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明日は何着よう?松はじめのスーツの着こなし術

ジャケットのボタン

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今日はウールのジャケットに、リネンのジレ、リネンのタイ。
某TV番組の打ち合わせということで、
テーマがリネンとボタンについてだったこともあり、リネン中心にコーディネート。

チェックジャケットとジャケットのボタン
このジャケットはうっすらチェック。
本音をいえば、このジャケットは作るまでチェックだと思わなかった。
この仕事10年やってて、、、こんなことは初めてだ。

ところが、これがまた好評だった。
まったく何が生まれるかわからないものだ。
そんなチェックのウール素材のジャケットだが貝ボタンを合わせている。

ボタンとはなかなか深い。
まず、紳士服においてのボタンは、
実用という側面と、
装飾という側面がある。
フレンチの前菜のようなものかもしれない。
そしてパセリともいえる。

パセリのように緑を添えるだけで、
遠足の時に食べる弁当のように美味しさが変わる。
そういった装飾の要素もあるが、
パセリは殺菌作用がある。

そんな装飾(アクセサリー)という意味では、
ボタンはスーツやジャケットなどにおいて、
唯一の装飾だ。

スーツを見ると、ボタン以外には突起物がない。
唯一の装飾、唯一の突起物。

しかしそれさえも隠すという文化が、フォーマルにはある。
タキシードに着用するウイングカラーシャツの、
スタッドボタンがそうだ。

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この胸ボタンの黒いのがスタッドボタン。
ピンタックがあれば尚良い。

そもそもシャツというのは下着である。
その下着のボタンを見せるなど、恥ずべきこと、
そんな風潮からボタンをも隠すのだ。
タキシードの場合は黒のオニキスのスタッドボタンを身に着ける。

タキシードの上着はくるみボタンで、
拝絹に使用する朱子織のシルク素材で包んだボタンを使用する。
これがエレガントなのだ、
まあエレガントなのだ、と言われるとエレガントな気がするものだ。
長い歴史があるのだし。

まったく関係ないが、
オニキスという響きが爽やかで好きだ。
例えばスガシカオさんの歌に、オニキスという歌がありそうな気がして、
今週の1位は、オニキス!とクリスペプラー氏の声で聴きたいものだ。

松はじめ

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松 甫ライター:松 甫 詳しいプロフィールはこちら>> Twitter Facebook 表参道の看板のないオーダーサロン 株式会社ボットーネ CEO。
自身もヘッド・スーツコンシェルジュとしてフィッティングやコーディネートを実施。
クライアントは上場企業経営者、政治家、プロスポーツ選手の方をはじめ、述べ2,000人以上。

2016年5月10日
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