ナポリの隣人(映画)
松はじめです。
先週、ナポリの隣人という映画を観てきました。
私の素材の先生、大西基之先生が紹介されていたもので、神田で展示会もありましたのですぐに行ってきました。
映像の美しさ、音楽の美しさも目が離せませんでしたが、久々に観る良い映画。
ストーリーも考えさせられるものです。
ナポリのアパートに一人暮らす 77 歳の元弁護士と、母の死をきっかけに父と不仲になった娘が、父の隣家の若い家族に起こった予期せぬ事件をきっかけに、その関係を見つめなおすことになるヒューマンドラマ。
主人公は、孤独な父。
妻に先立たれ、娘、息子は健在ですが、一緒に暮らしてはいません。
家族なのに、微妙な距離感があるのです。
ある日、一人暮らしの父の隣に越してきた、ある若い家族。
二児の若き母が鍵を忘れ、部屋に入れずにいるところから物語は始まります。
というこの物語なのですが、
「血の繋がりだけで、心は繋げない」がこの映画のキャッチコピー。
頑固な一人暮らしは、少しずつ優しさを取り戻す。
ところが・・・
まさかの展開を経て、ラストをむかえます。
ネタバレになるので詳しくは書きませんが、
隣人の旦那の幼少期が、物語のところどころで明らかになっていきます。
そして、ナポリという異国の地にやってきた。
どちらの家族も、近くにいるのに、遠い。
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家族とは何なのでしょうかね?
ただ血が繋がっているからというだけで、別々の人間ではあります。
心が通うとは、どういうことなんでしょう。
話は少し逸れるんですが、私は割と1人でいることには慣れています。
慣れている、というよりもむしろ1人で過ごすことが多いです。
居酒屋もたいがいカウンターに1人で行きますし、レストランも1人で行きます。
周囲を見渡すとあまり私のような人間はいません。
1人で過ごすことは、他人のペースに合わせなくて良いので私は居心地が良いです。
ある人は、常に人と群れていないと安心しない、といいますが、1人でいることで思考を巡らせることができる。
でも、これはあくまで支えてくれている家族があってのこと。
また、会社においても信頼できる仲間がいるからのこと。
元気でいてくれる両親が田舎にいてくれるから感じられること。
脳科学者の茂木健一郎さんは、チャレンジできるかどうか?は、幼少期に親が子に、安全基地を作ってあげられたかどうかだ。といいます。
あなたは大丈夫、と認めて、無条件の愛で包んであげること。
そこに子供は安心して、大人になってもそれがチャレンジできる基盤を生むのだそうです。
そういった意味では私は愛情持って育てられたように思うので、両親に感謝です。
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私自身、子供を持って気づくことがいろいろあります。
ナポリの隣人を見て、特にそういうものに気づきました。
ところで、音楽と映像の美しさ。
それから着込んだ洋服と色使いも。
久しぶりに良い映画でした。
さて、明日は何着よう?
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ライター:松 甫 詳しいプロフィールはこちら>>
表参道の看板のないオーダーサロン 株式会社ボットーネ CEO。
自身もヘッド・スーツコンシェルジュとしてフィッティングやコーディネートを実施。
クライアントは上場企業経営者、政治家、プロスポーツ選手の方をはじめ、述べ2,000人以上。
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