女性が仕事で活躍する時代 テーラーで活躍するスタッフの話
昨日、悔し涙を見せた女性スタッフがいた。
なかなか思ったように仕事が進まない・・・
そういう思いがあったでしょう。
今朝、心配して出社をしたのですが、蓋を開けてみれば、しっかり仕事していました。
くやし涙を見せながらも成長したスタッフ
今日は60パーセントでいこう
3年先輩の女性スタッフ、小寺クルーは彼女にそんな言葉をかけたそうです。
その言葉に救われた、と悔し涙を見せたスタッフ。
良いんだよ、まず、やってみて、いいじゃん、失敗しても。
これをやったら、どう思われるかな?
もしうまくいかなかったらどうしよう?
変に思われないだろうか?
そうやって考え出すと、がんじがらめになってしまうんですよね。
まずは、完璧主義を捨てることだと思います。
彼女は、1歩成長しました。
一度やって失敗してみないと成長できないんです。
昨日の自分はだめなところがあったなあ、今日は変えていこう!
努力をするということは、自分のいまひとつだったところを認めれらなければいけませんよね。
だから、謙虚な人は成長するのです。
私はもう十分!と思った瞬間に、成長が止まってしまうのです。
人口が減っている時は、女性が活躍する
デービッドブルームという人が、面白い理論を発表しています。
1:国には、人口ボーナス期と、人口オーナス期がある。
2:人口ボーナス期は男性が活躍する、人口オーナス期は男女が活躍する。
3:日本は今、人口オーナス期である。
これは、もともと貧しくて給料が安い国には、海外から仕事が集まって、だから経済が発展、すると子供に良い学校に行かせたい!と使うお金が増えていって、学歴が上がるから人件費が高くなる。
そうすると安い賃金が魅力で集まってきていた、海外からの仕事が入ってこなくなる。
だから子供を産まなくなる。
すると、少子高齢化になる、という論理です。
戦後日本は貧しかったわけですが、海外の商品を真似して安く作って世界に売りました。
ユニクロが中国で服を作るのも同じ理由ですよね。
それで中国という国も、給料を上げろ!とストライキが起こっていますが、こうやって給料が上がると、洋服ももっと安いバングラデシュなどで作ろうか、となるわけです。
給料が安い時代は、とにかく人口が増えます。
だから人口ボーナス期。
反対に、日本やイギリスのような人口が減っていく国は人口オーナス期を迎えています。
人口ボーナス期には、とにかく同じ物をたくさん作る能力や、建設などの力仕事もたくさんあります。
だから、主に男性の筋肉が活躍する時代と言われます。
反対に、人口が減っている今は、猫の手も借りたい時代なのです。
働く人が不足していて・・・と、いろいろな経営者の方が言っているのを聞きます。
そんな今は、力仕事メインではなくて、デザインしたり、クリエイトする知識労働の時代です。
知識労働の時代は、男性も女性も、20歳も60歳も協力して仕事をして、成果を産む時代と言われています。
これからは、知識労働の時代
たくさん人がいた時代は過去なんですが、その時の働き方をそのまま続けている50歳、60歳の上司や社長もいますよね。
今の時代は、いかに機械のできない知識労働ができるか?
いかに機械のできない高いコミュニケーション能力を発揮できるか?
ダニエルピンクという方はこれを、ハイコンセプト、ハイタッチの時代といいます。
かつての肉体労働社会では、筋力のある男性が活躍しました。
この知識労働社会では、男女が協力して成果を上げる時代だといえます。
介護問題も考えなければならない
さらに、高齢化社会の問題はもう一つあります、介護です。
私の会社にも2人のご両親の介護をしている女性スタッフがいます。
うち1人はお母様の介護のため、九州に帰ることになり、離職します。
お父様が海外転勤になったらしく、看病したり、お爺様の移動の足となる人間がいないのです。
介護問題は何も女性に限ったことではなくて、男性にもいえることです。
大変な時代を迎えていると、ヒシヒシ感じてなりません。
まとめ
そんなわけで、女性も活躍するこの時代。
悔し涙を見せながらも、うちのも女性スタッフも活躍してくれています。
みな良い提案をしますし、そして、気が利きますし、良いフィッティングします。
男性も負けていられませんね。
ライター:松 甫 詳しいプロフィールはこちら>>
表参道の看板のないオーダーサロン 株式会社ボットーネ CEO。
自身もヘッド・スーツコンシェルジュとしてフィッティングやコーディネートを実施。
クライアントは上場企業経営者、政治家、プロスポーツ選手の方をはじめ、述べ2,000人以上。
2015年11月22日
ライフスタイル | 働き方
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