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明日は何着よう?松はじめのスーツの着こなし術

スーツを着る8つのメリット 〜男性の魅力を最大限に引き出す一着〜

こんにちは、松はじめです。メンズファッションの世界で長年活動してきた経験から、今日はスーツを着るメリットについてお話しします。

近年、ビジネスカジュアル化が進み、スーツを着る機会が減ってきた方も多いのではないでしょうか。しかし、「こんな良い服、使わない手はない」と私は常々思っています。この記事では、スーツという一着が持つ素晴らしさを再確認し、ぜひあなたの日常に取り入れていただきたいと思います。

この記事の目次

1. 楽にかっこよくなれる

「スーツは楽?」と疑問に思う方もいらっしゃるでしょう。確かにネクタイを締めて窮屈な印象を持たれるかもしれません。しかし、カジュアルウェアと比べてみてください。

カジュアルスタイルを完璧に決めるには、アウター、インナー、ボトムス、靴など多くのアイテムの組み合わせを考える必要があります。素材感やサイズ感、色合いのバランスも重要です。デニムオンデニムやミリタリーコーディネートなど、中上級者向けの技術も必要になってきます。

対してスーツは、セットアップで揃えられた一着を着るだけで、一定レベル以上の見栄えが保証されます。「仕事終わりに急遽食事に行くことになった」という場面でも、スーツを着ていれば十分にかっこよく決まります。女性のワンピースのように、一つのピースで完成する手軽さがあるのです。

基本的なサイズ感と色合いさえ間違えなければ、スーツは「楽にかっこよくなれる」最強のアイテムだと言えるでしょう。

2. 気持ちが引き締まる

カジュアルウェアの良さはリラックス感にあります。ニットのような柔らかい素材は、着る人の気持ちもリラックスさせます。

一方でスーツは構築的なフォルムをしており、パリッとした心地よい緊張感を生み出します。特に誂えのスーツは体型にピタッと合っているため、気を抜くとすぐにだらしなく見えてしまいます。鏡を見れば自分自身でもそれに気づくでしょう。

スーツは100年以上にわたって着られてきた歴史があり、元々は戦闘服でもあり社交の場での正装でもありました。ベストのボタンを一つ一つ締めながら精神統一をするような文化もあったのです。

実際にイタリアの企業での調査では、カジュアルな服装の日より、スーツを着用した日の方が仕事のミスが少なかったというデータもあります。ネクタイをキュッと締めると気持ちが引き締まり、それがあるからこそ、仕事後のリラックスタイムもより楽しくなるのです。

3. ちゃんとしている感じが出せる

「詐欺師もスーツを着る」という言葉があるほど、スーツは着るだけで「ちゃんとした人」という印象を与えます。もちろん、適切な素材やサイズ感、コーディネーションは必要ですが、基本的なルールさえ押さえていれば、一定以上の印象を保証してくれます。

ビジネスにおいて「ちゃんとしている感じ」は大きなアドバンテージになります。販売職やマネージャー、経営者など対人コミュニケーションが重要な立場では特に効果を発揮します。部下を持つ立場なら、スーツ姿と私服での接し方では、周囲の反応が大きく変わることを実感するでしょう。

世界的に見ても、国際サミットや王族の葬儀、国賓のご結婚式、企業の記念パーティーなど、「きちんとした場面」ではスーツが選ばれます。つまりスーツは、「ちゃんとした人」というパスポートを手に入れる最も確実な方法なのです。

4. 姿勢が良くなる

私は時々、背幅をあえて細めにスーツを仕立てることがあります。なぜなら、それによって姿勢を意識せざるを得なくなるからです。

現代はスマートフォンやノートパソコンの使用で、首が前に出て猫背になりがちです。この姿勢が習慣化すると肩こりの原因になり、見た目も美しくありません。スーツを着ると、自然と姿勢を正すことを意識します。

姿勢が良くなると声の通りも良くなり、毎日の気分も上向きになります。モード学園の現役講師である高木晃一先生(71歳)も、「若見えのポイントは姿勢」と話されていました。年齢を重ねると内臓も下がり、肩が落ち、腰が曲がってきますが、姿勢の良さを保つことで若々しさを維持できるのです。

