横浜と東京という距離とオーダーメイドと
週末を終えたサロン、
横浜と東京、近いようで色々な違いがある。
服装もそうだし、人柄も違う。
以前、私も横浜市民だった。
あの頃は仕事は東京のテーラーへ通っていて、だいたい終電。
桜木町を走り抜けるころ、観覧車の時計を恐る恐るチェックして、ああ、もうこんな時間か、と1日を振り返っていた。
今は、逆走している、おまけに湘南新宿ラインの普通グリーン車に乗っているから、出世したものだ。(というのは大袈裟、いってもアップ500円くらい、中で仕事ができる)
横浜に住んでいたころ、
あの頃は一人暮らしだったが、
休日になかなか東京へ出ようとは思わなかった。
実際横浜サロンでオーダーの打ち合わせをしていても、それはひしひしと感じる。
東横線も明治神宮前や新宿を通って、埼玉へ直結し、近いようで、心理的にはまだまだ遠い。
そんなわけで横浜サロンがあるわけだが、
まわりまわって、横浜になったのは意味があるのだと思う。
何事も、物事は一つの方向からだけ眺めていると、時に見失う。
色んな角度から物事を!リーダーは、鳥の目、虫の目、魚の目を。
鳥の目は、大空に飛び立って、俯瞰して物事を見据える目、
虫の目は、現場で草を掻き分けながら、物事を注意深く観察する目、
魚の目は、潮の流れを読みながら、全体の方向性や今の位置を見る目、
こうした多面的な見方は、オーダースーツを作る際にもフィッター側に欠かせない能力だと思う。小さな見本からでもコーディネートを発想して提案する鳥の目、
細かな補正をチェックし、細部を採寸する虫の目、
納期やスケジュール、もっといえばトレンド傾向をつかむ魚の目。
リーダー、マネジャー、経営者もそうだと思う。
でも、私は不器用だから、
なかなか論理的にわかっても、見失うことがある、
こうして二つの場所を行き来すると、お互いの良いところや問題や改善点が浮かぶのである。
東京と横浜、
せっかく与えていただいた機会に感謝し、
学んで服作り、チーム作りに生かそうと思う。
表参道をしっかり支えてくれているクルーと、見守って下さり、ご遠方からもいらしていただけるお客様に、何よりも感謝です。
明日も真北へ。
ライター:松 甫 詳しいプロフィールはこちら>>
表参道の看板のないオーダーサロン 株式会社ボットーネ CEO。
自身もヘッド・スーツコンシェルジュとしてフィッティングやコーディネートを実施。
クライアントは上場企業経営者、政治家、プロスポーツ選手の方をはじめ、述べ2,000人以上。
2015年12月13日
オーダースーツ ボットーネのブログ | 明日は何着よう?松はじめのスーツの着こなし術
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