ブルースーツと二枚衿シャツ
本日は、ネイビーというより、ブルーという表現が適切な
英国 ホーランドシェリー社の生地で誂えたスリーピーススーツ。
タイはエルメス、
シャツは衿が二枚になっており、
内側の衿は白のヘリンボーンにしてあるオーダーシャツ。
私はボタンダウンのシャツはほとんど着ないが、
これはボタンダウン。
まぁいいか、日曜だし、というリラックス感が出る。
このスーツは染色はイタリアだが、
英国で織っているから構築的だ。
英国のウーステッド(梳毛)の生地は、経糸も緯糸も双糸であるから、
非常に耐久度も優れている。
しかし近年は非常に洋服がタイトになったから、
イタリア生地も、強撚糸が増えた。
ぬめりを強めるなら甘撚りといって、
1インチ間の撚り回数を18回以下にする、
普通の撚りは、
18回から21回撚る。
強撚とは、
それ以上に多く撚っていて、
ハリやコシがあり、耐久度も上がる。
以前は英国生地は、
どうも色がくすんでいた。
それが味ではあったが、
近年の英国生地は、打ち込みはしっかりしているのに、
色鮮やかなバリエーションが増えた。
それでどうも英国にどっぷりなのだ。
本日はK様へ納品。
ジャケット+パンツ+シャツ+靴、全てコーディネート。
ご自身では絶対に選ばないであろうスタイル、
今までにない雰囲気、
とてもよかった。
ライター:松 甫 詳しいプロフィールはこちら>>
表参道の看板のないオーダーサロン 株式会社ボットーネ CEO。
自身もヘッド・スーツコンシェルジュとしてフィッティングやコーディネートを実施。
クライアントは上場企業経営者、政治家、プロスポーツ選手の方をはじめ、述べ2,000人以上。
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