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オーダースーツBOTTONE クルーの本日の気づき

11【修行と精進の積み重ね】

2015.10.3.土 の気づき

今の時期9月~11月は、気候が穏やかで結婚式を上げるに良い時期とされています。(3月~5月もそうですね)その為納品ラッシュが続いています。(経営理念の的確な商品から:私たちは的確な商品の提供のため、デザインや数値に疑問を持ったらメモして確認しています。)

毎日、採寸を行う上で、お客様の好みも把握しながら仕上げたいシルエットをお客様と対話しながら作りこんでいきます。「今後の為に、ゆったり作りたい方」や「見た目重視で、座った時にきつくてもいいからタイトに仕上げてほしい」といった皆様のご希望は異なります。その部分を考慮しながらイメージをふくらまし設計しています。

しかし、お客さの要望を聞いているだけでは服作りとは言えません。私たちは、専門職の服づくりのプロとして時には” NO! ”と言わなければなりません。お客様の希望ばかり取っていては、他の動きに影響が出るためです。楽がいいからゆとりを入れても、当日沢山の写真を撮るのにあたり野暮ったくともいけませんし、タイトがいいからといってそのままタイトにしてしまっては、絶対に動きに制限がかかります。(服は着て何ぼ、動けて何ぼです。)

また、希望に沿ってもリスクが出てきます。体型と作り上げるシルエットによって余計な皺が出ることは多くあります。しわがない服など人間の体に身に着けるものとしてあり得ませんので、それをいかに希望に沿いつつ、皺を入れないで作り上げるかが私たちプロの仕事です。しわを妥協してでも、タイトに仕上げたい方、ゆとりを入れて楽がいいからと余り皺がでる箇所をいかに皺を出さないようにする美しくしあげるのか、これがセンスやこれまでの技術経験の積み重ねのたまもので、それが相俟ってお客様の希望を叶えることができます。

服作りは、拘りだしたらきりがないです。お客様が大変満足して下さっていても、「もっとゆとりを入れるとしわが消せるのに」や「もっとこうしたらいいのではないか」と、どんどん提案がわいてくるのです。私は、これの部分を職人なりの物づくりにおいてのホスピタリティーだと感じます。

「このお客様にはこうした感じに作り上げてたい」といった部分と、お客様の好みを織り交ぜて作るからこそ服作りとは面白くワクワクします。勿論、難しい体型の方もいらっしゃいますが、そこは腕の見せ所。ボットーネは、限界はありますが、サイズの融通は広範囲で効くパターンオーダーです。(体型や補正・骨格が違うため、皆様の個々のパターンを起こしてはおりますが)ビスポークではありません。ただし、対話しながら服を作るといった部分では、同じだと私自身は考えています。ビスポークでもパターンオーダーでもそれぞれに長所や短所がありますので、その使い分けはお客様の叶えたい要望に選び分けると部分かと思います。

ボットーネでは、お客様に喜んでいただけ必要とされるお店として、パターンオーダーを選びました。皆様の希望に叶える選択肢で、お店の個性も考えながらお選びいただければと思います。ボットーネでは、お客様と対話しながら服作りをすることを大事にしています。ボットーネのお店のコンセプトを気に入っていただけるお客様にお越しいただけ愛されるお店になるよう日々精進しております。接客にしろ、技術にせよ、いづれも日々の技術面の修行と繰り返しの精進が大切だと感じる業種です。日々努力、日々精進、日々感謝。

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小寺ライター:小寺オーダーサロン ボットーネにて4年務めたクルー、結婚退職。
服飾学校を卒業後、縫うこととおもてなしに対してのこだわりを買われ、ボットーネへ入社。
仕事に対して妥協できない職人肌。

2015年10月3日
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