ビジネスカジュアルで考えたい服装コーディネートポイント
スーツって、、楽です。
ほんと、上下、取り敢えず何も考えなくてもそれなりに見える。
って、女性スタイリストの方に言ったら、
そう!それが女性でいうとワンピース。本音でいうと、ワンピースは手抜き!と。
わかる。
— 松 はじめ|メンズファッションTV (@matsu_hajime) December 18, 2019
松はじめです。
ビジネスがカジュアル化すると、悩むのが服装ですね。
本日は、ビジネスカジュアルの服装で考えたい服装コーディネートと、ふと思ったスーツの便利さについてお伝えします。
上下別々にコーディネート

私もふと思うのですが、カジュアルは難しい。
まず、スーツは上下揃っています。
なので、上下をどのように合わせようか・・と考えずにすみます。
カジュアルは、上下別々にコーディネートする必要があるわけです。
この時点で、1つ考える要素があるわけです。
近年セレクトショップなどでも増えつつあるアイテムとして、セットアップがあります。
これは、例えばコットンのジャケットがあったとして、パンツも同じ生地で作られているもの。
いわゆるスーツですが、上下別々にも使えるというもの。
やっぱり上下が揃っているだけでとても楽なのです。
かなり話を昔にいたしますと、中世ヨーロッパでは、貴族はジャケット、パンツ、ベスト、シャツと全部別々の生地で仕立てていました。
それが普通でした。
今でも、モーニングコートというと、上は黒の長いジャケットなのに、ベストはグレー、パンツはストライプのパンツなのはその背景があります。
そもそもモーニングコートを着て乗馬をすることもあるわけで、パンツは耐久度が求められました。
ところが、後の時代に、全部同じ生地で良いじゃない?とある意味簡略化したのです。
簡略化した結果がスーツだったわけです。
ビジネスカジュアルにおける服装 前提
話をビジネスカジュアルにおける服装に戻しますが、ビジネスカジュアルというのは、この場合はこれです!というようなスーツのようなスタイルではありません。
だから難しいのです。
ある企業にとっては、カジュアルでも、ある企業にとっては、それはラフなだけだ!という風に捉えられることもあります。
昔、カジュアルフライデーというのをある企業でやった時、男性陣はみんなゴルフの服装で出社したのだとか。
ポロシャツに、ハーフパンツ・・・
それは違うだろう・・と問題になった、でもみんな何を着ていいかわからないし、持っていなかった・・というわけです。
以来、当分の間ポロシャツ禁止令が出たそうです。
そんなわけで、ビジネスカジュアルは非常に範囲も曖昧ですし、どんな場面だからどんな服装をして行こう!という基準値が、これまでよりずっと個人に委ねられた形なのです。
今日はリラックスした会議だから、こういう服装かなぁ。
取引先との食事があるし、ジャケットは着た方が良いよなぁ。
こんな風に、それぞれケースバイケースで服について考える必要があります。
ビジネスカジュアルにおける服装 使えるアイテム
そういうわけで、ここに書く内容が必ずしも正解とは限りませんが、一般的に考えて、以下のようなアイテムが使えます

・ネイビージャケット
・コットンのセットアップ
・カーディガン
・タートルネックニット
・綺麗めのデニム
・クリース入りのウールパンツ
・コーデュロイパンツ
・チノパン
なぜこのようなアイテムが使えるのか?というと、カジュアルとはいえあくまでもビジネスシーン。
だから、相手へのマナーが大切になってくる、きちんとしている必要があるわけです。
その上では、上記のアイテムが使いやすいのです。
もうちょっとカジュアルに振っても良いならば、
・レザーブルゾン
・カーゴパンツ
なども、最近では充分タウンユースのアイテムとして認知されています。
ビジネスカジュアルにおける服装 靴

足元は、
・ペニーローファー
・タッセルローファー
・外羽根の靴
革靴ならばこのあたりが綺麗に見えます。
スニーカーなら、
・白スニーカー
・黒スニーカー
などで、模様やロゴのないものなら品良く合うでしょう。
ビジネスカジュアルにおける服装 鞄
鞄は、スーツスタイルにはブリーフケースが合いますが、少しカジュアルなテイストにチューニングする必要があります。
ここで使えるのが、
・トートバッグ
です。
肩かけでき、口が大きいので荷物の出し入れもしやすく、そして何よりカジュアルな雰囲気を出せます。
とはいえ現代のビジネスシーンで失礼ということもありません。
賛否わかれるのは、
・リュック
です。
両手が空くし、便利なアイテムで、社会的にもジャケットを着てリュックを背負う、という光景は都心部でも珍しくはないかもしれません。
ただ、リュックにおいて私が気をつけた方が良い点としては、
まだまだスーツ・ジャケットにリュックはNGでしょう!と感じる方がいるという事実です。
実際にどうかは別として、そう感じさせているならば、プラス要素にはならないので、避けられるなら避けても良いのかなと思います。
利便性を追求したり、自転車通勤をする、という場合には優先しても良いのかもしれません。
色のコーディネートで考えること

