【待望の新着生地】フォックス・ブラザーズ抜きに秋冬スーツは語れない!

この記事の目次
旬を着て心地よい季節

スーツやジャケットなどの紳士服が好きな方にとって、秋冬は心から楽しむことができる季節です。
いくらリネンなどの夏素材は涼し気とはいえ、どうしても夏は多少なり「無理をして」着ることが多くなりますが、これからの季節は『着ていて心地よく、更におしゃれを楽しむ』ことができます。
ファッションの先端を走る東京・表参道で道行く人を眺めていると、少しずつ秋服に移り変わっているように感じます。
まだまだ半袖でも過ごせますが、少し先取りして秋服を楽しんでみてもいいですね。

さて、本日は新しく届いたフォックス・ブラザーズのフランネルコレクションをご紹介させていただきます。
皆さんも聞いたことがあるかもしれませんが、FOXBROTHERSは英国が世界に誇る、フランネルのトップメーカーです。
中でも定番のコレクションと言えば【クラシック・フランネル】という、昔ながらの重厚なフランネル。
まさにフランネルの良さを詰め込んだ憧れの生地に、誰もが一度は惹かれる魅力がありますが、『お客様にとっては』どうしても無視できないデメリットがあると感じていました。
今回届いたNEWコレクション【WORSTED FLANNEL(ウーステッド・フランネル)】は、唯一のデメリットを解消してくれる、まさに今ほしい!と思える生地でした。
詳しく見ていきましょう。
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改めてフォックスの魅力を振り返る

1772年、第一次産業革命の真っ只中、フォックスは誕生しました。
フォックスにしか出せない!と言っても過言ではない、独特の黄味がかったグレー・フランネルはまさにフォックスを象徴する定番の生地。
トップ糸から紡がれるグレー杢のミックス感は、白と黒の繊維の調合が絶妙なうえ、フランネルの出来栄えを左右する独自のフィニッシングが施されていて、唯一無二の存在となっています。
フレッド・アステアやケーリー・グラント、チャーチル、、、
映画好きな方ならだれもが知る往年の大スターも愛したそのグレーフランネル。
ヒッチコック映画にも必ずといっていいほど、フォックスの特徴あるグレーフランネルが登場します。

一流のウェルドレッサーとして知られるダグラス・コルドー氏がCEOに就任して以降は、SNSでも一段と注目を集め、今もなお世界中で大人気の生地ブランドなんです。
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ただ、唯一のデメリットが・・・

フォックスのフランネル、最高です、本当にかっこよくて、味があって、ずっとずっと着続けていきたいと思えます。
ただ、たった一つ、折り合いがつかないことがありました。
実はフォックスのフランネル、めちゃくちゃ分厚いんです。
超分厚い、生地レベルでも分かりますが、服になるともっとよく分かります、「これ、コートいらないんじゃね?」と思うくらい。
電車の中では暑くて暑くて、暖房の効いた室内ではとても着てられません。
「その厚みが良さなんだよ馬鹿者!」というお叱りの声をいただきそうですが、実際に東京の街中で着るにはちょっと我慢して着てしまいます。
夏のリネンは我慢することが大前提だと思いますが、冬のフランネルまで我慢するのは個人的にちょっといただけません・・・。
スーツ屋の私でもそう思うのですから、お客様にとってより一層ハードルが高くなるのではないかなと思います。

ま、かっこいいんで私は着るんですけどね。
自信を持ってお客様におすすめすることができずにいた、ということです。
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今ほしい!ウーステッド・フランネル

ということで、ちょうどいい生地が届きました。
細かなスペックは置いておいて、このウーステッド・フランネルを簡単に説明すれば『フォックスのフランネルにしては若干薄手で日本の環境にちょうど良い生地』だと思っています。
ウーステッド=梳毛、要はゴワゴワしていない滑らかな糸を使って、このフランネルを織り上げています。
その為、目付300gという最高にちょうどいい重さになっています。
これはきっとイギリス人からするとかなり薄いのだと思いますが、比較的薄手の生地になれている日本人にとっては違和感なくフランネルを楽しめる仕上がりになります。
あとは、オフィスでも浮きにくいというメリットもありそうです笑。
ゴリゴリのフランネルは、会社の中ではちょっとハードすぎるかもしれませんから。
「本家・王道は別の生地だけど、環境に合わせて自分はこれを着る!」ということが実際に長く着続けることに繋がると信じています。

フォックスのフランネルですから、クオリティの高さは説明するまでもありません。
打ち込みがしっかりしており、クラシック・フランネルに比べると薄手ですが、フランネルらしさを味わうには十分の厚みや質感があります。

グレー、ネイビーなどの定番色はもちろんのこと、

チョークストライプなどの、フランネルだからこその特徴を活かした柄も抜かりなくラインナップされています。
表面のかすれ具合、たまりませんね・・・。

英国生地らしく、アースカラーを中心としたチェック柄もいい雰囲気です。
いわゆるカントリーテイストですね。
こういう生地はジャケット単品で考えた方がいいかもしれません。
スーツだけでなく、ジャケットやスラックス単品としても使えるのでフランネルは汎用性も面でも優れていますね。
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“柔”のサキソニー ”剛”のフランネル

という訳で本日は、入荷ほやほやのフォックスブラザーズの生地についてご紹介しました。
先日ブログでご紹介したサキソニーを『柔』とするならば、このフォックスは『剛』。
その『剛』のフランネルが少し薄手となって進化してくれました。
是非実際に生地に触れながら、じっくりご覧いただけましたら幸いです。
ライター:nakanomaru一度は大手IT企業へと入社。5年勤務ののち、心の声に従い上京しボットーネに。
人生で情熱を注げることは2つ、1つはサッカー、もう1つはスーツ。
何事もコツコツ、地道に基礎を固め着実に行う動作の安心感の高さはクライアントからの評価も高い。
2023年9月26日
オーダースーツ | オーダースーツの生地
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