もし1着だけスーツを持つなら?ネイビースーツ無地が正解
■ネイビースーツは無地がいい
・相手に誠実さや信頼感のある印象を与えられるスーツ
・世界の共通認識、海外ビジネスでも着られる
・重厚感も軽やかさも、コーディネート次第
・素材感で季節や気持ちを表現
・無地だからこそ素材やシルエット勝負
紳士の服の決定版だと思います。
— 松 甫(まつ はじめ)| 看板のないオーダーサロン経営|リセット!仕事服著書|メンズファッションTV (@matsu_hajime) November 11, 2019
松はじめです。
ネクタイは、紺にはじまり紺に終わる、と聞いたことはありますが、スーツもネイビーにはじまりネイビーに終わる、と。
もし1着だけスーツを持つなら?
私は、ネイビー無地と回答します。
なぜでしょう?
その根拠を書きます。
ネイビーのスーツを着ていれば誠実な印象が手に入る
誠実な印象に見られたい、そうある必要がある、そんなビジネスマンは少なくないですよね。
経営者、店長、リーダーと呼ばれる方であればなおさらそうでしょう。
もちろん敢えてリラックスした雰囲気を醸すというのも戦略かもしれませんが。
誠実な印象へのショートカットといえば、ネイビーのスーツです。
もちろん内側がともなっていなければいけませんし、コーディネートも大切です。
靴が汚れていたら、疑問を抱かれるかもしれません。
ですが、スーツはネイビー無地をまず揃えておいて、損はないでしょう。
ビジネスシーンにおけるスーツの色は、2色です。
グレーと、ネイビー。
黒は、ビジネススーツではない、というのが欧州の基本ベース。
日本では黒のスーツを着ている方も少なくないですよね?
ネイビーのスーツは世界共通
ヨーロッパに行った時も、やはりネイビースーツはよく見かけました。
結婚パーティーにも遭遇しましたが、列席者もダークネイビーやネイビーが多いこと多いこと。
お隣中国の首都・北京出張の際は、黒スーツも多かったのですが(中国では制服としてスーツが支給されていることも多く、黒も多い)こちらでも偶然結婚式に遭遇いたしまして。
新郎さまはタキシードではなく、ネイビーのスーツでした。
(列席者はカジュアル)
G9であったり、トランプ大統領の服装であったり、とにかくネイビーのスーツは見かけます。
つまりは、世界共通認識で、ネイビー無地スーツがあるのです。
だから、1着だけスーツを持っているなら、ネイビースーツ(無地)がおすすめというわけです。
ネイビーの無地スーツを、色のトーンを変え、素材を変え、毎期1着から2着ずつオーダーいただく方もいらっしゃるほどです。
ネイビーのスーツは重厚感も軽やかさもコーディネート次第
ネイビースーツの醸す信頼感とは書きましたが、
とはいえコーディネート次第ではずっしり重たくも、華やかにも、自在。
それこそ喪服として深いネイビー(ミットナイトブルー)などを用いる場合、ネイビーのタイを身につければ追悼の気持ちを表現できるはず。
ミットナイトブルーについてはこちらの記事で紹介しています。
喪服については、こちらの記事
ですが、いかようにもコーディネーションが組めるわけですね。
シャツ、タイも合わせやすい。
基本的に柄物を合わせる時は、全部柄にせずに無地をうまく使ってあげると統一感が生まれます。
柄のシャツと、柄のネクタイを合わせて、スーツも柄だと非常にうるさくなりますね。
上級者はこれで合わせてしまうと思いますが、できれば無地をうまく使い、シンプルにまとめたいところ。
ビジネスにおけるスーツスタイルは、ファッション性が求められているわけではないことがほとんどだと思います。
・自分が期待されているものは何か?
・着ている服は、現在のポジションに合っているか?
・今後どうなっていきたいか?それを表現する見た目か?
など、複合的に考えていくと自己演出ができます。
そういう意味でもネイビー無地スーツは鉄板ではないでしょうか?
ちなみに革小物も合わせやすいです。
ネイビーのスーツ 無地ならフィット感は要
無地のスーツこそ問われるのがフィット感。
柄やデザインで盛っていないわけですから、勝負すべきは素材感、そしてシルエットです。
美しいシルエットのネイビースーツから放たれる佇まいは、まさに紳士の鏡。
紳士のために作られた、綺麗な鎧。
そこに人間は入る、という感覚でしょうか?
フィット、といっても簡単なことではありません。
例えば、タイトフィットも、フィット。
ルーズフィットも、フィットというわけです。
フィットには、時代性も関係してくるのです。
ネイビースーツという定番アイテムでも、時代に合わせて少しずつアップデートしていくことをおすすめします。
まとめ
やはり、紳士を形作るスーツの中で、ネイビー無地スーツは外せないでしょう。
結婚式でも、ビジネスシーンでも、先日ご紹介したこんなシーンでも欠かせません。
ネイビーといっても色々なトーンがあります。
女性のファッションのように、色やデザインを毎期楽しむファッション性は男性のビジネスの世界にはありません。
ですが、ネイビーの色味を吟味する、
濃いか、薄いか・・日の光でチェックしながら。
ネイビーを深掘りしてみると、男性の服の奥深さが見えてきますね。
さて、明日は何着よう?
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ライター:松 甫 詳しいプロフィールはこちら>>
表参道の看板のないオーダーサロン 株式会社ボットーネ CEO。
自身もヘッド・スーツコンシェルジュとしてフィッティングやコーディネートを実施。
クライアントは上場企業経営者、政治家、プロスポーツ選手の方をはじめ、述べ2,000人以上。
2019年11月11日
ファッションアイテム | オーダースーツ
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