ジャケット選びで失敗しないための、ウール素材の選び方 紡毛とは?


<今回は新たな受講希望者の方も参加となる講義。若干の枠があるので、服飾に関係している方はお早めにお申し込みを>


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一方で主にスーツに用いられる、ウーステッド(梳毛)の製造は、手作りとはいかず、機械が必要だ。

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糸繰りといって、経糸を必要な長さや色に揃え、製軽機のビームに巻き取る前段階の装置。



カシャンカシャンとリズミカルに織機で製職中。
緯糸が通って織物が織られていく。

この板で、生地の耳(生地の端にある。ブランドネームなどが書かれていることが多い)が描かれる。

検反が終わったら完成だ!

こちらが紡毛。

色も染まらないために、白い毛として残ってしまうのだ。

ウールの素材で、フランネルも紡毛だ。フォックスブラザーズの紡毛はなかなか重厚。


この霜降り具合(チョークストライプ)はウールの中でもフランネルの特徴ともいえる。
フランネルは、紡毛(ウールン)だ。
まずは、梳毛(ウーステッド)ウールのジャケットがこちら

表面はつるんとしていて、スーツのような雰囲気の薄手のウール・ジャケットに仕上がった。
これなら上下で仕立てても良い。

こちらが紡毛(ウールン)のウール100%ジャケット。
起毛し、ほっこりした仕立上りだ。
ということで、ウールでも梳毛(ウーステッド)と紡毛(ウールン)とがあり、服の性格によって選ぶべき要素が変わってくるということなのだ。
秋冬のジャケットはウーステッドとウールンを意識して選んでみては?
http://bottone.jp/bc/jacket.html
ジャケット単品のお仕立ては78000円より。
・・・・・・・・・・・・・・・・・ こちらは先生の書籍。
ぜひともアパレル、ファッション関係に携わっている方に読んでいただきたい一冊。
販売の方なら正しい商品知識がついてお客様からの信頼が上がるし、
企画、バイヤーなどの方も復習・再確認という意味でも読んでおけば一目置かれるはず。
もちろんテーラー、スタイリスト業の方は、ダイレクトにその知識を生かして成果に結びつけられるだろう。
大西基之先生の師匠の幻の著書がこちら
セビロの哲学―男性のおしゃれ (1968年)
ライター:松 甫 詳しいプロフィールはこちら>>
表参道の看板のないオーダーサロン 株式会社ボットーネ CEO。
自身もヘッド・スーツコンシェルジュとしてフィッティングやコーディネートを実施。
クライアントは上場企業経営者、政治家、プロスポーツ選手の方をはじめ、述べ2,000人以上。
2017年7月18日
オーダースーツ | オーダースーツの生地
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