあるそうですが、実際の店舗はありません。
購入して、もし、サイズが合わなかったら・・・
というのは、靴や帽子などのネットショップだと思います。
私も最初はそう思ったのですが、こちらは30日無料試着サービスといって、届いてもし自分に合わなかった場合、交換してもらうことができるというのです。
ハンチングはいくつか揃えておきたい
帽子が似合わない人はいない、私はそう思います。
帽子は、かぶるだけで洒落て見える、魔法のアイテムです。
今回私がかぶってきたフェイルスワースのハンチング帽、ハリスツイードストーノウェイ。
ハリスツイードの無骨な雰囲気とエレガントなシルエットのコントラストが良い感じでした。
経年変化が楽しめるのも、こういった帽子の良いところで、新品購入時よりも使い込んだ時の方が良い味が出て、しっくりくると思います。
そういう意味では買って楽しいだけでなく、買ったあとも育てる楽しみがある帽子は良いなと思いました。
ハンチング帽をはじめてかぶろう、と思っている方にもぴったりだと思います。
フェイルスワースのハンチングは、毎年夏の終わり(確か8月下旬か9月頭)に入荷して、そこから日々在庫が少なくなっていくとのことでした。
特に人気の色や柄から品切れするそうです。
購入を検討している方は早めに、時谷堂のウェブサイトから購入してみてはいかがでしょう。
ライター:松 甫 詳しいプロフィールはこちら>>
表参道の看板のないオーダーサロン 株式会社ボットーネ CEO。
自身もヘッド・スーツコンシェルジュとしてフィッティングやコーディネートを実施。
クライアントは上場企業経営者、政治家、プロスポーツ選手の方をはじめ、述べ2,000人以上。
2019年10月11日
ファッションアイテム | ハット
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