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明日は何着よう?松はじめのスーツの着こなし術

シアサッカーで夏を愉しむ

4月、人事異動や転職等で環境が変わった方も多いことと思いますが、皆様いかがお過ごしでしょうか?

この時期の月初めはいつも予約も落ち着いており、ブログやSNSの更新にも力を入れておりました。

ぼちぼちGWのご予約も埋まってきておりますが、引き続き更新していきますのでご覧いただけましたら幸いです。

 

さて、GWが近づいてくると皆さんも『夏の服』について考え始めるのではないでしょうか?

私の地元・宮崎にいた頃の記憶を遡ってみると、もうほとんど夏と同じ感覚で過ごしていたように思います。

毎年恒例の部活動の大会があり、すでに日焼けで真っ黒になりながら、汗だくで走り回っていました。

前職で数年間過ごした仙台はこの頃はまだ涼しく、より北の青森はGW頃に桜のピークがきます(弘前の桜は有名ですよね)

九州も東北も経験してきましたが、当たり前ですが全然違うなあと改めて思う次第です。

東京も半袖で過ごしても問題ないくらいの気温になってくると思います。

年々カジュアル化、軽装化の波が大きくなっていますので、エコの観点からも夏はとにかく「楽で涼しい服装で過ごしましょう!」というのが世の中の風潮でしょうか。

抗うつもりはありませんが、時にはおしゃれを楽しみたくなりませんでしょうか?

暑いのを多少我慢しながらも、夏にしか着れない素材のジャケットやセットアップを着る。

こういった楽しみ方は、ここまで気候に変化がある日本だからこそできることです。

機能性や快適さだけを求めるならパジャマでも半袖短パンでも何でもいいはずです。

少しくらい非現実的でもOK、それが装いのロマンです。

夏、シアサッカーのセットアップはいかがでしょう?

季節感のある爽やかなカラーと凸凹の陰影がなんとも美しく、他の生地とは明らかに一味違う「独自の魅力」を放つのがシアサッカーです。

この名前を聞くと、ホワイト×ブルーのこの雰囲気が思い浮かびますでしょうか?

それだけ定番化されている生地であり、それはもう何十年も昔から変わらないのです。

世の中のあらゆる技術が凄まじい速さで進歩しており、洋服の繊維や仕立ても例外ではありません。

特に繊維・生地においては、もはや「ストレッチ」「防シワ」「防水」「ウォッシャブル」などの機能は珍しくなくなってきました。

ファストファッションのジャケット(のような形をした服)でも採用されるくらいですから、昔ながらのナチュラルな素材では「えっ、これ伸びないの?洗えないの?」くらいの感覚かもしれません。

でもそれはステージが違います。まったく別の話。

メンズとレディースくらい、いや今はもはやその表現すら物議を醸しかねない世の中ですね。

んーと、まあ、とにかくまったく世界が違う訳です。

それでいいなら、その服を着ればいいだけ。

でも一部の素晴らしい感性をお持ちの方や、30代・40代となってからでは視点が違うはず。

何十年も変わらないけど、昔から『変わらないからこそ』の価値がテーラードにはあります。

職人がひとつひとつ丁寧に仕立てたり、フィッターとコミュニケーションをとりながら唯一無二の服を作っていく光景は何十年も前からありました。

手軽に何でも手に入る時代だからこそ、あえて手の込んだ作りを楽しむことができるのだと思います。

シアサッカーの表面に凸凹があるのは、いうまでもなく接地面が少なくなるように。

接地面が少ないと、汗ばんでいてもサラサラしていますし、空気の通りも良いので風が心地よく感じます。

ジャケットを仕立てるときは、通常「袖裏」という裏地を用いますが、シアサッカーの場合はそういった袖裏をも省いて極限まで素材の良さをいかした方が、結果的に快適な着心地になります。

(袖裏は袖の通りを良くするなどの用途があります)

できればコットン100%(もしくは少しだけストレッチ成分が入り)、”畝(表面の凸凹)”がしっかりと出ていることが良いシアサッカー生地。

シアサッカーの”ジャケット単品”はショップでも見かけますが、はっきり言って「シアサッカーもどき」と言わざるを得ません。

ほんの少し畝があり、半分はポリエステル・・・さすがに残念。

テーラーで用意させていただくシアサッカーの生地は、これもまたステージが違います。

例えば、先日入荷したアリストンの生地。

この中にもシアサッカーがあります。

3%程ストレッチ成分が入っていますが、かなりいい雰囲気です。

左側のホワイトやベージュをご覧いただければ分かると思いますが、かなり凸凹しています。

やはりこれくらいはないといけません。

定番のストライプに、リゾート感あふれるホワイトベージュ、そして都会的なネイビー、グリーンなどカラーバリエーションも豊富ですよ。

これは別のイタリア系生地ですが、グレンチェックのシアサッカーというのは珍しい。

ギンガムチェックなどは時折見かけますが、こういうのは初めて見ました。

グレート、こちらもネイビーのご用意。

一見、普通のスーツ生地にも見えますが、角度を変えればご覧の通り。

涼しそうですよね・・・。

リネンとはまた違った清涼感があるといいましょうか、東京の街中でも違和感なく溶け込むでしょうし、この雰囲気ならいっそビジネスシーンでもトライできちゃいそうですね。

シアサッカーも、伝統を大切にしながら進化している様が伺えます。

フランネルで有名なフォックス・ブラザーズも2種類のシアサッカー生地がございます。

こちらは完成イメージも掴めますので非常に助かる提案です。

往年の名俳優のような立ち姿のこの方、なんとフォックス社のCEOダグラス氏。

カッコよすぎて、言葉が出ません笑。

ネイビーも良く見ればストライプ柄、これはかっこいいなあ・・・。

FOX BROTHERSのシアサッカーはコットン100%なので気持ちがいいです。

さすが、英国伝統の名門メーカーです(そういえば、他の生地でも化学繊維混合は見たことない)。

せっかく仕立てるならジャケット単品よりも、上下セットアップが絶対的にお勧めです。

スラックスもリネンシャツと合わせて着ればリラックスウェアとして様になりますし、時にはタイドアップして着ると一気に書くが上がります。

ネイビーのニットタイなんかと合わせて着たいですね。

ということで、この夏はシアサッカーのスーツで快適に、かっこよく過ごしてみてはいかがでしょうか?

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nakanomaruライター:nakanomaru一度は大手IT企業へと入社。その後、心の声に従い上京しボットーネに。
人生で情熱を注げることは2つ、1つはサッカー、もう1つはスーツ。
何事もコツコツ、地道に基礎を固め着実に行う動作の安心感の高さはクライアントからの評価も高い。

2022年4月19日
オーダースーツ | オーダースーツの生地

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