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【重要!】クールビズで失敗しない! お洒落に見せる5つのポイント

 

みなさん、こんにちは。メンズファッションコンサルタントの松はじめです。

今年も暑い季節がやってきましたね。都心部では、アスファルトに反射した熱でさらに体感温度が上がり、もはやジャケットを着て歩くのは現実的ではありません。

数年前の私なら「ジャケットを着ないでどうする!シャツ姿で歩くなんて下着姿と一緒だ!」なんて言っていたものですが、時代は変わりました。世界的にもジャケットを脱いだスタイルがビジネスシーンで定着してきています。

しかし、ただ脱げば良いというわけではありません。ジャケットを脱ぐ、ネクタイを外す、それだけではただのだらしない格好になってしまいます。今日は、クールビズで本当におしゃれに見えるポイントを5つお伝えします。

この記事の目次

1. 涼やかな色使いでワンランク上のスタイルを

ブルー系統で涼感を演出

クールビズで最も重要なのは色選びです。まず押さえておきたいのが、涼感漂うブルー系統。水や海の色であるブルーは、見た目にも涼しげな印象を与えます。

実は、色には体感温度を左右する力があります。真っ赤なカーテンの部屋では体感温度が3度上昇し、真っ青なカーテンの部屋では3度下がるという研究結果もあるほど。自分自身が涼しく感じるだけでなく、周囲にも涼やかな印象を与えることができるのです。

ブルーコーディネートのポイントは「ブルーと茶の組み合わせ」です。イタリアでは「ブルーエマローネ」という言葉があるほど、この組み合わせは相性抜群。サックスブルーのシャツにネイビーのパンツ、そこに茶色のベルトと革靴を合わせるだけで、一気にこなれ感のあるスタイルが完成します。

ベージュ系統で上品なカジュアル感

もう一つおすすめしたいのがベージュ系統。コットンのセットアップスーツをお持ちの方もいらっしゃるでしょうが、とてもリラックスした雰囲気を演出できます。

ベージュコーディネートのコツは「濃淡をつけること」。薄いベージュと濃いベージュを組み合わせることで、単調にならず、奥行きのあるスタイルが作れます。白とベージュの組み合わせも素敵ですが、同系色での濃淡コーディネートの方が洗練された印象になります。

2. シャツ選びで差をつける – リネン素材の魅力

高級素材リネンの実力

私が今着ているシャツもそうですが、クールビズで最もおすすめしたいのがリネン(麻)素材のシャツです。リネンは元々貴族が着用していた高級素材で、現在でもホテルに「リネン室」があるのは、その名残りです。

リネンの最大の魅力は、なんといってもその涼しさ。汗の発散性が抜群で、ジャケットのインナーとしても、一枚で着ることもできる万能素材です。着ているだけで涼やかさを演出でき、ビジネスシーンでも十分に通用します。

基本色は白やサックスブルーがおすすめ。これらの色なら、どんなビジネスシーンでも安心して着用できます。

ボタンダウンシャツの活用術

1枚でシャツを着るなら、ボタンダウンシャツがおすすめです。ボタンダウンシャツは、元々ポロ競技で襟がパタパタしないように作られたという説がありますが、現代ではクールビズの定番アイテムとして定着しています。

ネクタイを外したときに、襟元がきれいに決まるのがボタンダウンシャツの大きな魅力。ただし、ボタンの色は白シャツなら白、ブルーシャツならブルーというように、シンプルに統一することがポイントです。

3. パンツは素材で勝負 – 強撚糸の実力

強撚糸ウールの優秀性

クールビズでのパンツ選びで重要なのが素材です。ウール素材なら、強撚糸(きょうねんし)がおすすめ。18回以上撚った糸で作られた生地は、丈夫で汗にも強く、クールビズには最適です。

特に「フレスコ」と呼ばれる織り方の生地は、強い糸を使用し、織り目に隙間があるため通気性に優れています。お店で「強撚糸のボトムスを作りたい」と言えば、店員さんにも伝わるはずです。