スーツを着るだけで姿勢への意識が高まる—これも大きなメリットではないでしょうか。

5. 差別化になる

現代はカジュアル化が進み、IT業界などではジャケットとTシャツ、ジーンズというスタイルも珍しくありません。シリコンバレーのスタートアップ企業のような、カジュアルなスタイルも魅力的です。

しかし、だからこそ今、スーツを着ることは強力な差別化になります。ファッションの本質は「差別化」にあります。流行が次々と生まれるのは、みんなと同じではなく「違い」を求めるからです。企業戦略でも「差別化」は重要な要素ですが、自己表現においても同様です。

特に男性は、残念ながらファッションへの意識が低い方も多いのが現状です。そんな中で適切なスーツを着こなせば、100分の1の存在に一瞬でなれるでしょう。カジュアル化した今だからこそ、スーツは強力な差別化ツールになるのです。

6. 女性受けがいい

クラシックな服を自分なりのスタイルで着こなすことは大切ですが、それ以上に女性からの反応が良いのがスーツの魅力です。

結婚相談所の経営者の話によると、初対面ではジャケットやスーツをしっかり着こなしている男性の印象は非常に良いとのこと。興味深いことに、2回目以降のデートでカジュアルな服装になった途端、「服装が地味」というクレームが来ることもあるそうです。

また、年齢を重ねるにつれて、若い頃のような肌の輝きや髪のツヤは失われていきます。そんな中で、清潔感100%のスーツをしっかり着こなすことは、好印象に直結します。スーツは経済的な成功のイメージも与えるため、婚活中の方には特におすすめです。

7. 投資の楽しみができる

良いスーツを持つことは、自分の仕事への投資でもあります。ピシッとしたスーツで背筋を伸ばして商談に臨むことと、だらしない服装での商談では、成果に差が出るでしょう。

オーダースーツなら、完成までの過程も楽しみの一つになります。私が表参道で経営するオーダーサロンでも、お客様が初めて袖を通したときの喜びを共有できるのが嬉しい瞬間です。

スーツへの投資は、即座に見た目の変化というリターンがあり、その後のビジネスでの成果という形でさらなるリターンを得られます。小物やアクセサリーなど、派生的な投資対象も広がっていくのも魅力です。

8. 長く着れる

良質なスーツは驚くほど長持ちします。私自身、10年以上前に誂えたイタリア生地のスーツをいまだに着用しています。飽きのこないデザインと質の高い素材、そして適切なメンテナンスによって、一生付き合える服となるのです。

カジュアル服はトレンドの変化が激しいですが、ビジネススーツは大きなトレンド変化に流されにくいという特徴があります。もちろん、パンツの太さや着丈などの細かい変化はありますが、基本的なエレガントさは時代を超えて通用します。

また、ウール素材で縫い代が設けられている仕立てのスーツは、体型の変化にも対応できます。サイズアップしても出すことができますし、詰めることも可能です。スチームアイロンやブラッシングなどのケアを楽しみながら、愛着を持って長く着られるのがスーツの大きな魅力です。

まとめ:スーツという魔法の一着

スーツは「楽にかっこよくなれる」「気持ちが引き締まる」「ちゃんとしている感じが出せる」「姿勢が良くなる」「差別化になる」「女性受けがいい」「投資の楽しみができる」「長く着れる」という8つのメリットを持つ、まさに魔法のような服です。

カジュアル化が進む現代だからこそ、あえてスーツを選ぶことで得られる価値は大きいと言えるでしょう。スーツを着ることで、あなたのビジネスや人生がより輝くものになることを願っています。

私は東京・表参道で、じっくりとお客様と向き合い、カウンセリングからフィッティングまで最大120分かけてオーダーメイドの洋服を提供するサロンを経営しています。また、「リセット仕事服」という本も出版しております。少しでも皆さんのファッションライフにお役に立てれば幸いです。

これからもメンズファッションの楽しさ、コーディネートのポイントをお伝えしていきますので、どうぞよろしくお願いいたします。

 
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松 甫ライター:松 甫 詳しいプロフィールはこちら>> Twitter Facebook 表参道の看板のないオーダーサロン 株式会社ボットーネ CEO。
自身もヘッド・スーツコンシェルジュとしてフィッティングやコーディネートを実施。
クライアントは上場企業経営者、政治家、プロスポーツ選手の方をはじめ、述べ2,000人以上。

2025年4月19日
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