表参道のオーダースーツ店で働く最近の日記
私たちボットーネは毎週水曜・木曜とメンテナンス定休日を頂戴している。
だから火曜の今日が週末、世間でいう金曜になる。
さて、なんだか今週も怒涛の1週間であった。
ちょっと最近の出来事を振り返ってみようと思う。
この日はフェリージのレザーバッグを持ち、ガッティのカシミアコートを着て、クルーの嶋田と東京ビッグサイトへ行った。
最近、フランチャイズはやっていませんか?
開業したいのですが、相談に乗ってもらえませんか?
店舗を出店したい。
というような話が少なくない。
どうやら東京ビッグサイトでフランチャイズ展というのをやっているらしい、大手アパレル企業も出ているし、一体どんなものなのか見に行ってみよう、ということで、行ってきたのだ。
結果は・・・
《とにかく、加盟金を払えばこちらで人材教育もやります。リピーターが増え続け、3年後には・・・》
《我々の看板があれば、問題ありません。月々のロイヤリティも低いです。》
とか、そんなのばかり。
挙句には、
《うちの看板があれば、そんな商品教育なんてしなくたっていいでしょ。販売ノウハウの指導はしますから》というアパレル企業(結構有名)があったらしく、純粋な嶋田はショックを隠しきれない様子だった。
>>こういうのはダメだ、誰もお客さんのこと考えてない・・・フランチャイズじゃなくて、ちゃんと志がある人、本当に洋服が好きな人と楽しく仕事がしたい、その結果いいスーツ屋が広がるのなら良い。でも今の私たちにはこういうのは合わない、とはっきりした。
高田さんからたくさんのマナーを教えていただいた。これはまたブログで紹介したい。
・マナーは、相手との距離を縮めるためのもの
・結婚相談女性から聞いた、残念な男性
・フレンチのマナーには、フランス式と、イギリス式がある
これらは現在ブログ記事を書いている段階なので、ぜひ完成させて公開したい。
さらに、
・フレンチを食べる時の服装のマナーで気をつけたいポイント
についても執筆中だ。
それは、◯◯◯◯◯◯と食べる男性です。
これ、非常に多いのです。》
《面白いのですが、20台はフランス式で食べる方が多く、
40台の方は、イギリス式の方が多いのですよ。》《メニューを決める時に◯◯はいけません、
高田さん語録
詳細は近日公開予定。
その後、B氏がイタリア>イギリスと飛んで日本に帰国した。
イタリアはミラノウニカ、イギリスはハダースフィールドと、それぞれの現地の様子をお伺いした。
イギリス生地の聖地 ハダースフィールドとは?
このミラノウニカ、世界中の羅紗屋やバイヤー達が一堂に集い、世界中の生地メーカーやマーチャントが新たな作品を発表する最高の舞台。
今回は私たちも生地の取引があるB氏がミラノウニカに行ったわけだが、イギリス・ヨークシャーのハダースフィールドまで出張したそうだ。
その際の写真を頂戴したのでぜひご紹介したい。
長野オリンピックのエンブレムをデザインし、その他数々のロゴを生み出しているデザイナーの篠塚さんとの出会いは、結構遡る。
まずは、ボットーネで娘様の入学式オーダースーツを制作させていただいた、藤田デンタルクリニックの藤田院長は、ウェブサイトで見つけてボットーネに来てくださった。
ちなみに藤田デンタルクリニックは非常に丁寧なため人気で、私もお世話になったが、なかなか予約が取れない盛況ぶり。
そのフジタデンタルクリニックにインプラント関連で関わっていたのが中森社長という方た。
ご縁で中森社長にお会いして、その後、中森社長が定期的に開催している《あぶさん会》という飲み会に参加させていただいたところ、篠塚さんと出会った。
創業当時、怖い物知らずの私は、篠塚さんに言った。
《どうしたらロゴを作ってもらえますか?いくらかかりますか!?》
篠塚さんは子供を嗜めるように言った。
《あはは、まぁ、いいですよ、スーツ一着でやりましょうか。》
うそぉ、いいんですか・・・
オリンピック ロゴなどの意味を熱くわかりやすく1分で解説
いわずと知れた、1998年に日本で開催された長野オリンピック。
このロゴは篠塚正典 氏が手がけていたのだ。
33歳でコンペに参加した篠塚氏。
ほんとうに全精力をつぎ込んで挑戦しました。
そんな想いで創ったデザインが選ばれてエンブレムに決定した時の喜びは言葉には表せられないもので、ほんとうにデザイナーになってよかったと心から思いました。
ランチタイムは、いつも話を聞いてくださる遠山店長。
バール ア ヴァン パルタージェ 表参道ヒルズのワインバーでランチ
表参道ヒルズの3階には飲食店が集中している。
白を基調とした、ガラス張りの明るい外観、こちらがワインのお店、正統派フレンチをタパスサイズで、というコンセプトのバール ア ヴァン パルタージェ 表参道ヒルズ店だ。
こちらはボットーネのサロンからも徒歩2分、以前ラーメンゼロという店舗だったところにできたワインバーだ。
今日はランチ、ディナーなど何度か活用させていただいているバール ア ヴァン パルタージェのランチのレポートをしてみようと思う。
機能性を追求した。
特にシャツは、アーティストの方からのご依頼が少なくない、
首に余裕が欲しい、だ。
だがあまりにもゆとりがあるのも美しくない、絶妙なポイントを探るフィティング。
歌う時、それを意識した服作り、実は久々に萌えてしまった。
見越して完成して、一発OK。ほら、とアシスタントに目配せしながら、心の中でガッツポーズ。
その後、チームで修行の成果と今後について語り合った。
媚びを売りたくない、いい仕事がしたい。
前職で、媚び売って、いかに気に入られるか?
