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学園祭

ダブルのジャケット私は、黙々と作業を進めていた。
結婚式を挙げる方から、どんな服装をすれば良いかわからない、と言われることが少なくない。
だから、それを解決するウェブのページがあっても良いのではないかと思い、
それを書き出したら、もう止まらなかった。

一応、ブラインドタッチくらいはできる。
学生の頃、ワープロ検定の2級まで取得したから、タイピングは問題ない。
カチカチカチと、滑るように、まるで勝手に指が動くように、文章が書かれていく。
まるで取り憑かれたように、指が動く、こんなことが時々ある。

20分くらい集中していたと思って時計を見たら、
なんと2時間は経過していた。
時刻は23時を超えたというのに、相変わらず小寺も帰宅していなかった。

小寺がいたから、
《ちょっと、こんなページができた!どう?どう?》と、無邪気な子供みたいに、
純粋に感想を聞きたくて、バックヤードにいた小寺に聞いた。

うわー、いいじゃないですか!
小寺はそう言った。
3年以上一緒に働いているが、彼女はおべんちゃらを言わない。

相手が社長だろうが何だろうが、納得できないときは、
顔を膨れ上がらせて、やや無言になる。
そういえば今日も、突然サスペンダーの仕入れをしてきたもんだから、
え?また罪庫(在庫)を増やすんですか?という顔だった。

うわ、これは素敵なサスペンダーですね!
そんな言葉は一切なかった。

またどうして?という顔だった。
ここに関してはこういう風に言おう、
だって、お洒落なんだからいいじゃん!と。

話は戻るが、
私はトヨタ式、という文化を定着させなければ、と思っている。

罪庫という言葉は、トヨタ式カンバン方式などで有名な言葉だが、
堅実で実務家の彼女は、オシャレだから、という理由だけで仕入れてしまう私とは対立してしまう。

しかし、これが個性である。
私はアイデアを出せ!と言われれば、めっぽう強い。
創業者タイプだから、とりあえずやってみようぜ!
やってダメなら次を試そうよう、という、格好良くいえば、スティーブジョブズタイプ
桃太郎、犬、猿、雉でいえば、桃太郎だ。
とにかく、鬼退治するぜ、やるぞ!と。

そこにしっかり形を作る実務家こそ、小寺だ。
私の突飛な発想を、一つ一つ形にしてくれる。

結局今日も、
20分くらいかと思って熱中していた2時間の間、
小寺の力で、見違えるくらいに整理整頓されていた。

なるほどな、と思った、
メジャーがここにあるってこと、
これは今朝私が、欲しいときにメジャーが見つからないって、すごくストレスだよね、と言ったから、
きっとそれを汲み取って、メジャーとかハサミとか、
ここにこれがあったらもっと良くなるのかも、と考えて改善したのだと思う。

《ちょっと、こんなページができた!どう?どう?》と私が言ったその後、
《ここにこんな棚を作りました!これならハサミがとりやすいですよね?どうでしょう?》
と小寺が言った。

思わず、
うわー、いいじゃん!と私は声を発した。

お互い2時間、まったく口にしなかった。
キリが良いところで、彼女は、そろそろ帰りますと言った。
あぁ、、と思った。
この時間まで黙々と、やりたくてやっている、
私はそういうスタンスだし、

彼女もそういうスタンスなのだ。

だから、きっと同年代の女の子が入社すると、
《あんな風に働けない》と思うのではないだろうか?

でも決して彼女は無理しているわけでもなく、
ただ単純に何か自分のやった作業が意味をなすことが好きで、
好きでやっているだけなのだ。

タイプは違う、
でも、同じ目標・目的に向かっている。
こういう時は仕事が楽しいを通り越して、
無我夢中になっているんだろう。

きっと、私も小寺も、
毎日が学園祭なのだ。

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2016年7月26日 ボットーネ代表のスーツ・ジャケットスタイル365 ありのままブログ | Other