あなたのスタイルコンシェルジュ ボットーネ 問い合わせ
明日は何着よう?松はじめのスーツの着こなし術

なぜ女性はカシミアのコートを着た男性を選ぶのか?

松はじめです。

良いコート、あると良いですよね。

それはそうです。

・良いコートがあれば、しかるべき場所に行っても堂々としていられるよ。

・TPOに合ったコートを着ることで、恥を欠かずきビジネス上のマナーでしょう。

・一生物の、納得した服を手に入れることが紳士の嗜みではないか。

と、そのようなお声、ごもっともです。

そうお考えの方であれば、もうしかるべきビジネスのポジションを築いていらっしゃるか、人望もおありの方とお見受けいたします。

・いやいや、そんな手入れも大変なカシミア素材なんて・・ナイロン素材が楽で良いでしょう。

・価格重視で、機能性を追求した方がいい。数年でトレンドだって変わるんだから。

・素材なんて誰も見ていないでしょ?

というお声、もちろんわかります。

ところで、そういう私たち男性的な意見とはちょっと違った意見もあるんです。

女性目線となると、ちょっと異なる発想もあるものです。

また、まったく違った発想も。

本日はこのあたりを書いてみたいと思います。

この記事の目次

男性のコートを女性が意識する理由

服装の中で、大切なことはいろいろあります。

例えばコーディネーション。

色・柄のバランスはとても大事です。

それから、サイズ感。

スーツならフィットしているだけで3割増に見えると言われますが、サイズやシルエットはスタイルを作る上で大きな要素だと思います。

男性で、ファッション好きの人間からすると、

歴史、とか、

いつのファッション、とか。

または、ディテールという方もいらっしゃるかもしれません。

ですが、男性の捉え方と女性の捉え方はまるで違います。

これは経営者の服装をコンサルする女性とお話ししていた時に聞いたのですが、

割と多くの女性は、男性のコートをチェックする、と。

なぜですか?と聞くと、

触って、素材を確かめるのだとおっしゃっていました。

なぜポリエステルよりカシミアか?

この発想はなかなか男性にはありませんよね。

私は、洋服の仕事に携わっているので、違う意味で気持ちはわかりますが。女性のコートを着せる場面があったら、必ず素材をチェックしてしまいます・・。

(これは職業病ですが)

ところで女性は、例えば男性のコートに触れた時に、

「良い素材、カシミアかな?」

「あまり高くない素材だな」

などと、意識してか無意識か、感じるというのです。

全ての女性がそうではないでしょうが、そういう風に自然にチェックしてしまうものなのではないでしょうか?

まず、そもそも女性の方がファッション感覚に敏感です。

あ、そのネクタイいいですね!などと気づくのも大抵女性。

色彩の認識能力については男性よりも女性が優れています。

虹を見た時に、男性は7色、女性は29色見えるという話はうよく聞く話です。

そして当然・・・

ポリエステル素材のコートの男性よりも、カシミア素材のコートの男性は、経済力がある!というジャッジをするのではないでしょうか?

優しい男性が好き!とはいっても、男性には経済力も含めた安心感や包容力を求めるのが自然でしょう。

敢えてカシミア素材を選ぶ理由

もう1つ、私が考えるカシミアのコートを着ている紳士のポイントがあります。

なぜわざわざ高級なカシミア素材のコートを男性は着るのでしょう?

ナイロン素材の羽織りなら、雨も気にせず着ることができます。

デリケートなカシミア素材は、ケアもする必要があります。

それから私のような小心者は、汚れないように・・・と慎重になって、気も遣います。

これは、実際にカシミアのコートを持つとわかることなのですが、

まず、物を大切にするようになります。

一生物、という言葉が最適かどうかはわかりませんが、良い物を手に入れるということは、その物を大切にするようになる。

時にはブラッシングをして、綻びがないかな?と確認する。

クリーニングに出す時は、くれぐれも丁寧に・・と念押しする。

最初は面倒に思われるかもしれません。

でも、愛着も沸きますし、ここぞという時に着よう!という気持ちにもなるでしょう。

ダメになったら買い換えればいいか、という発想ではなく、大切にする。

それで、少しずつ馴染んで自分の色になっていくのです。

良い物は手に入れて終わりではなく、育てるという喜びもあります。

出会いをも変える

そして、行く場所が変わります。

カシミアのコートを着て、チェーン店の居酒屋に行こうとはなかなか思わないもの。

ちょっと背伸びして、お寿司に行こうか、となるかもしれません。

良いお店の店員さんなら、あなたが着てきたカシミアのコートを預かるとき、

あ、カシミアだ。と気づくかもしれません。

そういうお店に通い、大切な人を連れて行けるお店にする、というのも1つだと思います。

またそういうお店には、そのお店に合ったお客様がいらっしゃると思います。

直接的に仲良くはならなくとも、その空気に触れて、背伸びした自分に慣れると、今度は出会いまで変わってくるというわけです。

出会った人、一緒に過ごす人の影響というのは小さなものではありません。

ちょっと極端すぎる例ですが、孫正義さんと24時間一緒に時間を過ごしていたら、私は今と仕事も、行く場所も、住んでいる国ですら違うような気がしますから。

滲み出るオシャレ

こんな風に、ひと回りふた回り、自分を育ててくれるのもカシミアのコートです。

かくなる私も、最初は、分不相応かな・・と鏡に映る自分に、着られている感じしかなかったものです。

20代の頃に仕立てたカシミアのコートは、40代になった今、ようやく少しだけ似合うようになったと思います。

50代、60代とさらにこのコートと過ごしていきます。

こんな風に過ごしていれば、内面も魅力的になって、本当の意味で魅力的な人だな!と思ってもらえるはず。

真にオシャレな方というのは、なんというんでしょう、内面から滲み出るものがあるんですよね。

もちろん外見も洒落ているのですが、もっと、人柄や、人生が香ってくるというんでしょうか。

まとめ

ということで、女性は男性のコート(アウター)の手触りからいろいろな情報をキャッチしていると。

そこに、素材はとても大きな要素です。

コートといえばカシミアが思い浮かびますが、高級品。

そういう物を持つということは、煎じ詰めれば自分をさらに高めてくれることに繋がってきます。

外面、内面ともに魅力的な人間でありたいですよね。

さて、明日は何着よう?

  • この記事が気に入ったら いいね! しよう
    FACEBOOK

松 甫ライター:松 甫 詳しいプロフィールはこちら>> Twitter Facebook 表参道の看板のないオーダーサロン 株式会社ボットーネ CEO。
自身もヘッド・スーツコンシェルジュとしてフィッティングやコーディネートを実施。
クライアントは上場企業経営者、政治家、プロスポーツ選手の方をはじめ、述べ2,000人以上。

2019年10月31日
ファッションアイテム | オーダーコート

  • オーダースーツ オーダータキシードのボットーネ
  • リメイクできるタキシードオーダー

おすすめ記事

Recommended Articles

  • オーダースーツ オーダータキシードのボットーネ
  • リメイクできるタキシードオーダー

Recent Articles

FEEDFeedly