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明日は何着よう?松はじめのスーツの着こなし術

初めてのオーダースーツ そのお手入れ方法は?


私がこの業界に入って初めて仕立てたスーツは、ネイビースリーピースでした。

当時は明確なイメージというのはなく、サロンで仕入れている素材サンプルを眺めて、ピンときたものを直感で選択。
素材はウール×シルクで少し光沢のある生地でしたが、特別色味が明るいわけでもなく、まさに「奇をてらわない」スーツ。

拘ったデザインは2つ。

1つ目は、ベストの衿。これは絶対に付けよう!と最初から決めていました。


2つ目は、スラントのチェンジポケット。

これは当時サロンのマネキンに着せていたミッドナイトブルーのスーツが印象的で、「斜めのチェンジポケット」という仕様がとても新鮮に映ったからです。

採寸・フィッティングは代表にしていただきました。

シルエットなどは全部お任せ。細かい部分は勉強もかねて同時期入社のアルバイトさんと一緒に考えました。
そして約2ヶ月後・・・いよいよスーツが完成!

袖を通す瞬間は、もうドキドキです。

今ではちょっと慣れてしまいましたが、新しいスーツと出会う瞬間はやはり胸が高鳴ります。
肝心の仕上がり具合はというと、パンツは細身のテーパードラインが綺麗に出ていて大いに満足!

ベストもぴったり。ジャケットもウエストの絞りが効いていて、鏡に映っているのが自分とは思えないほど、スタイルよく見えたのです。笑
まずはとりあえず作ってみよう!と思っていたものが、こんなにも満足する仕上がりとなるとは、、、。
こんなスーツを着て仕事をしていたら、、、そう考えると、それだけで嬉しくなります。
「装い」には大きな力がある、ということを実感した瞬間でした。

そこでふと、私は思いました。
「この服(スーツ)と、どうやって付き合っていけばいいのだろう??」

満足できるスーツが出来上がって、できればこの状態を長く保ちたい、、、。

 ・いいスーツ、毎日着てもいいのかな?
 ・クリーニングどのくらいの頻度で出せばいいのかな?
 ・いつものクリーニング店でもいいのかな?
 ・靴みたいに手入れとかするのかな?

恥ずかしながら、入社したての頃は全く分かっておらず、、、。
ということは、初めてスーツやタキシードを作られたお客様も同じ気持ちなのではないか?と思ったのです。

そこで、私が当時疑問に思ったことを書きたいと思います。

①着用ペースはどのくらいが理想?

まずは、毎日着用するのは良くありません。ウールには休ませる時間が必要です。
ウールの持つ特性のひとつに『復元力』というものがあります。


蒸気を当てることで一日着用してできたシワがすっと元通りになり、数日ハンガーに吊るしておけば、尚状態が良くなります。
これはウールがしっかり”復元”するから。
麻やコットン、モヘアなどにはない、ウールだけが持つ特性なのです。

理想は週に一日着用するくらい。

残りはしっかり休ませることで、良い状態のスーツを長く着用し続けることができます。
着たい気持ちを押さえて、出番が来るまでじっと待ちましょう。

②クリーニングはどうすれば?

これはお客様にも良く質問されることです。
いつものクリーニング店に、これまでのスーツと同じように出してもいいのか??と、不安になりますよね。

まずは、クリーニングは頻繁に出してはいけません。
一般的なドライクリーニングでは汗汚れは落ちませんし、ウールの持つ油分(潤い)を失ってしまいます。

そこは水洗いがおすすめ。
新宿伊勢丹にも店舗があるナチュラルクリーンなら間違いないでしょう。

半年に1回、年に1回くらいの感覚で、シーズンオフに出すくらいの感覚で良いのです。
日頃の手入れを怠らないことの方が重要かもしれません。

もちろん、大きな汚れは放置せず、即クリーニング店に持ち込みましょう。
クリーニング店を選ぶポイントは一つ、「手仕上げ」に拘っているお店です。
ご近所に、個人経営のクリーニング店はありませんか?おそらく、そのお店です。

機械的なプレスしか行わない大きなチェーン店と違って、ひとつひとつ丁寧に職人さんがアイロンがけしてくれるお店は安心感が各段に違います。
コスト面ではチェーン店にはかないませんが、その分ひとつひとつ愛情をかけて丁寧にアイロンがけしてくれます。

スーツやジャケットにとって、「アイロン」は非常に重要ですので、そこに拘るお店に預けたいですよね。

③日頃のお手入れは?

日頃のお手入れは、ボットーネでご納品時にお渡ししている「スーツの休日」に詳しく記載しております。

大事なのは、ブラッシングとスチームです。
ブラッシングで埃を取りウールの状態を整えます、そしてスチームを当てシワと臭いを取ります。

最近はスチーム専用機も多く販売されており、一家に一台あると便利でしょう。
先にご説明した通り、ウールには復元力がありますので、非常に大切な工程です。

そして蒸気と共に臭いも取り除くことができるので、汗をかいた後や飲み会の後などは特に忘れずに。
そして通気性の良いところで少し休ませ、クローゼットに戻します。
こうすることで良い状態を保つことができます。

文章にすると大変に感じますが、その日一日頑張ってくれた服に感謝の気持ちを込めてお手入れしましょう。

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中之丸ライター:中之丸建築デザイナーの父を持ち、一度は大手企業へと入社。5年勤務ののち、心の声に従い上京し、ボットーネに入社。
人生で情熱を注げることは2つ、1つはサッカー、もう1つはスーツ。
何事もコツコツ、地道に基礎を固め着実に行う動作の安心感の高さはクライアントからの評価も高い。

2019年5月8日
スーツの着こなし術 | ケア

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