【フレスコ】春夏のスーツに欠かせない素材
曇り空続きの4月でしたが、後半に入ると春の陽気を随分と感じるようになりました。
春はやはり晴天が気持ちいいですね。
このままGWへと突入すると、あっという間に夏がやってくるのでしょう。
昨年に続き大人しく過ごすGWとなりそうですが、
ボットーネは水曜・木曜を除いて営業しておりますので、
生地でも見てみようかなという方はお気軽にご予約ください。

感染対策はしっかりと行っておりますが、
もともと完全予約制で密にならない空間ですので、
少しでも気を楽にしてご来店いただければと思います。

素敵なスーツが仕上がってきました。
クリーンなベージュはまさにこれからの季節に着たくなる春らしいカラーですね。
ピンクに始まり、春らしいと感じる色はいくつかありますが、私にとってはそれがベージュ。
女性ならピスタチオやイエローなどのカラーも思い浮かぶでしょうか。
ベージュはトレンチコートのイメージもありますし、コットンスーツも定番カラーはやはりベージュ。
(つまりコットンのイメージが強いということですね笑)
冬の暗いトーンから、心躍るような気持ちで明るい服に身を包むと気分もガラッと変わりますよね。
日本には四季があり、そしておしゃれな人は季節感をとても大切にしています。
スーツやジャケットには昔からの知恵が詰まったその季節にふさわしい生地があり、
暖かい春はベーシックな梳毛のウール素材やコットンが心地よく、
猛暑の夏はリネンやさらりとした平織りのウール素材で少しでも軽やかに、
重ね着の秋は目付けの重いウールやサキソニー、
冬には重厚なフランネルや素朴なコーデュロイが味わい深く、
メルトンやカシミアのオーバーコートで身体を暖めます。

オールシーズンのスーツやジャケットは非常に便利ですが、
着用シーズンが長い分蓄積されるダメージも大きく、
インナーを変えるだけではいつも同じような服を着ている印象を与えてしまうでしょう。
女性は自然と季節感を意識している人が多いですが、男性はその辺りがまだまだ疎い人が多いのも事実。
季節感を意識することは、洒落た装いの第一歩だと思います。
オーダーいただきましたK様は普段からおしゃれを楽しんでおり、
靴はエドワードグリーンを個人輸入するなど確たる拘りもあるお方。
これで2着目のオーダーとなりますが、
1着目はウエディング用のクラシカルなフロックコートをオーダーいただきました。
この時は初めての打ち合わせでしたが、フォーマル服のルールやマナーを熱心に質問いただき、
「正しい着こなしをしたい」という思いを強く感じておりました。
重厚な英国生地を用いたフラシックなフロックコートをお仕立てさせていただき、
ご納品直後から次のスーツの構想をお話をスタート。
約一ヶ月半の時を経て、お仕立て上りです。

普段からビジネスでもスーツを着用されるK様ですが、今回はプライベート用のスーツ。
プライベートでもクラシックなスーツをさらりと着こなす。
K様は本当にスーツがお好きで、
今回オーダーいただいたベージュのスーツも随所にこだわりが詰まっています。

まずは生地。
もともとベージュのイメージをお持ちで、且つプライベートで着用することも決められていた為、
初めはリネンやコットンの素材をご提案しておりました。
著名なインスタグラマーの写真を参考にいくつかの生地見て塾考していたところで、
私の方から次の素材をご提案します。
「フレスコという生地がありまして・・・」

リネンやコットンは素材そのものが春夏らしく、
プライベートで着用するにはうってつけの粋な生地ではありますが、
シワにならないクリーンな服がお好みのK様にはフレスコの生地もいいのでは?と思ったのです。
シワこそが味わいとも言えるリネン・コットンですが、フレスコにはフレスコの良さがあります。
▼フレスコ生地については、過去にこちらの記事で詳しく解説しています。
とにかくシワになりにくく、通気性もあり、アイロンワークで綺麗なシルエットを作り上げるフレスコ生地。
数年前に比べてて市民権を得つつあり、英国らしい生地ながらイタリアブランドからも
近い特徴を持った生地がたくさん出てきております。
イタリア最大の織元CANONICOもそうですし、
英国フランネルの代名詞FOX BROTHERSもFOX AIRというフレスコ系の生地をコレクションしています。
▼FOX AIRで仕立てたスーツはこちら
これからもますます注目が集まる生地になりそうです。
K様に選んでいただいた生地は、フレスコライトという現代的に改良された日本の気候でも使いやすいシリーズ。
目付け350g以上するような、いわゆるゴリゴリした生地が多いフレスコですが、
このフレスコライトは目付け280gと軽量になっており日本の夏に最適です。