仕事の評価じゃなくてそこに疑問を感じて、そうはありたくないと思いました。
純粋に、いい仕事がしたいと思った。
と嶋田は言った。
こうやって仕事を通して成長して、
企業の文化が生まれていく。
刺激的な仲間と師匠、成長させていただけるクライアントの方々。
厳しいこともあるが(私はそう感じないが)本当に楽しい仕事・会社だとふと思った。
ということで、サロンは定休日だが、今日は色々とプロジェクトを進める日。
また来週もがんばろう。
ライター:松 甫 詳しいプロフィールはこちら>>
表参道の看板のないオーダーサロン 株式会社ボットーネ CEO。
自身もヘッド・スーツコンシェルジュとしてフィッティングやコーディネートを実施。
クライアントは上場企業経営者、政治家、プロスポーツ選手の方をはじめ、述べ2,000人以上。
2017年2月15日
オーダースーツ ボットーネのブログ | 明日は何着よう?松はじめのスーツの着こなし術
おすすめ記事
- トレンチコートなどのギャバジンという生地の正体トレンチコートは何語? もともとトレンチコートは英語でありますが、フランスでも…
- ミットナイトブルーとは?黒より黒い生地を!ウィンザー公の無謀な注文1920年ごろのお話しです。 ウィンザー公は、ある色を考えました。 考えた、というよ…
- スーツスタイルにもギフトにも クロスのボールペン クラシックセンチュリーが手放せない松はじめです。 クラシックで洗練されたものは、それが何であっても普遍的。 スーツに合…
- 服が持っているパワー 子供の服選びも自己表現を育てる大切な儀式だと思ううちの下の子供は、3歳になる。 女の子だ。 先日表参道ヒルズに行って、靴を選んだ。 …
- BOTTONEのフォーマルタキシードが雑誌 ホテルウエディングの特集で掲載されましたフォーマルのタキシードというと、なかなかお召しになられる機会はないかもしれません。 …
- 初公開!ハードボイルドの本当の語源オーダーサロン ボットーネの松 甫(まつ はじめ)です。 8月に入った。 小雨も手伝…
- 【浦安観光スポット7つ】アパレル師匠の秘密会議に密着!浦安はディズニーだけじゃなかった本当の浦安観光 第7位 浦安魚市場 ということで、浦安観光!秘密の浦安会議! お二人…
- 結婚式の服装(男性編)友人の挙式に呼ばれた時の服装は?男性はスーツに何をコーディネートするのがルール?結婚式の男性の服装はスーツ まず、結婚式に呼ばれて参加する場合、一部の例外を除いて上…
- タキシードのカマーバンドとは?知るだけで着こなしが変わるフォーマル知識「せっかくというわけではないのですが、メスジャケットを着てまいりました。 本日はまず…
- 【残念!】TOKIO 謝罪会見の服装はなぜ黒 喪服スーツなのか?城島茂氏、国分太一氏、松岡昌宏氏、長瀬智也氏、全員黒!さて、細かな経緯や今後どうなる?という点はいろいろな意見があるところだと思うのだが、…
関連カテゴリーの人気記事 週間ランキング
- 1スーツに肩パットは古い?
- 2スーツのSUPER 〇〇’S(スーパー)表記とは?番手とは?オーダーするならスーパーいくつ?
- 3【必見】スーツのパンツの裾 ダブルで結婚式に行っちゃだめ!シングルが正解なのはなぜ?
- 4ビジネススーツ 裾がダブルってどうなの?
- 5ボタンダウンにネクタイはおかしい?ノーネクタイ?実はカジュアルなシャツではなかった
- 6アルスターコートとは実は大人気のコートだった
- 7ダッフルコートとは学生のコートじゃない!歴史と由来を追う
- 8キングスマン2 ゴールデンサークルのスーツ スタイルに学ぶ英国紳士とは
- 9グレンチェックスーツの着こなし 合うネクタイは?色や柄などコーディネートの方法を解説