サロンに来る紳士たち
2021年もあと少し。
皆様どのような一年でしたでしょうか?
表参道サロンでは、お仕立て上がりのスーツやコートのご納品、
そしてこれから春に向けたジャケットやスーツをご注文をいただくお客様のご来店が続いております。
さて、本日は”リアルお客様スナップ”ということで、ご納品の際のご着用写真だけでなく、ご来店時の服装も撮影させていただきましたのでこのブログでご紹介させていただきます。
3年前のご結婚式の際にストライプのフロックコートをお仕立てさせていただいたT様。
その後定期的にオーダーいただいているのですが、今回はシャツの袖交換が完了した為そのお受け取りに表参道サロンへお越しいただきました。
実はシャツは「襟交換」「カフス交換」という処置で、汚れて消耗してしまう部分のみピンポイントで交換することができます。
基本的には白い生地に置き換えられてしまいますのでいわゆる「クレリック」の仕様になってしまうのですが、コスパよく長持ちさせられると同時に、気分によってデザインを変えられるのもメリットです。
今回はシングルカフスからダブルカフスに交換させていただきました。
当時のフロックコートは挙式後にスーツへのリメイクを行なっております。
そしてちょうどこの日はご結婚式を挙げられたホテルでの記念のディナーへ向かわれるそうで、ビシッと決まっているT様のお写真を撮らせていただきました。
シャツはカフス交換を行なったもの。
ブルーとゴールドが何とも美しいこちらのカフリンクスはWEDGWOOD(ウェッジウッド)という、グラス類や雑貨で有名なブランドです。
「今はもうカフリンクスの生産は終わっていて、これはメ〇カリで・・・笑」
すでに生産が終わっているものをこんなに簡単に手に入れられるなんて恐ろしい(便利な)時代になったものです。
カフ(袖)をリンク(繋ぐ)するのが”カフリンクス”であり、T様のカフリンクスは短いチェーンが付いております。
これは素敵なアクセントですね。
カフリンクスには装飾の意味合いもございますから、ファッションとしても楽しめます。
ネクタイピンも同じくウェッジウッド。
ブルーとホワイトの2色のコーディナートにアクセサリーのゴールドが映えますね。
いつもピカピカにお手入れされた靴を履いていらっしゃるT様。
すべてご自身でされているそうで、、、正直、プロレベルといっても過言ではございません。
こんなにきれいにできたら楽しいだろうな、、と羨ましくもなってしまいます。
リメイクできるタキシードの一つの醍醐味は、こうして思い出のディナーに当時の衣装を着ていけること。
さらに数年後も「ああ、あの時これを着て、、、」と思い出すことが何度もあることと思います。
これからも末永くご愛用いただけますと幸いです。
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2年前にダブルのブラウン・チェックのジャケットをお仕立てさせていただいたI様。
この日はご多忙な合間にご来店いただき、ソフトなフランネルのジャケットをオーダーいただきました。
I様は決まってダブル・ブレストのジャケット。
鍛えられた胸板に迫力のあるダブルブレストが最高にかっこいい!
数年前からベージュのジャケットについてご相談をいただいており、この度運命の生地に巡り合い素敵なオーダーをいただけました。
人気の生地シリーズであり、その他の色はすべて品切れ状態。
「これですね!運命を感じます!」と豪快にご決断。
少々サイズ感を今期用にアップデートし、最高のジャケットをお仕立てさせていただきます。
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約2年ぶりにご来店いただいたF様とはもう10年近くのお付き合いとなります。
背が高くやせ型でもあるF様は、既製品ではとても気持ちよくお召しいただくことができません。
初めてオーダーをいただいた時から改良を重ね、肩回りの設計から左右のバランスまで細かく補正を加えており、この日のスーツも数年前のものですがとてもスマートにお召しいただいております。
人事関係のお仕事をされており「学生にも見られる立場ですから・・・」とご自身の服装が”見られる立場の人間としてふさわしいか”がひとつのテーマ。
今回はミディアムグレーのスーツと、シャツを数枚まとめ買いいただきました。
僅かなトーンの違いや生地の風合いを、いつもじっくり手に触れながら考えていらっしゃいます。
今回のスーツは今までにないカラーですから、私共もご着用されたお姿を見るのが今から楽しみです!
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こちらは初めてのご納品となりましたY様のチェスターフィールドコート。
ある海外ドラマからインスピレーションを受け「ブラック・カシミア混・上品さ」をテーマに、上衿はベルベット仕様、肩回りは柔らかく、ドーメル社のウール・カシミア混合の素材を贅沢に用いてお仕立てさせていただきました。
「もう、イメージ通りです!」
とお褒めの言葉も頂戴し、この日はそのままお召しいただいてお帰りに。
このコートを着て、週末はクリスマスのディナーに是非!
Y様は筋トレをされており、胸のパカーンと開いてしまないように設計をしております。
ドキドキのご納品でしたが、ご満足いただけまして何よりです。
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コートといえば、こちらはネイビーのチェスターフィールドコートをオーダーいただいたH様。
ウールメルトンの生地はビジネス使いに最適で、ほんのり上品な光沢もございますのでビジネスだけでなく様々なシーンでもお召しいただけると思います。
クラシックに、本格的に、、、巷のカジュアルなチェスターコートとは一線を画すオーラがございます。
このようなコートはファストファッションでは製作できないのはもちろんのこと、セレクトショップでもなかなかお目にかかれるものではございません。
(上衿がベルベットというだけでも、相当珍しいはず、、、?)
ベースはクラシックでも、シルエットはモダンに。
実は昨年の冬からオーダーいただいており、なんと一年越しの待ちに待ったご納品となりました。
この冬たくさんご着用くださいませ!
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T様の007コートも無事にご納品。
T様、ここまで拘って服と向き合うことはそう多くないのではないでしょうか。
その分私どもにもお仕立てする責任があり最高のフィット感、そしてお客様にご満足いただけますようにできる限りのことをさせていただきます。
「しっかりした生地なのに、着ていると重さを感じさせません。さすがの採寸、フィッティングと縫製です。
ミッドナイトも昼と夜とで表情が変わり、とても品のいい色合いです。」
と後日嬉しいメールもいただきました。
実は一点「フラワーホール」を開けるお直しをシーズンオフに対応させていただきます。
一生モノともいえるコートですから、まずは1シーズンお召しいただき、シーズンオフに細かな微調整をするという方法も一つです。
「買って終わり」ではないのが仕立て服。
ご来店いただいた際にお仕立てさせていただいたスーツやジャケット、コートをお召しのお客様を拝見しますと、生活の一部にしっかりなっているんだな、、と嬉しい気持ちになります。
中には10年前のスーツが未だ現役で、お直しにお持ちいただいたお客様もおります。
ボットーネとしましても、お仕立てさせていただいた服と共に、末永くお付き合いいただけますと幸いです。
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ということで、最近ご来店いただいたお客様のお写真を撮らせていただきました。
今後も”できたてホヤホヤのスーツ”だけではなく、実際にご着用されている”お客様のリアルなスーツ”もお届けできればと思います。
週末は冷え込むようです、、、皆様ご自愛くださいませ。
ライター:nakanomaru一度は大手IT企業へと入社。5年勤務ののち、心の声に従い上京しボットーネに。
人生で情熱を注げることは2つ、1つはサッカー、もう1つはスーツ。
何事もコツコツ、地道に基礎を固め着実に行う動作の安心感の高さはクライアントからの評価も高い。
2021年12月26日
クライアント | スーツを仕立てたお客様
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