スゥエインアドニーのダレスバッグ2種類を比べてみる 紳士バッグの最高峰を拝見
オーダーサロン ボットーネがお届けするビジネススーツ&フォーマル通信。
松はじめです。
スーツやジャケットに合わせるバッグは、どんなバッグをいくつ持っていますか?
たくさんの紳士バッグを所有していらっしゃる、銀座ファッションアカデミアを主催している内田さんに、そのバッグコレクションを見せていただきました。
その中から、今日はスウェインアドニーというメーカーのダレスバッグを、松はじめ&冨岡サトルが拝見させていただきながら紹介してみたいと思います。
美しいバッグです。
SWAINE ADENEY スウェイン・アドニーとは
SWAINE ADENEY スウェイン・アドニー
スウェイン・アドニーは、ロンドンが馬車で埋め尽くされていた1750年、馬用の鞭を製造販売する店としてピカデリーに創業しました。
その後馬具全般へと事業を広げ、現在でも、250年間継承された技術で、 英国産のブライドルレザーを用いた最高級の皮革製品を作り続けています。
深さ4.5インチ、黒色の「スウェイン・アドニー」のアタッシェケースは、 ジェームズ・ボンド愛用のモデルです。
映画「ロシアより愛を込めて」では、多くの秘密装備を運ぶ「007」の英国的な武器として、重要な小道具の一つとなっています。
アタッシェケースは、ブランドを代表する製品であり、ボーラーハットや細巻きのアンブレラと共にシティで働くビジネスマン達にとって欠かせないアイテムです。
バルカナイズ ウェブサイトより抜粋
もともと馬具を作っていたスウェインアドニー、現在は傘メーカーのブリッグを買収してスウェインアドニーブリッグ。
紳士バッグもいろいろあるが、こだわって長く使えるものを選ぼうと思った時には、革のバッグを中心に選ぶのがおすすめだ。
革のバッグは使い込んでいくごとに味わいが出ていく。
新品で手に持った時の革のバッグはどこか気恥ずかしいもの。ビジネスを通して共に闘って、メンテナンスをして育っていくのがレザーバッグの特徴だ。
そんな中でも、スウェインアドニーのバッグに使用されている上質なブライドルレザーは別格だろう。
独特の撫で肩のフォルムのダレスバッグは、もちろん一生モノ。
見るからに豪華で上質なブライドルレザー。ブライドルレザーは使い込んでエイジングされていく。
スウェインアドニーのバッグ1つ目 チェスナットのダレスバッグ
こちらが、内田さんのスウェインアドニーブリッグのダレスバッグ。
スウェイン・アドニー・ブリッグの中でも希少なカラーといえば、このチェスナットではないだろうか。
スウェインアドニーのダレスバッグというと、最も手に入らない色といえばロンドンタンだそうだ。
ロンドンタンは英国で待ってもなかなか手に入らないそうで、一番エイジングが楽しめるからなのだとか。
同じくエイジングが楽しめる色といえば、このチェスナットという色に違いない。
ハバナやブラックよりも明るい色なだけに、経年の変化が楽しめる。
靴の色にバッグの色を合わせるため、ということで購入されたのがこのダレスバッグなのだそうだ。
使うほどに手に馴染むハンドル
背面から見ても美しい。
細部も丁寧な縫製で、使うほどに手に馴染むハンドルもスウェインアドニーのバッグの特徴だ。
ハンドルといえば、私自身も持っているどの紳士のバッグよりもスウェインアドニーのバッグのハンドルが一番馴染んでくれて、心地良く感じている。
スウェインアドニーのバッグ2つ目 黒のダレスバッグ
内田さんは同じくスウェイアドニーのブラックも所持されている。
同じスウェインアドニーのダレスバッグでも形状が2種類あり、先ほどの撫で肩のタイプとは違い、スクエアのいかにもダレスバッグという風貌なのが内田氏のブラックだ。
金具は同じ形状だが、随分と印象が違う2つのバッグ。
どちらもスウェインアドニーのダレスバッグ。
紳士のバッグ選び、上質な革のバッグとなると値も張るわけだが、どちらの形状にしようか・・と悩ましいところ。
だが、悩んだら両方購入する、という選択肢もあるわけだ!
黒の靴の時は黒のスウェインアドニー、茶の靴の時は茶のスウェインアドニー。
茶は、エドワードグリーンのチェスナットの靴に合わせようと思ったのがもともとだそうだ。
収納力があるのがダレスバッグの特徴
ダレスバッグは革のバッグの中でも風貌も素敵だが、ブリーフケースなどに比べて結構なキャパがあることも優れている点だ。
PCや本、手帳やタブレットなどをどんどん飲み込んでくれる使い勝手もメリットの一つ。
内側は緑色。
黒のダレスバッグの方がずっしりと重そうに見えるのだが、実際にバッグを持たせていただくと、チェスナットの撫で肩ダレスバッグの方が重い!
こちらのタイプのダレスバッグの方が容量はある。
そして、通常内側は緑なのだが、このダレスバッグに関しては赤という仕様。
スウェインアドニーのアタッシェケースを連想する特注仕様なのかもしれない。
内田さんは年2回、メンテナンスをされている。
まとまった休暇の取れる、夏休みや冬休みが多いそうだ。
ブライドルレザーフードを塗って、拭き取る。
やってみるとわかるのだが、ブライドルレザーフードをしっかり拭き取った時に大きな感動がある。
ガンガン使ってきた鞄が、ピカッと蘇る嬉しい瞬間だ。
これから名鞄を少しずつご紹介します
銀座ファッションアカデミアという服飾の講義を主催されている内田さん。
持っているモノやクルマも含め、英国物が多く、今回見せていただいたスウェインアドニーもその一つだ。
写真の背後にチラッと写っているのでお気づきの方もいらっしゃると思うのだが、内田さんの紳士バッグ・コレクションはまだまだ見せていただいた。
これから少しずつご紹介していきたい。
ちなみに私たちのサロンで、バッグの取り扱いはないが、クライアントにはスタイルに合う最適なバッグをご紹介しているので、何でも聞いてほしい。
内田さんありがとうございました。
さて、明日は何着よう?
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ライター:松 甫 詳しいプロフィールはこちら>>
表参道の看板のないオーダーサロン 株式会社ボットーネ CEO。
自身もヘッド・スーツコンシェルジュとしてフィッティングやコーディネートを実施。
クライアントは上場企業経営者、政治家、プロスポーツ選手の方をはじめ、述べ2,000人以上。
2018年5月12日
ファッションアイテム | バッグ
タグ:スーツ小物, バッグ
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