ビジネススーツ『夏以外』はこれで大丈夫!万能な合物スーツとは?

スーツを選ぶときの基準の話

ボットーネでは打ち合わせの際に、着用するシーンやどのくらいの頻度を想定しているのか?など色々ヒアリングをさせていただきます。
お客様の中で最初から「この生地メーカーの、このシリーズの生地がいい!」とイメージがあればそれを基準にご提案させていただきますが、ボットーネにお越しいただくお客様のほとんどが生地のことは分からない状態です。
もちろんそれが当たり前ですし、そこのイメージがない状態でお越しいただいた方が良いご提案ができる場合も多い。
ですから、最初からイメージを固めすぎずに「なんとなく、ネイビー系がいいな」とかそれくらいで十分だったりします。
そして何より重要なのは用途で、どんなシーンで着用することを想定しているのか。
実用的な面に目を向けるなら「着用頻度」もとても重要で、中でも『夏に着るかどうか』というのは生地のクオリティを大きく変える要素になってきます。
本当に春も夏も秋も冬も快適に着れる魔法のような生地があれば別ですが、20度以上気温差がある中で同じ服を着れるはずがありませんので、オールシーズンといっても夏か冬のどちらかは捨てないといけません。
つまり、実際にはオールシーズン向けの生地というのは存在せず、夏か冬のどちらかを除いた3シーズン着用を「オールシーズン」と解釈しています。
ここ数年はどちらかというと冬を除いた「春・夏・秋」のスリーシーズン生地が多く、夏でも着れるようにかなり薄手の生地が使われていました。
セレクトショップや量販店のスーツを見ても同様で、オールシーズン=かなり薄手の生地、というイメ―ジをお持ちの方もいらっしゃるかと思います。
・
・
・
3シーズンなら『秋・冬・春』の方がいい?

でもよく考えてみるとおかしいと思いませんか?
どっちかを捨てるなら、夏だと思うんですよね。
夏にはスーツはあまり着ない方も多いでしょうし、冬に薄手の生地のスーツを着ている人を見ると寒々しい感じがしてしまいます。
寒い時は重ね着したり、コートを羽織ればある程度は対処できますからスーツ事態は薄手の生地でできたものでも問題ないのかもしれませんね。

私達ボットーネがおすすめするのは断然『秋・冬・春』の3シーズンで着用できるような質感の生地です。
その方が生地の耐久性も挙げられるので長持ちしますし、シワにもなりにくい生地がたくさん選べますから着用している時も着れない状態を保ちやすくなります。
このように書くと薄手の生地が好きじゃないだけじゃ?・・・?と思われるかもしれませんが、あくまでも『長い期間着用したいのであれば』という前提でのお話です。
どう考えても、そっちの方がメリットが多いんですよね。
・
・
・
フロンティアという生地は3シーズン着用に最適

先日ご納品させていただいたスーツは、英国ハリソンズ社のフロンティアというコレクションからお選びいただきました。
先程挙げた要素を満たしており、加えてナチュラルなストレッチ性があるので、快適な着心地を補助してくれます(ストレッチ生地ということではありません)。
爽やかな、ややグレートンのネイビーですのでブルーグレーと表現しても良い色かもしれません。
遠目には無地に見える程度のチェック柄が入っています。

デザインはトム・フォード風にお仕立てさせていただきました。
ワイドなピークドラペルに、大き目のチェンジポケット、袖の5つボタンなど、お客様のお好きな要素を取り入れております。
長いお付き合いになるお客様ですが、昔から鍛えられたお身体をキープしておられ、このような迫力のあるスーツが本当にお似合いです。
お職場ではあまりスーツなど服装に気を遣う人はいないそうですが、「僕は、ちゃんとしたいので」と。
ボットーネのお客様はこのような価値観の方が非常に多く、改めて素敵なお客様に囲まれているなあと感じました。
S様、いつも本当にありがとうございます。