英国ルーツのチェンジポケットでささやかなアクセント。

サイドベンツ、ボタンは同色系のナットボタンを合わせました。

スラックスはサスペンダーで吊って着用する予定。

サイドアジャスターに、内側にはもちろんサスペンダーボタンをつけます。
ブラックではちょっと重たい雰囲気になってしまいますから、
明るい色だったり柄模様のサスペンダーを内側に忍ばせるもの粋な装いです。

腰回りやヒップ、ウエストには適度なゆとりを持たせ、
サスペンダーで吊った時にもっとも綺麗になるよう設計しております。

背が高く、痩せ型でもあるK様。
さらに手足も羨ましいほど長く、とても既製品の範疇には収まりません。
奇を衒わずただ純粋にお身体にフィットするサイズ感でお仕立てするだけで、
K様の魅力は最大限に引き出されます。

これまでもスーツのサイズ感には頭を悩ませてきたというK様、
このフィット感を体感いただけたら元には戻れませんね!

シャンブレーやリネンのシャツを着て、リゾートでくつろぐ紳士のように着こなしてくださいね。
この度は素敵なご注文を誠にありがとうございました。
ライター:nakanomaru一度は大手IT企業へと入社。5年勤務ののち、心の声に従い上京しボットーネに。
人生で情熱を注げることは2つ、1つはサッカー、もう1つはスーツ。
何事もコツコツ、地道に基礎を固め着実に行う動作の安心感の高さはクライアントからの評価も高い。
2021年4月22日
オーダースーツ | オーダースーツの生地
おすすめ記事
スーツスタイルにもギフトにも クロスのボールペン クラシックセンチュリーが手放せない松はじめです。 クラシックで洗練されたものは、それが何であっても普遍的。 スーツに合…
結婚式の服装(男性編)友人の挙式に呼ばれた時の服装は?男性はスーツに何をコーディネートするのがルール?結婚式の男性の服装はスーツ まず、結婚式に呼ばれて参加する場合、一部の例外を除いて上…
タキシードはなぜディナージャケットと呼ばれるのか?燕尾服から変わったカウズ島での食事の話エドワード7世が仕立てたスモーキングジャケット 1860年、英国皇太子(エドワード7…
初めてのオーダースーツ 私の失敗談!20代の私に40代の私がアドバイスするとしたら初めてのオーダースーツで失敗しないように オーダースーツを初めて作った時、私は失敗し…
松はじめ 私のプロフィール松はじめ 1978年3月生まれ 富山県出身 写真家の祖父を持ち、母は元ブティックの販…
似合うスーツの5つの要素!服がぱっと輝く瞬間松はじめです。 週末は予約でいっぱいのサロン。 今日は似合うスーツ、似合う服とは何か…
ホンブルグを調べてみた結果!ドイツ名の中折れハット、チャーチルとイーデンも愛した帽子イタリアではロッビアという 1910年代のイタリア資料。(フレチェットという帽子メー…
人はどうしてネクタイを巻くのか?勘違いは歴史をつくる日本ではクールビズという、ネクタイをしなくても良いとされる期間が生まれてすっかり定着…
【残念!】TOKIO 謝罪会見の服装はなぜ黒 喪服スーツなのか?城島茂氏、国分太一氏、松岡昌宏氏、長瀬智也氏、全員黒!さて、細かな経緯や今後どうなる?という点はいろいろな意見があるところだと思うのだが、…
3分でわかる初めてのオーダースーツの打ち合わせの流れ!既製服との違いの講義をしましたオーダースーツ作りはコンセプトを話し合うことが出発点 オーダースーツを仕立てよう、と…

























ドーメル スーツ生地 DORMEUIL 15 POINT 7
雨&雪道 ビジネスでスーツに合わせる通勤用の靴 対策はどうする?
サロンに来る紳士たち
初めてのオーダースーツ 私の失敗談!20代の私に40代の私がアドバイスするとしたら
できる男の靴下!ビジネスマンが持つべき3タイプの靴下 ファッションで実は大事なソックス












