ファッションの正体は◯◯◯?ニューヨーク30年ケン青木さんが真実を語る
こんにちは、松はじめです。
先日、メンズファッションについて青木さんとお話しする機会がありました。そこで伺った「ファッション」という言葉の語源や歴史的背景が、非常に興味深い内容だったので、今日はそれについて書いてみたいと思います。普段何気なく使っている「ファッション」という言葉ですが、その奥には2000年以上にわたるヨーロッパの歴史と文化が息づいているんです。
「ファッション」という言葉の意味
日本で「ファッション」と言えば、基本的には「装い」という意味で捉えられることが多いですよね。しかし、海外、特に欧米では少し異なる意味合いを持つこともあるそうです。
例えば、17世紀のフランスでは「様式」や「流儀」といった意味で使われていたこともあります。現代のアメリカでは、「ファッション」という言葉はおそらく半分以上の場合、「流行」という意味で使われているとのこと。ですから、「今年の春夏のメンズファッション」と言えば、それは「今年の春夏の紳士服の流行」という意味になるわけです。
この違いを理解しておくと、海外のファッション誌や情報を読む際にも、より正確に内容を把握できるようになりますね。
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古代ローマに遡る文化のルーツ
青木さんが教えてくださった中で特に興味深かったのは、ヨーロッパの人々、特に知識層や経営者、外交官といった方々の多くが、「自分たちの文化のルーツは古代ギリシャやローマにある」と考えているということです。
確かに歴史を紐解いてみると、古代ローマ帝国は地中海沿岸を中心に、ヨーロッパで初めての強大な帝国を築きました。その影響力は計り知れないものがあります。ヨーロッパの人々にとって、古代ローマは単なる過去の国ではなく、今もなお自分たちの精神的・文化的な基盤となっているのです。
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ファスケスという権力の象徴
ここからが本題なのですが、古代ローマには「ファスケス」(Fasces)と呼ばれる権力の象徴がありました。これは棒の束に斧がくっついていて、それを革のバンドで締めたものです。ラテン語的な発音では「ファース消す」となるそうです。
この「ファスケス」という言葉が、実は様々な言葉の語源になっているというのが、今回の話の核心部分です。
まず、「束ねる」という意味を持つこの言葉は、ローマが直轄州や戦争で獲得した属州を束ねて大帝国を築いたことの象徴でもありました。ローマが繁栄できた理由として、青木さんは二つのキーワードを挙げていました。それは「寛容」と「誠実」です。
戦争に負けた国であっても、ローマの言うことを聞くのであれば同じように扱う。そして、その約束をきちんと守る。この姿勢こそが、ローマ帝国を長く繁栄させた秘訣だったのです。
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ファッションとファシズムの意外な関係
驚くべきことに、この「ファスケス」という言葉は、20世紀イタリアのムッソリーニ政権下で使われた「ファシスト」の語源にもなっているという説があります。実際、ムッソリーニ時代のイタリアの紋章にも、この棒の束が描かれていました。さらに、現代のフランスのパスポートにも、このファスケスのデザインが使われているそうです。
そして、ここが最も興味深い点なのですが、「ファッション」という言葉も、ラテン語を語源とする説があり、異論はあるものの「ファッション」と「ファシズム」は、「束ねる」あるいは「流行」というニュアンスにおいて、語源的に重なる部分があるというのです。
つまり、ファッションとは単に服装や装いを意味するだけでなく、「人々を束ねる」「ある方向に統一する」という意味合いも含んでいるのかもしれません。流行というものが、まさに多くの人々を同じ方向に向かわせる力を持っていることを考えると、非常に納得のいく話です。
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アメリカに息づく古代ローマの精神
この古代ローマの影響は、新大陸アメリカにも色濃く残っています。ワシントンD.C.に行くと、ジョージ・ワシントン像やリンカーン記念堂などがありますが、リンカーンが座っている台座の下にも、実はファスケスが彫られているそうです。
「アメリカは建国からまだ200年ちょっとしか経っていない若い国だ」とよく言われます。しかし、別の見方をすれば、アメリカはヨーロッパの2000年以上の歴史を受け継いできた国でもあるのです。
ハーバード大学などのアイビーリーグの学校では、今でも古代ギリシャ語やラテン語が教えられており、αβγδやその他のギリシャ文字が活発に使われています。これは、アメリカのエリート層が古代の叡智を重視していることの表れでもあります。
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革の文化とヨーロッパ文明
話は少し飛びますが、ファッションを語る上で「革」の文化も見過ごせません。コードバンなどの高級革製品は、ヨーロッパの長い革文化の伝統から生まれたものです。
ヨーロッパの文化を理解する上で、革産業というのは非常に重要な位置を占めています。馬具から始まり、靴、鞄、そして衣服まで、革は産業全体に関わってきました。これもまた、古代から受け継がれてきた技術と文化の結晶なのです。
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まとめ
今回、青木さんとのお話を通じて、「ファッション」という言葉の奥深さを改めて実感しました。普段何気なく使っている言葉にも、2000年以上の歴史が込められているということ。そして、日本にも長い歴史と伝統があるように、ヨーロッパやアメリカにも綿々と受け継がれてきた精神的な部分があるということ。
ファッションを学ぶということは、単に今年の流行を追いかけることではなく、その背後にある歴史や文化、人々の思想を理解することでもあるのだと思います。服を選ぶ時、靴を磨く時、そんな日常の小さな瞬間にも、実は長い歴史の重みが宿っているのかもしれませんね。
これからファッションを楽しむ際には、ぜひこうした歴史的な背景にも思いを馳せてみてください。きっと、いつもの装いがより深い意味を持つものに感じられるはずです。
ライター:松 甫 詳しいプロフィールはこちら>>
表参道の看板のないオーダーサロン 株式会社ボットーネ CEO。
自身もヘッド・スーツコンシェルジュとしてフィッティングやコーディネートを実施。
クライアントは上場企業経営者、政治家、プロスポーツ選手の方をはじめ、述べ2,000人以上。
2025年11月12日
オーダースーツ ボットーネのブログ | 明日は何着よう?松はじめのスーツの着こなし術
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