スーツの着こなし 気を付けたいポイント

厳しい夏が過ぎ去り秋らしい気候となったこの時期、
クールビズから通常のスーツスタイルへと戻ったビジネスマンの方も多いのではないでしょうか。
スーツはやはり秋冬が本番です。
そうなると気になってくるのがスーツの着方。
スーツをちゃんと着れば、それだけでたくさんのメリットがあるのですが、
無頓着な人も非常に多いのが現状です。
オーダースーツでも既製のスーツでも、ちょっとしたことに気を遣えば、
それだけで周りと差別化を図ることができると私は思います。
そこで今回は、スーツの着こなしにおいて気を付けたいポイントについてご紹介します。
この記事の目次
スーツにボタンダウンシャツは合わせない
誤解しないでほしいのですが、マナーとしてボタンダウンシャツがNGということではありません。
ボタンダウン=カジュアルシャツという認識を持っている方が多いのですが、
それはビジネスでNGということではありません(フォーマルではNG)。

<写真左の大西基之先生はお手本のようなボタンダウンシャツの着こなし>
問題は、上手に着こなせている方がほとんどいないということ。難易度が高いんです。
カラーボタンの付いたボタンダウンだったり、二枚衿になっていたり、異様に襟越が高かったりと、
クールビズでシャツ1枚として着ることを想定しているのか、
“普通の”ボタンダウンシャツを着ている方をほとんど見なくなりました。
政治家ですら、カラーボタンのボタンダウンばかりです。
加藤官房長官の着こなしは、ビジネスマンのお手本のようだと思いますが…。

変に特徴のあるボタンダウンシャツは、スーツスタイルにはあきらかに不向きだと思いますので、
ベーシックなシャツを、特にネクタイを締める時には選ぶようにしましょう。
股下がもたついていない

股下の長さは、スーツの裾幅などによっても変わるのですが、
もたついてダボダボな長さとなってしまうのはNGです。
1クッション、ハーフクッション、ノークッション、お好みに合わせてどれでも良いと思うのですが、
9分丈のようなファッション業界人的な股下の短さは避けた方が良いと思います。
長すぎず、短すぎず、これも普通で良いのです。
皆さんは股下の長さはどのくらいにしていますか?一度チェックしてみてください。
ポケットに物を入れない

良く言われることですが、形が崩れてしまうのでジャケットやスラックスのポケットに物を入れるのはやめましょう。
分厚い財布や鍵など色々入れてしまう方がいます。
ポケットに入れても良い物は、
・スマホ
・薄い財布
・名刺入れ
・ハンカチ
このくらいです!
これも常時ポケットに入れておくということではなく、必要に応じて調整しましょう。
基本は何も入れない方が良いですから。

デニムのような感覚でお尻のポケットに長財布を突っ込むのは
洋服としても、セキュリティ面でもどちらもNGですよ!
ネクタイは適当に結ばない

ネクタイはいくつかの結び方がありますが、ほとんどの方はシングル/ダブルノット、
ウィンザー/セミウィンザーの4つの内どれかの結び方をしているのではないでしょうか。
ですがここで言いたいのは結び方についてではありません。
ちゃんと結ぶということです。ポイントは2つ。
・ノットは小さく、キュッと結ぶ
※おにぎりのように大きいノットにならないように!
・首元はきつく締める
※ゆるく締めてカッコイイのは俳優だけ!

とくに、せっかくネクタイをしているのに、シャツの第一ボタンが空いていたり、
シャツとネクタイの間に拳一個入るくらい締め上げが緩いのは、とてもだらしなく見えてしまいます。
それなら、爽やかなノーネクタイの方がはるかにマシです。
ネクタイを結ぶならちゃんと結ぶ、適当に結ぶくらいならしない方がまし!
ショルダーバックは避けよう
ショルダーバック。便利ですがスーツにとっては天敵。
肩がぐちゃぐちゃになりますし、ジャケットのボタンを締めていても、空けていても、
その状態でも綺麗になりません。

やはりブリーフケース、トートバックが鉄板で、重厚なダレスバックも貫禄がでますが、
共通しているのは手に持っているということですよね。
ハンドフリーを重要視する方は、リュックタイプの方が安定していて良いと思います。
ですが、絶対にリュックにしたいという強い意志がない限り、わざわざ選ぶものでもありません。
手入れされた靴を履こう

みなさんは靴磨きなどのお手入れをしていますか?
駅中にあるような靴磨き屋さんでも、最近はオシャレな空間でプロが靴磨きをしてくれるようなお店も増えてきていますよね。
必ずしも高級な靴である必要はなく、大事なことはお手入れされた綺麗な靴であることです。
逆に言えば、エドワード・グリーンのような靴であっても手入れされていなければ意味がありません。
靴磨きは、ただ綺麗になるだけでなく革にしっかりと栄養が周ります。
自分の足にさらに馴染み、育っていく様子を楽しむことも靴の醍醐味のひとつ。
自分で磨いても、プロに磨いてもらっても、愛着が増し大切に履こうという気持ちになりますよ。
保管の時は、シューキーパーをお忘れなく。
<番外編>生地のタグはとりましょう
コートを着るシーズンになると良く見かけるようになるのですが、
袖に付いた生地のタグ(ロロピアーナとかゼニアとか)をそのままにしている方が意外とたくさんいます。

これです。既製服の場合、袖に付いていることもありますよね。
後はしつけ糸。
スーツのベントにしつけ糸が付いたままの方も一定のペースで駅で目にします…。
お店側が教えないのかな?とも思いましたが、今はネットだよなあ…。

以上となります。
新しいものを買い足しましょう!ということではなく、今あるものをちょっと丁寧に、
扱い方を変えてみるだけで、相手に与える印象は驚くほど変わります。
せっかくスーツを着るのであれば、だらしなく見えてしまうのは本当にもったいない!
皆さんはそうならないように、見直してみてくださいね。
ライター:nakanomaru一度は大手IT企業へと入社。5年勤務ののち、心の声に従い上京しボットーネに。
人生で情熱を注げることは2つ、1つはサッカー、もう1つはスーツ。
何事もコツコツ、地道に基礎を固め着実に行う動作の安心感の高さはクライアントからの評価も高い。
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