何かとご縁がありそうな銀座

今日はクレリックシャツを着たジャケットスタイルで、銀座まで。
人はその制服通りの人間になる、とはナポレオンの言葉だけど、街もその服装通りの街になる、と思う。
表参道付近というとファッショナブルな方が多く、スーツスタイルもモード寄り。
銀座ならば正統派スーツで、きちんと上着を着ている人も多いのかな、と思いつつ出発したのだけど、結果はクールビズの勝利。
なかにはきちんと上着を着ている方もいたのだけど。
緩い服装なるものが流行ってはいるのだけれど、そういうスタイルに慣れすぎてしまうときちんとスーツを着こなせなくなってしまうと思う。使わない筋肉が萎縮してしまうように。

だけど、表参道や南青山付近にいることが殆どなので、なんだか新鮮な気持ちだ。
7月からはファッションアカデミアという出石尚三氏の講演に通うことになるのだけど、その会場も銀座。
これから何かとご縁がありそうな銀座で、工房の責任者の方とお会いしてきた90分。
新しい型紙から生み出された新作を眺めながら、この10年で随分と変化したなぁとふと思う。
スーツやジャケットは普遍的なデザインだけれど、時代とともに細部が変わってきている。
それは細かいことを言えば、袖山の雰囲気とか、袖幅とか、アームホールとか。
かれこれ10年以上続けてこの仕事に携わらせて貰っているのだが、
周りからは見えないようなところが、どんどん進化していくなと感じている。
これからも、変化しながら継続していこうと思った。

(直接仕入れている生地は、サロンでカット。反物はだいたい50mが巻かれていて、日々減っていく。そろそろ仕入れの時期だ。)
そういえば、継続といえば、必ず続けていることがある。
イチロー選手でいえば、バッターボックスに入るときの儀式のようなものかもしれない。
必ず、仕事を終えて帰るとき、全員に挨拶をする、その人の前に言って。
必ず、一礼する。
必ず、最後に、お疲れ様ではなくて、ありがとう、と言う。
お疲れ様は労いの言葉ではあるけれど、疲れるという言葉が出るのが好きではなくて、そこで、ありがとうにしているのだった。
忙しさにかまけて、一緒に働いているクルーにありがとうと言う回数が減ることがある。
素材が大量に届く、それを急いでチェックしているとき、
予約のクライアントが次々といらっしゃる、分刻みの土曜日、
そういう時はどうしても《ありがとう》が疎かになる。
だから一日の最後だけでも必ず、感謝の気持ちを込めて、ありがとうと言うことにしたのだった。

(細かなチェックは欠かせない、コンシェルジュが良い提案ができるように、アルバイトクルーKがしっかりと準備。)
いつだったか、ある日クルーから、
社長がありがとうって最後に言うのか!と驚かれたことがあった。
考えてみたら、私自身もかつて働いた職場でもあまりないかもしれない。
毎日、働いていてとても気持ちが良い、そう実感できるのは、ありがとうの習慣のお陰かもしれない。

打ち合わせを終えて、ランチは以前知人に勧めてもらった東銀座 むぎとオリーブというラーメン店へ。

具に山芋、スープは蛤を感じるなかなか独特のラーメン。
とても優しい味。
また銀座に来た時には寄ってみよう。
ライター:松 甫 詳しいプロフィールはこちら>>
表参道の看板のないオーダーサロン 株式会社ボットーネ CEO。
自身もヘッド・スーツコンシェルジュとしてフィッティングやコーディネートを実施。
クライアントは上場企業経営者、政治家、プロスポーツ選手の方をはじめ、述べ2,000人以上。
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