【2023年春夏】粋なオーダースーツを愉しむ
ここ数年のトレンドは間違いなく『カジュアル化』でした。
コロナ禍によりリモートワークが一般的となり、
大手企業を中心に出社回数は少なくなる一方。
当然のように服装もカジュアル化され、
「スーツを着る機会自体が少なくなった」
というお声は頻繁にお聞きしました。
ですが今、その流れに変化が起きようとしています。
カジュアル化への反発です。
この記事の目次
カジュアル化への反発
2年程前からプライベートで着用するような
スーツ(セットアップ)のオーダーも増え始め、
お客様に会う時の為に軽く羽織れるジャケットなど、
人前でしっかり装う方にとっては
これ以上楽をしようがないほどに進みましたね。
何事も行き過ぎてしまうと、反動で戻ってきます。
先日は仮縫いをさせていただいた
常連のお客様は数年ぶりのスーツ新調でした。
「やっぱりこうやって仮縫いすると、
スーツっていいなぁ…って思いますね。
最近ジャケパンばっかりだったので。」
弁護士をされているお客様ですが、
改めてスーツの良さを実感していただいた瞬間でした。
一時期のオーバーサイズの流行も、
以前ほどではなくなりましたよね。
バレンシアがに代表されるハイテクスニーカーも、
人によっては「もう古い!」と言われるように、
トレンドはいつか終わりを迎えてしまいます。
スーツは一時的なトレンドではありません。
「スーツを着ないこと」が
一時的なトレンドであったように思います。
ボットーネにおいては、
スーツの売り上げはコロナ前と変わらない・・・
いや、上回るほどにたくさんのオーダーをいただいています。
これからは春に向けての生地がたくさん入荷してきますので、
ただでさえ手を抜きがちな春・夏だからこそ、
周囲と差をつけてみてはいかがでしょう?
今シーズンも最高の生地が揃い始めました。
まずは第一弾として、
●イタリアの新鋭STYLBIELLA(スタイルビエッラ)
●英国HOLLAND&SHERRY(ホーランド&シェリー)
●コスパ最強のCANONICO(カノニコ)
の3つをご紹介させていただきます。
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ニュアンスカラーで快適な生地
今シーズンのSTYLBIELLA(スタイルビエッラ)の中で、
春夏スーツに最適な生地がありました。
キーワードは『色』と『快適さ』のふたつ。
従来からあるサラサラとしたドライなタッチの生地なのですが、
英国生地には中々ない『ニュアンスカラー』が豊富に揃っています。
ニュアンスカラーは、
純粋なネイビー、ブルーなどの色味ではなく、
いくつかの色を混ぜ合わせたような色味のことで、
ここ数年多くのブランドから打ち出されてきました。
全体的に淡い色味でまとめながらも、
高級感のある繊細な色味はイタリアブランドならでは。
ビジネスシーンにおいては極端な色味はベストではありませんが、
私も個人的に大好きな『ブルーグレー』は
多くの人に受け入れられると思います。
文字通りブルーとグレーの中間色ですが、
パキッとしたブルーとは違い優しい色合いですので、
ビジネスでもなんら問題ないでしょう。
涼し気で、おそらく今のワードローブの中には
無いカラーではないでしょうか?
また、僅かにストレッチが効いていることも見逃せません。
スーツにおいておき過ぎたストレッチは不要。
「僅かに」くらいで丁度いいんです。
動きやすさが確保されるのはもちろんのこと、
ジャケットは脱いで持ち歩くということも多い春夏においては、
『シワになりにくい』という利点の方が大きいかもしれません。
移動時はくるくるっと畳んで、
お客様の前ではさっと羽織る。
こんな使い方にも対応できますよ。
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テクラナって繊維知ってる?
英国HOLLAND&SHERRYの中でも
ボットーネで最も人気だったのが
“SUmmer in the City”のコレクションです。
やや薄手で光沢の美しい生地は、
春・秋に本領を発揮するラグジュアリーな一着になります。
特徴は、『テクラナ』という
化学繊維が入っていること。
このテクラナがすごいんです。
簡単に説明すると、
丈夫でシワにもめっぽう強いのに極細な繊維。
イメージしやすいと思いますが、
繊維は基本的に細ければ細いほど、
耐久性は弱くなります。
でもテクラナは違う。
ポリエステルなどの化学繊維はマイナスなイメージを
持っている方も多いと思いますが(私もです)、
テクラナはそれらの化学繊維とは
まったく違いますのでご安心ください。
薄くて滑らか、
とろけるような触り心地なのに、
耐久性もしっかり確保された
魔法のような生地がサマー・イン・ザ・シティ。
ブルーなどの発色も美しく、
経営者や役員、役職者などのお立場のある方に
非常におすすめなラインナップになっていますよ。
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こだわりのウール×リネン素材
毎年高いクオリティを保ちながらも、
コストは相変わらず抑えて打ち出してくれる
イタリアのCANONICO(カノニコ)。
おそらく日本でもっとも流通量のある生地ですで、
オーダー経験の少ない方でもその名を聞いたことが
ある方は多いはずです。
生地の種類も豊富であらゆる需要を満たしてくれるのですが、
その中でもひと際目を惹く生地がありました。
ウール×リネンのスーツ用生地です。
夏素材の代名詞ともいえるリネンですが、
ビジネスシーンにおいてはリネン100%はケアが大変。
「そのシワが魅力なんだよ!」
と詳しい方にお叱りを受けそうですが、
それは昔ながらのヘビーウエイトな
リネン生地に限定されると思います。
ヘビーウエイトの生地は、
ここまで暑い気候となってしまった日本では
着用は現実的ではなく、
やはり求められるのは薄くて軽量なもの。
でもそうなるとシワシワなジャケットになってしまいますから、
着用後は毎回ケアをしなければならず大変。
でも着たいですよね、リネン。
夏ですから。
そこでカノニコ。
カノニコのウールリネンは
「ビジネスでリネンを着用する」というニーズにおいては
ナンバー1の生地かもしれません。
ウールが入っていますのである程度は
シワを軽減してくれますし、
見た目はリネン100%と変わらない程に、
リネンらしい表情を見せてくれます。
ベージュやネイビーだけでなく、
ビジネス向けのストライプやグレンチェックもありますね。
触り心地はドライでサラサラ。
プライベートのセットアップとしても対応できますし、
リラックス感を醸し出しながらも
スポーティにはなりすぎない。
そういう意味では程よい抜け感、
どこか完璧ではない隙のある服は色気がありますね。
仕立て服ならではの、
唯一無二の服になります。
早々に完売が予想される生地です。
リネンに挑戦してみたい
初心者の方にも最高の生地ですよ。
是非お早めに。
ライター:nakanomaru一度は大手IT企業へと入社。その後、心の声に従い上京しボットーネに。
人生で情熱を注げることは2つ、1つはサッカー、もう1つはスーツ。
何事もコツコツ、地道に基礎を固め着実に行う動作の安心感の高さはクライアントからの評価も高い。
2023年2月6日
オーダースーツ | オーダースーツの生地
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