そして、色。
スーツも、カジュアルスタイルも共通していえることは、色の使い方です。
色は、最初のうちはどうしても増やそう、足そうとする方もいらっしゃると思うのですが、できるだけ使う色を少なくすることでまとまりがでます。
黒・白などを除く、3色でコーディネートするとまとまりやすく、その究極は黒・白だけのモノトーン、シンプルですね。
ジャケットを着たは良いけど、内側のニットは何色にしよう・・シャツの色は?
こうして色という要素も、服装を考える上ではとても大事です。
もう1つ、色には合わせ方があります。

先ほどご説明したのが黒と白の2色で構成する、モノトーン。
この他にも、例えばトーンオントーンというカラーコーディネーション方法があります。

これは、同じような色味で、微妙にトーンを変えながら配色する方法です。
グラデーションとでもいいましょうか。
こうするとカラーバランスがとれて、美しく見えるわけです。
それから、アズーロエマローネ。

これはイタリア語なんですが、紺色(青色)と栗色(茶系の色)はとても合うよ!ということです。
デニムは青、チノパンは茶系(ベージュ)、ジャケットやブレザーの定番カラーがネイビーとなっているのも実は意味があるわけです。
イタリーのネクタイなどは、最初からこの紺色と茶色が柄として入っているものを見かけることも少なくありません。
迷ったら、こういう配色を意識すると合わせやすくなります。
さて、とはいえこれもスーツという、上下とネクタイをして、小物を持つことでことで完成するスタイルより、カジュアルの方が難易度が高まるわけです。
スーツはネイビーやグレーが中心かと思いますが、世の中で売られているカジュアルのアウターというと、赤、青、黒、白、茶、カーキもベージュも、本当にいろいろな色がありますよね。
ここに、パンツ、小物と色を溶け込ませていかないといけないのです。
柄をどう合わせるか

もう1つ、柄。
これはスーツにも、ジャケットやカジュアルのアイテムにも当てはまりますが、柄と柄小物をぶつけると、喧嘩します。
柄+柄のコーディネートは中級者向けなので、やはり無地から入っていくのがシンプル。
ですが、ただシンプルというのもつまらないですよね。
どこかに柄を取り入れると、そこがアクセントになります。
これも、スーツなら無地のスーツに、シャツかネクタイで柄を取り入れれば良いのですが・・
カジュアルはというと、ニットが編まれているから、それも柄なのか?とか、このアイテムとこのアイテムは柄同士だから避けよう、とか。色々と考える要素が増えるわけです。
全体的に無地で、シンプルにすればもちろん合わせやすいのは確かですが、どこかに柄を入れたいですよね?
ここで使える柄として、チェックがあります。
チェックはカジュアルの要素が強いアイテム。
だから、ギンガムチェックのシャツとか、グレンチェックのパンツとか、こういう柄アイテムをそっと混ぜてあげるだけで、カジュアルに見せることができます。
基本的には、最初は柄を1つに絞ることがおすすめです。
素材について考えること

もちろん、素材もあります。
素材は、スーツならウールがメインですね。
シャツはコットン、ネクタイはシルクが基本です。
カジュアルは・・?
ジャケットならウールもあれば、シルク、リネン、カシミア、パンツはデニムはコットンですが、ウールパンツ、ナイロン、などなど。
これにインナーを考える必要が出てきます。
ここでもっとも簡単に考えられることは、カジュアルスタイルというのはミックススタイルです。
上下を、ウールで統一したならば、それはいわゆるスーツです。
そこで、ウールのジャケットに、コットンのパンツを合わせたり(デニムもコットンですね)ニット素材をブレンドしたり、合わせていきます。
まとめ
ということで、スーツというのは実にうまくできていて、着るだけでバランスが整う、なかなか便利なものというわけであります。
カジュアルの服装が進むなか、もう一度スーツスタイルも見直しても面白いかもしれません。
今お手持ちのアイテムでも、使えるものがあるかもしれません。
また、少しずつ新しく買い揃えても良いかもしれません。
カジュアルとはいえ、ビジネスシーン。
きちんとした服装を心がけたいですね。
さて、明日は何着よう?
ライター:松 甫 詳しいプロフィールはこちら>>
表参道の看板のないオーダーサロン 株式会社ボットーネ CEO。
自身もヘッド・スーツコンシェルジュとしてフィッティングやコーディネートを実施。
クライアントは上場企業経営者、政治家、プロスポーツ選手の方をはじめ、述べ2,000人以上。
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