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明日は何着よう?松はじめのスーツの着こなし術

英国人の結婚式の服装と日本人だからタキシード文化を残せるのではないか?と思った話

松はじめです。

今回、英国からとあるお客様が。

生地のマーチャント(商社)であるホーランドシェリー社から、極東担当マネージャーのジョシュレーンさんがボットーネ表参道サロンへいらっしゃいました。

そこで、今回はいろいろと質問してみました。

その質問というのは、

・今日の服装のポイントは?

・日本のスーツスタイルってどんな印象?

・銀行の服装自由化どう思う?

・イギリス30代の結婚式列席の服装は?また喪服は?

・ボタンダウンシャツはイギリスでは着る?

・今期のトレンドは?

・来期のトレンドは?

と、こんな感じです。

内容はこちら

ところで、動画ではお話ししていませんが、、、

今回私が1つ感じた、驚いたことがあります。

ジョシュ・レーン氏が、タキシードと言っていたことです。

タキシードという言葉は、アメリカ英語ですね。

英国ではディナージャケットといいますよ!とは、私たちの業界でもよく言われることです。

ディナージャケットに、プリーツ入りのレギュラーカラーのシャツを合わせて・・・。

と、これも、以前英国の方に聞いたお話しでも、

「最近の(英国の)若い子は、ディナージャケット(タキシード)にウイングカラーを合わせるよね。本来はあれはアメリカのスタイルだけど・・・。」と、おっしゃっていました。

今回お会いしたジョシュ・レーン氏は30代前半、まさに若い子!

それに上海、香港をはじめアジア市場を担当していらっしゃる。

だからタキシードという言葉が自然に出たのかもしれませんね。

こんなことについて考えている時点で、日本人なんでしょうねぇ。

スーツにしても、ジャケットスタイルにしても、もともと日本にあったスタイルではありません。

もともと、というのをいつに定めるかによって変わってくるとは思いますが、日本人の魂の服は着物だったはず。

でもある日を境に洋の服に変わってしまったわけです。

わけですが、それをある意味で受け入れて、対応してきたのが日本人。

自分の国の文化が詰まった服ではなくて、全然違うものを受け入れました。

だから、セオリーがないわけです。

おじいさんから、こういう服はこう着なければいかんぞ!と教わってきていない。

私のおじいさんは、家で和服でしたし、洋服についてアドバイスすることなどできません。

セオリーがない。

だから、答えが欲しくなるのではないでしょうか?

それに、異国の文化のディテールを忠実に再現するのが日本的ではないでしょうか?

ジーンズだって、今やアメリカで作れないものを作っています。

厳密にいえば、アメリカの織機を輸入して、それをメンテナンスして、職人が織っている。

アメリカは合理的ですから、そんなことはしていない。

だから、結局はリーバイスを再現しようとしていた日本は、今や日本でしかできない細かな技があって、世界から発注されている、と。

つまり、タキシード1つとっても、日本人だからこそ大切にできることがあると思うのです。

私は富山県出身ですが、富山に住んでいたことはディズニーランドに行くという一大イベントがありました。

今や、東京におりますと、いつでいけるかな・・とディズニーランドに行くことがすっかりなくなりまして。

英国にいないからこそ、大切にできるものがあるんじゃないかな?とふと思ったわけです。

さて、明日は何着よう?

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松 甫ライター:松 甫 詳しいプロフィールはこちら>> Twitter Facebook 表参道の看板のないオーダーサロン 株式会社ボットーネ CEO。
自身もヘッド・スーツコンシェルジュとしてフィッティングやコーディネートを実施。
クライアントは上場企業経営者、政治家、プロスポーツ選手の方をはじめ、述べ2,000人以上。

2019年11月5日
ライフスタイル | コラム

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