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オーダースーツBOTTONE クルーの本日の気づき

第五回 メンズ・ウェア素材の基礎知識(桝見本) + 秘話:セビロが消えた日

2016.11.1.火

本日は、月一回の大西先生の講義。

オーダースーツ生地

本日のテーマは、【桝見本】

スーツを作ったことがある方は、一度は聞いたことがあるバンチと呼ばれる生地見本。

凡そ20枚〜多いバンチだと100枚くらいの生地見本が入っている生地の本で、

この本の中の選ばれた生地は、桝見本から選ばれたなかの100枚なんです。

生地を作るには、まず生地のデザインを考える必要がる。

柄は?色は?糸の太さ細さは?何色使用するか?

全てを頭の中で想像して、いきなり大きい生地で作るようなことはしない。

染色に変化もある、柄の組み合わせで思ったより目立たないなど。

やはり、まずは小さい面積で試作をする。

その試作をする方法が、桝見本。

文字通り、広い生地に”桝”が並んでいる。

10cm✖️10cmの桝が幾重に並び、桝ごとに縦と横の配色を変えて

あらゆる色味を小さいマス目で確認し、そこから選定をするのだ。

単純に、生地の色は青で、柄はチェックで、チェックの色は赤とオレンジでいこう!ではない。

そんなに簡単にいかないのが生地、生地は、色✖️柄✖️素材で組み合わせが変われば、全く別の生地になる。

この一枚!というのを織り上げるのに幾種類を試しているのだ。

そうして、ようやく選ばれた一枚が、今期のバンチの一枚に選ばれる。

生地からすると激戦だ。

そして、新しい用語を学んだ。 「 ナレ 」

よく、「この柄と色違いの生地はありませんか?」ということがあると思うが、

この「色違い」のことを「 ナレ 」といいます。

使い方は、「この柄のナレを見てみたいな」という風に。

まだまだ知らないことが多すぎる、日々吸収していかないと追いつかない。

自分の言葉となるように、毎日アウトプットの繰り返し!

また、本日は大西先生の書き上げられた、書籍化待ちの

”セビロが消えた日”の一部を授業で拝見させていただきました。

今日、様々なオーダー形態が増えつつある中で、イージーオーダー、サイズオーダー、パターンオーダー・・・と

仕立ての種類の線引きが分からなくなるほど、細かく厳密に何がどう違うのかが変わりにくくなりつつある、

という点に着目した『イージー・オーダーとはなにか」

仕立てを依頼する側と、依頼される側との関係値が成り立たない、と。

良い服というのは作れない。その良い服というのは「来て着心地良く、見て美しい」と

大西先生の先生でもあった”星野醍醐郎先生”の本「セビロの哲学」に答えられていたそうです。

この内容だけでも、なるほど〜と目からウロコで、その言葉に感銘を受けました。

拝見した限り、結構分厚い内容の書物になる予定。

その他の項目も気になりますので、次回の講義で是非、また「セビロの消えた日」を

内容を紹介していただきたいです。

まずは、大西先生のメンズ・ウェアの基礎知識の本を順番に身につけていきます。

大西先生、本日もありがとうございました。

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小寺ライター:小寺オーダーサロン ボットーネにて4年務めたクルー、結婚退職。
服飾学校を卒業後、縫うこととおもてなしに対してのこだわりを買われ、ボットーネへ入社。
仕事に対して妥協できない職人肌。

2016年11月1日
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