・
・
・
春夏の仕込みの時期でもある

これからが冬本番というタイミングですが、春夏に向けた仕込みも始まっています。
先日も生地業者の方にお越しいただく、来春夏の生地についての説明を受け、ボットーネのお客様にどんな生地なら合いそうなのか見極めていきます。
今回は大いに期待できる生地が新登場。
『このくらいのクオリティで、このくらいの価格で、ビジネス向きのスーツ生地がないかなあ・・・』と何年も求めていた生地が見つかりましたので早速仕入れております。
皆様にお披露目できるのは2月以降になりそうですが、まずは自分でスーツを仕立ててみて、本当に良いかどうか確認したいと思います。
自分で使ってみないと分からないことって多いですからね。


メーカーが出している解説だけで販売しているお店も多いようですが、「スラックスにおすすめ?これが?」と思うこともしばしば。
お客様に心から満足していただけるように、うわべだけのご説明ではなく、自分の審美眼を持ってしっかり良さを伝えていきたいと思います。
ライター:nakanomaru一度は大手IT企業へと入社。5年勤務ののち、心の声に従い上京しボットーネに。
人生で情熱を注げることは2つ、1つはサッカー、もう1つはスーツ。
何事もコツコツ、地道に基礎を固め着実に行う動作の安心感の高さはクライアントからの評価も高い。
2023年12月19日
オーダースーツ | オーダースーツの生地
おすすめ記事
なぜタキシードにはブラックタイなのか?黒いことには意味があるもしパーティーのドレスコードに、ブラックタイと書かれていたらこの暗号はタキシードでお…
《最新版》彼氏(旦那)に絶対贈ってはいけないプレゼント 本当のスーツの着こなしとは?オーダーサロン ボットーネがお届けするビジネススーツ&フォーマル通信。 基礎より、何…
パナマハットはボルサリーノも良いがオメロオルテガがオススメ!実際に試着してわかったことパナマハット オメロオルテガはエクアドルの帽子 パナマハットはトキヤ草を使った帽子で…
3分でわかる!《男性編》恥を欠かないパーティースーツ、小物、服装で押さえておきたいポイント友人から、質問があった。 カジュアル・ファッションは好きだけれど、フォーマルの場の服…
男性のフォーマル ウェアの服装は細身でなくてはならない理由前回、乗馬と服、 切っても切れない関係について書いた。 スポーツカーに乗るように、馬…
アルスターコートとは実は大人気のコートだった ざっくりいうと、アルスターコートはこんなコート ■特徴 ・長い丈、ダブル ・アル…
NYとワシントンのアメリカ人がクスリと笑う日本人の洋服と仕草 著者の安積陽子氏&大西基之先生の話今日の大西先生! 今日の大西基之先生は、一枚仕立てのトレンチコートで現れた。 ブラウ…
サラリーマンのスーツがダサい?理由は安いからオーダーサロン ボットーネがお届けするビジネススーツ&フォーマル通信。 松はじめです…
【ブーツNG】男性のフレンチのマナーとエスコート マナー講師 高田さんに学ぶ日本人はなぜフレンチが苦手なのか? 「そもそも、テーブルマナーといっても、あの人はひ…
フォックスブラザーズのフランネル スーツ!生地の歴史をダグラス・コルドー氏トークショーでお伺いしたモノ作りに敬意を!ダグラスコルド氏 これまでずっとファッション業界に関わってきたとい…

























タキシードはなぜディナージャケットと呼ばれるのか?燕尾服から変わったカウズ島での食事の話
スーツの着こなしを日本のジェントルマンに学ぶ!セビロの哲学のオマージュ、セビロが消えた日 大西基之先生にインタビュー
晴れの日 結婚式の新郎タキシードを仕立てるということ
【保存版】初めてのオーダースーツ オーダーメイドの魅力とは?またデメリットとは?
ゼニア、ロロピアーナ、アリストン イタリアスーツ生地が続々と到着













