007に登場したコートをオマージュして仕立てたオーダーコート
今日はデザインが美しい、このコートで防寒だ。
内側は、ジャケット・ジレも着用して防寒、
とにかく、寒い。
少しでも温かみを、と差し色でブラウンのタイを入れている。
《色彩とはなんだろうか、悦楽である》と言ったのはロラン・バルトという哲学者だ。
考えてみれば、その昔は現代ほど染色の技術がなかったわけで、
そもそも色は例えば紫貝など、天然のものから染色することになるので、
非常に希少だったわけだ。
19世紀にパーキンという英国の化学者が初の合成染料を開発して、
色は劇的に変わったそうだ。
そういった意味ではファッションを楽しめる時代だなとふと思う。
今日も予約で全ての時間が埋まっていた本日のサロン。
使用日がある洋服はもちろん、納期は全神経を集中させて厳守しなければならないが、
何と言ってもキーワードは、色だ。
ネイビーの、やや明るめのトーンをイメージしている。
もう少しだけ、暗い色味はないか?
モヘアだと、実際の太陽光で、明るく見え過ぎることはないか?
なんとも繊細な男の世界である。
紺にも様々なトーンがあるという、奥深さ。
そして染色にも様々な方法がある。
それは本日こちらで書いている。
>>生地の染色方法
さて、冒頭のこのコートは、
これをオマージュして制作したオーダーコート。
コートにも色々なタイプがある、
チェルターフィールドコート、ステンカラーコート、Pコート、トレンチコート、
アルスターコート、ポロコート、
チェルターフィールドコートにも種類があり、
シングルチェスターフィールドコート、シングルセミチェスターフィールドコート、
ダブルチェスターフィールドコートなどがあり、
さらに素材もカシミア、ウール、キャメルなどがあるが、
それだけでも雰囲気が変わる。
コートも面白い。
ライター:松 甫 詳しいプロフィールはこちら>>
表参道の看板のないオーダーサロン 株式会社ボットーネ CEO。
自身もヘッド・スーツコンシェルジュとしてフィッティングやコーディネートを実施。
クライアントは上場企業経営者、政治家、プロスポーツ選手の方をはじめ、述べ2,000人以上。
2016年12月11日
ファッションアイテム | オーダーコート
おすすめ記事
なぜジェームスボンドは007 カジノロワイヤルでタキシードを着るのか? 私の先生 服飾評論家 出石尚三先生は以前、モナコのカジノを見学したことがあるそう…
ボットーネでオーダースーツ制作させていただいた経営者M様にお話をお伺いしました[speech_bubble type=”std” subt…
男性は30歳を超えたら髪型を変えよう年齢とともに髪型や服装をアップデートする 友人で、保守的な男性がいる。 彼に、髪型…
ポロコートの着こなしやアルスターコートとの違い!ポロコートとは ポロコートは、19世紀の後半、イギリスのポロの選手が、競技の間の…
ピッティウオモ帰りのお茶会 イタリアの子供用のお土産でファッション感覚を磨く!煮えたぎるような灼熱の暑さの東京の街、帝国ホテルに入る。 帝国ホテルの17階のエレベ…
人はどうしてネクタイを巻くのか?勘違いは歴史をつくる日本ではクールビズという、ネクタイをしなくても良いとされる期間が生まれてすっかり定着…
スーツは着ない!という人も1着だけは良いスーツを揃えておいた方が良い理由スーツを着ないといけない場面がある スーツを持っておく理由、それは現時点ではスーツを…
【完全解説】チェスターフィールドコート!洒落者の伯爵が着たコートの歴史オーダーサロン ボットーネがお届けするビジネススーツ&フォーマル通信。 本日はコート…
サロンに来る紳士たちオーダーサロン ボットーネがお届けするビジネススーツ&タキシード通信。 ストールの季…
チェスターコートとはどんなコート?チェスターフィールドコートとの違いは?特徴は?チェスターフィールドコートの特徴 冬に向けてオーダーいただいたチェスターフィールドコ…