コットンパンツの選び方

コットンパンツを選ぶ際は、チノパンがおすすめ。ただし、中央にピシッとクリース(折り目)が入った、きれいめなスラックスタイプを選ぶことが重要です。だらしない印象を避けるためにも、この点は妥協しないでください。

4. ベルトの選択で個性を演出

ベルトをする場合の注意点

ジャケットを脱ぐとベルトが目立つため、素材選びが重要になります。メッシュベルトなど、素材感のあるものを選ぶことで、コーディネートのアクセントになります。

絶対に避けたいのは、ブランドロゴが大きく入ったベルト。「あなたはブランドの宣伝マンですか?」と言いたくなるような、ロゴが目立つベルトは避けましょう。バックルはシンプルなものを選ぶのが鉄則です。

ベルトレスという選択肢

ベルトをしない選択肢として、サスペンダーやサイドアジャスター(ベルトレス)があります。特にサイドアジャスターは、調整が楽でスタイリッシュな印象を与えます。シャツをタックインして、サイドアジャスターを見せるスタイルは、クラシカルでかっこいいのでおすすめです。

裾はダブルで重厚感を

夏素材のパンツはライトウェイトになりがちなので、裾はダブルにすることで重みをつけ、きれいなシルエットを保つことができます。

5. 足元でセンスを魅せる – スエード素材の活用

スエードは万能素材

「スエードは冬のもの」と思われがちですが、実は年中使える万能素材です。特にスエードのローファーは、クールビズスタイルとの相性が抜群。紐靴よりも軽やかで、引き算ファッションにぴったりです。

色は茶色やこげ茶、ネイビーなどがおすすめ。特にダークブラウンのローファーは、ブルー系のコーディネートによく合うため、1足持っておいて損はありません。

その他のおすすめシューズ

ペニーローファーやタッセルローファー、サイドストラップ付きのシューズなども、クールビズファッションには最適です。重要なのは、いつものかっちりした革靴ではなく、軽やかな印象のものを選ぶことです。

細部へのこだわりが差を生む

最後に、見落としがちな細部についてお話しします。

長袖シャツの重要性

クールビズでも、必ず長袖シャツを選びましょう。半袖シャツよりも、長袖を腕まくりした方がはるかにおしゃれに見えます。もし半袖を着る場合は、袖を少し細めにすることをおすすめします。

小物使いでセンスアップ

女性のイメージコンサルタントから教えてもらった技ですが、お尻のポケットにおしゃれなハンカチーフを少し覗かせるだけで、女性からの印象がぐっと良くなります。

また、ソックスもきちんと履きましょう。グループソックスもありますが、クールビズでもきちんと見えるよう、普通のソックスを選ぶのがベターです。

まとめ

クールビズは「引き算のファッション」です。ジャケットを脱ぐ、ネクタイを外すという引き算だからこそ、残った部分の質を高めることが重要になります。

  1. 涼感のある色使い(ブルー系・ベージュ系)
  2. 素材にこだわったシャツ選び(リネン・ボタンダウン)
  3. 機能性を重視したパンツ(強撚糸)
  4. 見た目にも配慮したベルト選択
  5. 軽やかな足元作り(スエード素材)

これらのポイントを意識することで、暑い季節でも品格を保ったビジネススタイルが実現できます。

みなさんも、今年のクールビズはぜひこれらのポイントを参考に、おしゃれで涼やかなスタイルを楽しんでください。一緒にセンスを磨いていきましょう!

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松 甫ライター:松 甫 詳しいプロフィールはこちら>> Twitter Facebook 表参道の看板のないオーダーサロン 株式会社ボットーネ CEO。
自身もヘッド・スーツコンシェルジュとしてフィッティングやコーディネートを実施。
クライアントは上場企業経営者、政治家、プロスポーツ選手の方をはじめ、述べ2,000人以上。

2025年7月6日
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