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第二回:メンズ・ウエア素材の基礎知識 大西基之先生(風合い/紡績糸/単糸・双糸/糸の撚り/綾目)

2016.8.2.火 

第二回:メンズ素材の基礎知識(風合い/紡績糸/単糸・双糸/糸の撚り/綾目)
講師:大西基之先生

今回の講義も引き続き、大西先生より
二回目のメンズ素材の基礎知識について講義していただきました。

IMG_1994[2]

大西先生のテキストに倣って講義が始まります。
実は、世の中に販売されている書籍でも情報の誤りが多々あるようですが、大西先生が実際に調べられた
正しい基礎知識なだけあり、私の足りない知識の隙間に埋まっていく、腑に落ち
「へ~!!なるほど~・・知らなかったです..;笑」と納得する講義。
また、大西先生の講義の面白いところは、実際に現場を体感・経験された、
知識だけでない、実体験を交えた内容が加わるところが、毎回注目です。
(まだ2回目ですが)

実際に、お店に売られている生地が裏だと気づき、店先の方に「直した方がいいよ?」と伝えたところ、いまいちしっくりきていない店員さんがいることに驚いたなんてこともあり、意外と知らないで服を売っている人がいるんだということから、この書籍を作られたのだとか。(出版のキッカケも講義のついでに伺えました。)

「どうして(組織の)構成がこうなのか」が理解できるのことが面白いです。

・風合い

柔らかいものがすべて”風合いがいい”というわけではない。
目的のアイテムによって風合いが良い・悪い(合う・合わない)がある。
ノーフォークジャケットにsuper150’sの生地があうのか、といったように。
必ずしも、目の粗い生地が風合いが悪いという考えはは=(イコール)ではないということに、
「そりゃそうだ・・;」と苦笑い。

・単糸・双糸
確かに、経糸が双糸で作られた生地と比較すると、
単糸の場合の生地は弱いとなる場合もありますが、
その素材が、毛と綿ではどうでしょう・・という事にもなりますし、
あとは、どういう仕上がりにしたいか、(出来上がりに、光沢感や滑らかさを出すのか)という点からでも、
生地の選び方が変わるわけですね。一方向からではなく、多面的に生地をみることが大事だと
よくよく考えさせられました。

・糸の撚り
なぜ、撚るのか(撚らないと糸にはならない、抜けていく)。撚る方向は?(単糸と双糸で変わる)
撚った糸の綾の方向は?(この撚りを理解すると、生地を見ただけで経糸が単糸なのか双糸かが分かるようになります。)
撚る回数により何か違うのか?といった、撚りだけでこれだけ生地のことを知って、探ることができる楽しさを
教えていただきました。(これはいいことを聞いた!と、これから生地を見ながら糸を想像していけます)

本日教わったことはこれだけじゃないですが、
非常に有意義で、スーツに、素材に、糸に、繊維に、のめり込める時間が作れることは
テーラーにとって夢の時間ですね。(作ることももちろん楽しいですが、深く追うこともまた興味湧く瞬間です)

次回は何を知れるのかと、今からまた楽しみです!
早く、自分の知識や雑学に落としこみ、お客様に声を大にして発信していきたいです!

________________________________________

最近、毎日がより一層楽しく感じます。
問題にぶつかり解決する一歩、もっとより良くなるのではないかと思うその一歩、
お客様がそう話してくださるようになったのは何故だろう?と気づく一歩、
日々のそうした小さな一歩が、今いっせいに想定していなかった良い結果に全てが結びついているようで、
今、ようやく「あの時のこれは、こういうことだったのか~」ということに気が付き、
背中から風が吹いて、背中を押してくれているように感じているからかもしれません。

大西先生に出会えたご縁、その大西先生とボットーネを繋げ、
お客様に発信していこうと結び付けてくれた松代表。
お客様にヒントを頂く毎日が、恥ずかしながら・・キラキラしているように見えます。

目の前にある当たり前を、当たり前と思わず、
当たり前が一番難しいことで、継続の賜物だと気が付きます。
毎日を精一杯、できることからやっていきます。
生きていることを実感する毎日がとても楽しいです。

来週からも真北へ!

日々進化向上、昨日より今日、今日より明日、小さな改善を重ねています。

大西先生の書籍。
アパレル、ファッション関係に携わっている方なら持っておきたい一冊。
正しい商品知識がついてお客様からの信頼が上がる。
企画、バイヤーなどの方は再確認という意味でも持っておいて損がないバイブル。

大西基之先生の師匠の星野醍醐郎 先生、絶版著書がこちら
セビロの哲学―男性のおしゃれ (1968年)

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小寺ライター:小寺オーダーサロン ボットーネにて4年務めたクルー、結婚退職。
服飾学校を卒業後、縫うこととおもてなしに対してのこだわりを買われ、ボットーネへ入社。
仕事に対して妥協できない職人肌。

2016年8月2日
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