40代からのスーツ着こなし術:大人の余裕を演出する5つのポイント
皆さま、こんにちは。松はじめです。
40代という年齢は、ビジネスマンにとって非常に興味深い転換期です。20代、30代とビジネスの世界で経験を積み重ね、いよいよ管理職や部下を持つ立場になる方も多いのではないでしょうか。最近では「イケオジ」などという言葉も登場し、年齢を重ねても魅力的でいたいと考える男性が増えています。
私自身、現在47歳で40代も7年目を迎えましたが、この年代だからこそ気をつけたいスーツの着こなしポイントがあります。今日は、表参道でオーダーメイドサロンを10年以上経営してきた経験から、40代のビジネスマンに向けたスーツの着こなし術を5つのポイントに絞ってお伝えします。
ポイント1:大人の余裕を表現するサイズ感

まず第一のポイントは、サイズ感です。「サイズが大事」というのは多くの方がご存知のことでしょう。しかし40代には、単に「細い」「太い」という次元を超えた、年齢にふさわしいシルエットが求められます。
若い頃は「ピタッ」としたシルエットでフレッシュさを表現することもありますが、40代にもなると立場や役割が変わってきます。新人で飛び込み営業をする立場から、部下を育成したり、最後の砦として出ていくような上司になったりするわけです。そんな立場に相応しいのは「余裕」のあるシルエットです。
具体的には:
- 肩:自分の肩よりも少し外側に逃げたシルエット感
- ウエスト:ピタッとさせすぎず、ボタンが止まり、お腹がギュッと出ることなく落ち着きを表現できるライン
- ジャケット丈:若い頃より1〜2cm長めのクラシック寄りの丈感
- パンツ:膝周りにゆとりがあり、座っても立ってもシルエットが崩れないもの
- 裾:ハーフブレーク(ハーフクッション)と呼ばれる、靴に少し乗るくらいの余裕ある丈
服は「第二の皮膚」と言われますが、自分の体を直接見せるわけではなく、服を通して自分を表現するわけです。その服のシルエットが「ピタッ」としているか「ゆとりがある」かで、相手に与える印象は大きく変わります。40代にふさわしい「余裕感」のあるサイズ選びが、ビジネスシーンでの存在感を高めるのです。
ポイント2:新たな色柄へのチャレンジ

二つ目は、20代や30代では挑戦しづらかった色柄に挑戦することです。
ビジネススーツといえば、基本はネイビーやグレーが国際基準です。特に20代では「ネイビースーツでしょ」という空気感もあるでしょう。しかし40代になると、仕事内容やポジションにもよりますが、自由度が増してくる方も多いはずです。
例えば:
- ベージュがかったグレー(グレージュ)
- 華やかな明るめの色合い
- ブラウン系の落ち着いた色合い
- チェック柄やストライプ柄などの柄物
20代から60代を考えると、40代はちょうど真ん中の年代です。これからのビジネスライフでドレスファッションに「遊び」を効かせていくのにも最適な時期ではないでしょうか。これまで無難な無地が中心だった方も、思い切って柄物にチャレンジする。それが新たな40代の「顔」を作っていきます。
ポイント3:素材感へのこだわり

三つ目は、素材感へのこだわりです。
20代では様々なものへの投資が必要で、靴やシャツ、自己投資やセミナー、人付き合いなど多方面にお金がかかります。それが30代を経て40代になると、ある程度の余裕が生まれる方も多いのではないでしょうか。
そこで、これまでより素材のグレードを上げたものを購入してみることをお勧めします。既製服でも価格帯が上がるにつれて、最も大きく変わるのが素材の質です。素材が上質になるだけで、見た目の高級感は格段に上がります。
特にスーツやジャケットの素材、シャツの素材感などは、40代になったからこそ、内側にも余裕と気配りができる着こなしを心がけたいものです。触った瞬間にわかる質の違いは、それがわかる人にはしっかりと伝わるものです。
ポイント4:革小物へのこだわり

四つ目は、革小物へのこだわりです。
20代ではナイロンやポリエステルなど、実用面や機能面を重視したカバンを使っていた方も多いでしょう。もちろんそれが悪いわけではありませんが、40代になって投資する余裕が生まれたのであれば、上質な革小物に目を向けてみてはいかがでしょうか。
例えば、私自身も20代後半に購入したダレスバッグがあります。当時はバッグが「先行してしまう」感覚がありましたが、40代になると「いいものを持っていて、しっかりしている人」という印象に変わってきます。
ブリーフケースやダレスバッグなど、革の面積が大きいものを一つ持っておくと、重要な商談やカンファレンスの場で一目置かれます。見ている人は確実に見ているものです。
さらに、「それは何ですか?」と聞かれたときに語れるエピソードを持っていると、それだけで相手との会話が弾み、より深い関係構築につながります。40代だからこそ、物語のある小物を持つことで、ビジネスの場での会話や信頼関係が広がるのです。
ポイント5:靴をしっかり磨く

最後の五つ目のポイントは、当たり前のようで意外と疎かになりがちな「靴を磨く」ということです。
20代では仕事に追われて靴を磨く余裕がなかった、30代ではプロジェクトに没頭して物のお手入れまで気が回らなかった、という方も少なくないでしょう。しかし40代になったからこそ、そういった細部にも気を配ることが大切です。
特に足元の靴は、思った以上に見られています。必ずしも高価な靴である必要はなく、手の届く範囲のものでも構いません。大切なのは、その靴をしっかりと磨き、メンテナンスすることです。
靴がきちんと手入れされていると、「この人は物を大切にできる人なんだな」という印象を与え、信頼関係の構築につながります。40代からは改めて、お持ちの靴をしっかりとメンテナンスし、ビジネスの場に臨んでいただきたいと思います。
まとめ:40代だからこそのスタイル

40代という年齢は、20歳足せば60歳、20歳引けば20歳と、どちらの年代の方とも関わることができる興味深い年代です。若い方からは「大人っていいな」と憧れられるような見栄えと、先輩方からは失礼のないような装いを両立させることが求められます。
私自身も、60〜70代の方々と一緒に仕事をする機会もあれば、19〜20歳の若い方と仕事をするプロジェクトもあります。40代の方の中には、20代の部下がいる方もいれば、50〜60代の先輩がいる方もいるでしょう。そんな幅広い年代と接する40代だからこそ、服装にも気を配りたいものです。
今回お伝えした5つのポイント:
- 大人の余裕を表現するサイズ感
- 新たな色柄へのチャレンジ
- 素材感へのこだわり
- 革小物へのこだわり
- 靴をしっかり磨く
これらを意識することで、40代としての品格と魅力を引き立てるスーツスタイルを実現できるでしょう。
皆様のビジネスライフがより充実したものになりますように。
ライター:松 甫 詳しいプロフィールはこちら>>
表参道の看板のないオーダーサロン 株式会社ボットーネ CEO。
自身もヘッド・スーツコンシェルジュとしてフィッティングやコーディネートを実施。
クライアントは上場企業経営者、政治家、プロスポーツ選手の方をはじめ、述べ2,000人以上。
2025年5月10日
オーダースーツ ボットーネのブログ | 明日は何着よう?松はじめのスーツの着こなし術
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