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これは興味深い!カウボーイの服装とアバクロが関係していた

オーダーコートオーダーサロン ボットーネの松 甫(まつ はじめ)です。

週末はたくさんのフィッティングをして、これから新たに生まれてくる服たちが楽しみだ。

フィッティングでしっかりピンを打ち、何着も羽織りながら打ち合わせをする。

だから打ち合わせで2時間くらいを要する場合もあって、完成後も時には微調整を入れてお渡しをする。

素材を提案させていただき、フィッティングしながらも繰り返し質問させていただいている。

こうやって、1つの洋服を一緒に作るのは、話し合いながら作るという意味  ビ・スポーク 、そんな言葉の深さを感じるの。

平日の今日、新しい洋服の打ち合わせもあるけれど、設計の詰めを行ったり、素材の手配や工房とのタイムスケジュールの共有などをしていて、同じサロンとは思えないほど週末と平日とで空気が変わるものだ。

そんなピリッとした平日の密かな愉しみといえばランチ・タイム。

どなたかとランチ・ミーティングも良いけれど私は主にソロ活動。
今日はどこでランチをしようかな?

ランチ

ところでランチ(lunch)といえば、デュードランチ(dude ranch)という言葉をご存知だろうか?

ランチといっても、Lunchではなくて、Ranch(牧場)なのだけれど。

これは、銀座ファッションアカデミアで講師であられる出石尚三先生が、
先日ご紹介したエスクァイア誌(アメリカの雑誌)のフォーマルチャートということを話していたときに、話が逸れてこっそり教えてくれた逸話だ。

1930年代に、デュードランチというのがアメリカ東部で流行ったのだそうだ。

さらにアバクロことアバクロンビー&フィッチが関係してくるから、服が好きな人間に教えてあげたなら《もっと聞かせて!》と身を乗り出してくるに違いない実話なのだけれど。

ステーキが売れない・・・どうしよう。


デュードランチというのは、、

まず、1929年のアメリカの大暴落が起こった。

不景気になったので、ニューヨークでステーキが売れなくなってしまった。

大恐慌とステーキ

牛はとっても高値で取引されていたので、こんなところにも不景気の影響が出たのだ。

たとえば、アメリカ西部の牧場の牛を、貨車に積んでニューヨークなど東部に送る。

100ドルだった牛が1000ドルで売れるような、まさに右から左に流すだけで10倍の値で取引されていた牛。

 


ところがステーキが売れなくなり、困ったのは、西武の牧場主だったのだ。

牛が売れない・・どうしよう・・そこで考えたのが、カウボーイになって牧場を観光として体験しよう!という企画で、デュード・ランチ(Dude ranch)という。

現代でも、農家を体験しよう!というような町興しイベントはあると思うけれど、そのような感じだと思う。

ところで、カウボーイってどんな服装なの?今すぐお電話を!


そカウボーイになってみようよ!というこの企画にはアッパー層が飛びついた。
ところが、一体全体どのような服を着ればよいのか、、さっぱりわからなかったのであった。

dude ranch

東部のお洒落な人たちが、カーボウイのスタイルを知らないのですよ。
そこでエスクァイア誌が、《着ていくものがわからなかったら、電話ください。》と記載した。
それで教えた(紹介したお店)が、アバクロンビー&フィッチ。

銀座ファッションアカデミアの講義より 講師:出石尚三先生


アバクロンビー&フィッチのウェブ

 


アメリカの雑誌

現代のようにインスタグラムというSNSなどを通して、瞬時に写真を共有できる時代ではないから、
ニューヨークの最先端のファッショナブルな富裕層も、カーボウイスタイルは知らなかった。

そこで雑誌にファッションのことなら電話下さい!お答えしますよ、と電話すると、
カウボーイ・スタイルならアバクロへ行ってみたならばいかがですか!と伝えたのだそうだ。
今のアバクロからは想像できないけれど、なかなかコアで高級なものを扱っていたということだ。

アバクロは高級ハンティング店だった


アバクロンビー&フィッチはもともとハンティング専門店で、その他非常に高級な物を取り扱っていた。


靴カゴを買いに行ったなら、(日本円にして)100万円です!
なぜ靴かごが?と聞けば、象の足くり抜いておりまして・・・と。
そういう高価なものを扱っていました。

 オーダージャケットの英国生地 ポーターハーディング

高価なカウボーイセットを揃えてもらって、経済効果も大きかったのでは?

それにしても、服装に困ったならば電話をして、ここがオススメ!と指南してもらえるとは、素晴らしいファッション・コンシェルジュ・サービスではないだろうか?

親族の結婚式がある、と電話したならばこのお店でオーダーをし、タイはここ。靴はこちらがおすすめです。
何時のお式ですか?それならばこのように装ってください。
奥様の服はお困りごとございませんか?

ボットーネ 

また、現代となっては想像し難いのだけれど、アバクロは非常に特化した高級店だったのだ。
カウボーイになれるデュードランチ、ぜひ体験してみたいものだ。

37 Roast Beef (サーティーセブン ローストビーフ)

ステーキの話題も出たことだし、今日のランチはステーキではないが表参道ヒルズにある37 Roast Beef (サーティーセブン ローストビーフ)へ。

37 Roast Beef (サーティーセブン ローストビーフ)


ステーキとローストビーフは良く似ているイメージなのだが、調理方法が違う。
ステーキは鉄板に油を敷き蒸し焼くのだが、ローストビーフは主にオーブンで焼くのだって。

37 Roast Beef (サーティーセブン ローストビーフ)

ローストビーフも良いけれど少々ボリュームを感じたので、

37 Roast Beef (サーティーセブン ローストビーフ)
USリブロースのロコビーフ丼をオーダー。

37 Roast Beef (サーティーセブン ローストビーフ)
アボガドが良く合う〜
久しぶりのビーフシチューでありました。

37 Roast Beef (サーティーセブン ローストビーフ)

ボットーネ サロン

午後からもオーダーの打ち合わせが続くサロンです。

今度はブーツとハットを合わせて、ステーキ・ランチも良いかな。
さて、明日は何着よう?

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松 甫松 甫 記事一覧はこちら>>表参道の看板のないオーダーサロン 株式会社ボットーネ CEO。
自身もヘッド・スーツコンシェルジュとしてフィッティングやコーディネートを実施。
クライアントは上場企業経営者、政治家、プロスポーツ選手の方をはじめ、述べ2,000人以上。

2017年8月7日
ボットーネ 松のスーツ・ジャケットスタイル365 ありのままブログ | 背広紳士の知識

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