16【コミュニケーション】
2015.10.24.土 の気づき
テーラーにおいて、お客様とのコミュニケーションが一番大切ではないのかと、長期にかけてどう在るべきかにおいて悩んでいたことの答えがこれでした。(行動指針のホスピタリティー:私たちはホスピタリティーをもって家族の視点で共感しています。)
テーラーとは、お客様とともに無いものを一からモノづくりをしていきますが、この時にお客様のライフスタイルやご職業・普段はどんなものをお召で、どのようなサイズ感・形・デザインが好みで、テーラーの感性で普段お召のものよりも更に、その方にとっての良い服とはなんなのかを追求していきます。
我々は、日々改善をする中、今回は誤った体制を取っていたことに気が付きました。それは、サロンをスムーズに回すために、そのお客様に対し作業分担を取り入れたのです。この部分は私、ここからはあなた。といった様に。それは、クルーが続かない、すぐに辞めてしまう、お客様や商品に対して責任を持てない、といった我々の問題で、お客様への対応を変えてしまったのです。
そこで、起こってきたことは2名~3名で対応していくため、多くのシェアが必要にもかかわらず、お客様からいただいた要望や不明点を全員が共有できていなく、かえってご迷惑をおかけすることが多くなっていったのです。明らかなコミュニケーション不足。お客様にご不安を与えてしまいました。
一人で対応することは責任あることではありますが、お客様としては一人の担当者に全て任せてる方がかえって安心して下さると、お客様と向き合うことで改めて立ち戻ることができました。
人と人とのコミュニケーションが良好に行われていくことで、良い服作りができると私は考えます。日々進化、日々努力、日々感謝。
ライター:小寺オーダーサロン ボットーネにて4年務めたクルー、結婚退職。
服飾学校を卒業後、縫うこととおもてなしに対してのこだわりを買われ、ボットーネへ入社。
仕事に対して妥協できない職人肌。
2015年10月24日
オーダースーツ ボットーネのブログ | オーダースーツBOTTONE クルーの本日の気づき
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