ルトロワのカーディガンとラルフのタイと

金曜の朝、小雨が降っていたのでスエード靴を履き、春になったら着ようと思っていた冬に買ったルトロワのカーディガンを羽織る。
オーダーシャツとラルフのタイもそれぞれグリーン。
ルトロワは、フランスのシャンパーニュ地方のニット&カットソーのブランドで、シンプルながらも独特のカラーに特徴がある。カーディガン以外にもこれからの季節ならポロシャツもオススメ。
その他ニットやカーディガンなら、クルチアーニ、ドルモア、ジョンスメドレー、アルテアといったブランドが頼もしいので、単品使いもできるけど、いつものジャケットにプラス1つあればカジュアル対応できて着こなしの幅が広がる。

グリーンのシャルべのポケットチーフを挿したら良い感じでまとまった。
シャルべは1838年創業のフランスのシャツメーカーで、世界最古のオーダーシャツ店である。
シャツだけでなくタイも豊富だが、なぜかポケットチーフだけ持っているので合わせてみる。
このコットンのジャケットは、ダブルブレストのコットンジャケット(セットアップ)を仕立てた翌年、シングルも良いなとやはりセットアップ+2パンツで仕立てた。
チノパンは何かと合わせやすく、2パンツなのにジャケットよりも消耗して、やはり結果上下それぞれ別に合わせるようになってしまったのだった。
コットンジャケットはシワ無縁のジャケットではないけど、着込んでいくことで味がでるから、どうも私はあまり化繊が入っていないコットン100%を選びがち。耐久性を増そうとすればポリエステル、ポリウレタンなど色々と混ぜることで得られる効果もあるけど、せっかくの風合いが台無しになる。
それから肌に触れた時に違う。
いつだっただろうか、ポリエステル混のシャツを着た時にふと思った。
私は会社員として働いていた時代があるのだが、あの時に着数を揃えなきゃ!と量販店で形状記憶シャツを買った。
スーツは生意気にも新卒で8万円の上下を3着揃え、全部カードで買って最長の分割にした。
それがある日コットン100%のシャツを着たとき、なんなんだこの着心地の違いは!と感動した記憶がある。
このコットンジャケットは天然のナットボタンだが、ボタンも天然素材は良いと思う。
そういう天然の素材、ウールもそうだけど、コットンもリネンも、私と一緒に苦楽をともにして育っているのだなあ、とジャケットにスチームをあてているとふと感じる。
コットンチノも履き心地が良い。
オフホワイトのパンツや、ホワイトデニムは何本あっても良いけれど、カーディガンとの相性も抜群。
ジャケットを脱いでシャツ一枚で歩くより、カーディガンのようなスクールアイテムを羽織っておくときちんと感が崩れない。
カーディガン×ドレスシャツでも暑い日は、カーディガンを肩から羽織って巻けば良いので、ネイビー・カーディガンの次はちょっとカラフルなカーディガンを持っておくと差し色に良いと思う。

妻がなんとしてでも子供に英語を!というので、まぁそうか、と思って日々過ごしていた。
確かに、これからは英語と中国語が話せることが必須だよな、と思い、奮発して英語教育に力を入れたのは良いが、私がからっきし。
それでどうにかしなくちゃ!と、スカパーを契約してBBC放送を英語で見ているのだが、結局なんとなく画像と聞いたことのある単語でニュアンスはわかるけど、さっぱりわからない。 リスニングの蓄積に比例して英語が上達するのだろうし、諦めも肝心なのかと思う今日この頃。
パパ、英会話能力あるね!と5歳に言われるどころか、
パパ、英語話すの辞めて!と5歳に注意された発音。
若干悔しさは残るけど、木曜、靴を磨いていたら、 《すごいね!僕の靴も綺麗にしてくれない?》と言われ、なになに、しょうがねえなあ、とちょっとリムーバーで磨いたら、 《うわぁ、すごい、すごい!綺麗になったね、ありがとう》と言われ、何とか父の威厳を保ち上機嫌な父であった。
そして、こうやって靴磨きの大切さは5歳に伝わっただろう。
その木曜定休日のランチタイム、
いつものラーメン店に入ると、指先からサフィールの香りがして、あ、今日は自分の靴を6足、妻の1足、息子の1足(息子はリムーバーだけ)磨いたなとふと思い出す。
サフィールの香りは夕刻も指先に残っていたけど、嫌いじゃあないなと思った。
ライター:松 甫 詳しいプロフィールはこちら>>
表参道の看板のないオーダーサロン 株式会社ボットーネ CEO。
自身もヘッド・スーツコンシェルジュとしてフィッティングやコーディネートを実施。
クライアントは上場企業経営者、政治家、プロスポーツ選手の方をはじめ、述べ2,000人以上。
2017年4月22日
明日は何着よう?松はじめのスーツの着こなし術 | スーツ ジャケット スタイル
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