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ソラーロ(サンクロス)という太陽に強い生地と玉虫カナブンと

ソラーロのジャケット今日はソラーロのジャケット。
デットストックでシルク100%ソラーロというレアな生地を発掘し、衝動買いして5年前に仕立てたジャケットに、カンクリーニのリネン100%シャツと生成りのデニムを合わせる。

パープルの色味がカンクリーニらしい。

私としては少し新鮮な大剣幅8センチのタイは、ナポリのマタビシのタイ。
《代表がそれを身につけると細いですね!》とクルー中之丸。いつもだいたい9センチのタイをつけていて、なんだか落ち着かないけど。

ソラーロ マタビシ
5年目、仕立て上がったときと違う着込んだ良さが出てきたと思う、ケアしてこれからも大切にしないと。
さて、玉虫色に輝くソラーロはイタリアで太陽を意味し、サンクロスとも呼ばれる。もともと英国でサンプルーフと呼ばれていた。

本来のソラーロ、サンクロスは経糸(たていと)が薄い緑、緯糸(よこいと)に赤をつかった綾織り。
鉱物系の染料を使い、耐光堅牢度に優れている。
耐光堅牢度に優れている、つまり日光の光で退色しづらいということ。

反対に青などは非常に退色しやすい。
青いレザージャケットなど、一部だけ日焼けしてしまった・・・という経験をお持ちの方もいるのではないだろうか?

ソラーロの生地
というわけでサンクロスは英国が持っていた植民地のなかでも、特に熱帯の直射日光の下で非常に重宝された。
そういう場所でも変色、退色が少ないから、サン・プルーフ(プルーフとは防ぐとか、よけるといった意味合い)というネーミングになったのだ。

現在では前述したような緑×赤以外にもバリエーションが出ているのだが、やはりいわゆる玉虫色の表情だ。
日本では玉虫クレバとか、ショットギャバジンと呼ばれていたようだ。

玉虫クレバと聞くとなんとなく名前が洒落ていてカワイイとすら思えるが、個人的にはどうも虫が苦手。
幼少期田舎で育った私はどうして虫を捕獲して自宅に持ち帰るなどということができたのか不思議でならないほどだ。

玉虫といえば、目黒に住んでいたとき、公園の側の壁一面の大きな窓が特徴のマンションに一人暮らししていた。

それもギリシャにありそうな真っ白の外観のデザイナーズ物件で、中に入ると剥き出しの階段があり、2階と3階が部屋で、プライベート屋上からは公園の緑を見ながらビールを飲むという、最高にバカみたいに浮かれた独身生活をしていた。

独身だし、何もかも節約してとにかく一度こんなとこに住む!と憧れと見栄で住んだわけだ。

02 2055-16

↑完成に見栄だ、これはモデルルームの写真だが、間取りは同じ。

なんと、バスルームもトイレもスケルトン!というのには、引っ越しお祝いをやった時の女性陣ドン引きだったが。

今考えれば若かったのだ。

ある日、

ホームパーティをやろうよ!

遊びに来た当時一緒に仕事してたスタイリストS氏に言われ、S氏がCAを集めるよ!と言って、やった!と思ってこちらは経営者を集めて、東京・独身・一度はやってみたかったこと・ができたが、私はホームでも多人数飲み会が苦手だと改めて気づいた・・・

だから、一対一で洋服の仕事をするのがピッタリなのだな。

そんな最後のホームパーティ経験も、そのご縁で呼ばれた別の家のホームパーティで出会ったのが今の妻で、この目黒は越してすぐに結婚したから、非常に短いデザイナーズウハウハ独身生活となった。が、思い出深い。

でも結局デザイナーズ物件というのは台所まわりが異様に使いづらく、例えば戸棚は開閉口が床ぴったり。だからマットを敷くと包丁を取り出せないが、マットを敷かないと無垢の床は水垢だらけ。
そんな現実を知って、普通のマンションが一番なのだとそそくさと妻と引っ越した。剥き出しの階段も子供がいたら危ないし(笑)

そんな目黒のデザイナーズだが、さすが公園隣接物件である。

それは妻と出会う前のある日、

帰宅すると、なんと部屋のなかにどこからともなくブーン、ブーンと聞こえる!

ドキドキして部屋の電気をつける。

すると、なんとカナブンが入り込んでいた!

わあ、わあ、ど、どうしよう、、と慌てふためいて、パニック。部屋の中で逃げる私、さらに飛ぶカナブン。

すぐ部屋を出て走ってってお隣さんをピンポンして呼んだ。そのくらい虫がダメなのだ。

普段からお隣さんとは仲良くしておいてこれほどよかったと思えたことはない。

お隣りさんは笑いながら、松くん、カナブンだよ?カナブン。といって部屋に入ってパッと捕まえてくれた。
ほら、と言われたが、女子か?と言われそうだがダメなものはダメ!

そんな虫恐怖症の私が、そのカナブンっぽい玉虫色のソラーロジャケットを着ているのだけど。

  • ソラーロ マタビシ
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松 甫松 甫 記事一覧はこちら>>表参道の看板のないオーダーサロン 株式会社ボットーネ CEO。
自身もヘッド・スーツコンシェルジュとしてフィッティングやコーディネートを実施。
クライアントは上場企業経営者、政治家、プロスポーツ選手の方をはじめ、述べ2,000人以上。

2017年4月23日
ボットーネ 松のスーツ・ジャケットスタイル365 ありのままブログ | オーダースーツの生地

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