ボルドーのスーツをショールカラーベストでコーディネート

ボルドーのスーツ、今期作を着た。かなりシルエットを変えたので、少し修正しよう、と途中で着替える始末だったが、まずは気持ち良く日曜がスタートした。
夕刻、中之丸の仕切りでフィッティング&打ち合わせを行っていたスペースに、小さなお子様連れの方がいらした。隣席に、私のクライアントの経営者O氏。O氏は親友であり経営者であるI氏を連れてきれくれたのだった。
お子様が泣いてしまい、すみません、と。
私も、箱根のホテルに宿泊したときにフレンチに2歳を連れていった時は、グズるたびにドキドキして、本当すみません・・と味を楽しめなかったなあ、と思い出した。フレンチに連れてっちゃだめでしょう、、とお叱りを受けそうだけど。すみません。
だがO氏にもお子様がいることもあるのだが、むしろこちらの席はこちらで生地と裏地に夢中になって盛り上がっており、まったく隣席を気にとめなかった。
2席のみのサロンは、それぞれの席も随分と離れているけれど、時々漫画のような事が起こる。
一度あったのは、入ってきたお二人が着席すると、ちょうどもう1つの席で中之丸が最終フィッティングをしていた。
《あ!あれ!!?》
《な、何やってんの?》
なんと、お二人は親友。数日前も食事をしていた仲だった。30日は予定ある、と言っていたよな、予定ってお前、、服作りだったの?そんなこともあった。
そんな日曜、フィッティングがずっと続いた。
ラストは常連T氏。今期5回目の来店。東京を中心に全国を飛び回る忙しさ、合間を縫って空港から表参道サロンにいらっしゃる。貴重な時間、オーダーも提案もスピード勝負だ。アシスタントH、アシスタントK、それぞれが持てる力の2割増しで力を発揮してくれたおかげで、納得ゆく提案とピン打ちができた。限られた時間の中で最大に良い服を目指す、スピードは大事だ。
しかし生地に関しては逆にスピードを緩めて織ることでほっこりした良い織物に仕上がる。
ボルドーのスーツはイタリーの高速織機を低速で織った生地で今期誂えたスリーピース。
ベストはダブルで、ショールカラーに。
2プリーツのトラウザーズと、今日のバッグはペッレモルビダというイタリアのブランド。

タイはフランコミヌッチというこちらもイタリアのブランドで、イタリアづくし。
フランコミヌッチというブランド名になっているフランコミヌッチ氏はフィレンツェのセレクトショップ、タイユアタイの創業者としても有名で、タイユアタイのネクタイはセッテピエゲなのだがフランコミヌッチは普通のタイ。
なのだが、素材の風合い、作りの良さ、イタリアの長さを兼ね備えている。このタイに関しては太くも細くもない、ちょうど良い太さもポイントだと思う。ショールカラーのベストにも良く合う。

ところで、ショールカラーといえばタキシードをイメージするのだが、ショールカラーはアメリカの用語とご存知だろうか?
イギリスではロールカラーという。
ロールカラーのジャケットとはもともとはタキシード用というわけではなかった。これはどちらかというと寛ぐ部屋着。現代でもカーディガンやガウンというとこの衿のイメージだが、もともと公式な服ではなく食後のタバコ用のジャケットに採用された。

<ロールカラー(ショールカラー)のカーディガン+ジャケット>
その後そのタバコ用の服、スモーキングジャケットで食事をするようになり、ディナージャケット、つまり現代のアメリカでいうタキシードになった。
タキシードはいつからロールカラー全盛からピークドラペルが登場したのかというと、1910年になる。
ここで初めて1つボタンのピークドラペルが登場するのだった。
ということで、時には英国風にロールカラーと呼んでみようか。
さて、明日は何着よう?
ライター:松 甫 詳しいプロフィールはこちら>>
表参道の看板のないオーダーサロン 株式会社ボットーネ CEO。
自身もヘッド・スーツコンシェルジュとしてフィッティングやコーディネートを実施。
クライアントは上場企業経営者、政治家、プロスポーツ選手の方をはじめ、述べ2,000人以上。
2017年10月2日
スーツの着こなし術 | コーディネート
タグ:スーツ, コーディネイト, イタリア
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