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オーダースーツBOTTONE クルーの本日の気づき

気候と服は密接している 初コートと初蕎麦と初仕事と

チェックジャケット
今日はチェックのジャケット。

本日の私の出番は、ボットーネの今期初となるコート製作のお打ち合わせ。
なかなか珍しいベビーカシミアを中心に様々な素材で埋まったテーブル。
カシミアやアルパカなど、コート素材は秋初旬に入荷してくるものもあるが、あまり変動のない黒・紺などのカシミアは予約をかけておくのだ、まさに今織っているというケースもあり、人気で小慣れた価格のカシミアは既に予約で数ロールが完売しているケースもある。

チェックジャケット
午後の打ち合わせの前に、ランチへ。

武蔵野 表参道
表参道サロンから徒歩3分、御料理 武蔵野でお蕎麦を。
夜は割烹料理屋となるのだが、こちらのお蕎麦は絶品ということで、初めての訪問。
灯台下暗しとはこのことかもしれない。
今期初コート打ち合わせを控え、今日は初が続く。

武蔵野 表参道
うな重もあり。

武蔵野 そば 表参道
静けさ漂う落ち着いた空間。
BGMはないが、トントントントンと小気味良く大将の包丁の音だけが響き渡る。

武蔵野 表参道

武蔵野 蕎麦 表参道
お蕎麦が到着。
この季節はやはりさっぱりとせいろ。

蕎麦 ランチ 表参道
いよいよ夏目前で、美味しいお蕎麦で季節を感じたランチタイムであった。

季節といえば、やはり食材もそうだけど、洋服の素材も重要だ。
季節によって素材を変えるのは、なかなか楽しい。

反対に、通年のジャケットとか
スーツは、私はあまり好きではない。
 
そもそも通年とはなんだろうか?
日本には四季がある。
ウール素材ならば通年ということ?
フランネルのスーツそんなことはない。
 
例えばイギリスという国を考えてみたら、非常に寒い。
なぜなら北海道よりも北に位置していて、寒冷なのだ。
 
だからエアコンを自動車につける必要がなく、必要がないエアコンを装備した自動車に乗るのは富裕層だという。

 
避暑地という言葉があるけど、軽井沢だって夏の暑さを避ける目的から生まれた地域ではないか。
もともとは冷蔵庫がなかった時代に、貯蔵という観点から寒冷な地域に逃げれば疫病にかからないから、というような話を聞いたこともあるけれど。
 
スーツの生地
 
話を戻すと、そのくらい気候と服は密接している。イギリスでは厚いウールの生地のスーツを春でも着用するのは、もちろんアイロン操作で作る仕立て服の文化が根付いているから、厚手の生地のスーツを着るということもあるのだろうけど、気温や湿度も大きく関係しているはず。
 
 
すると日本はどうだろう?
まず、北海道と沖縄では随分と勝手が違う。
桜の開花も、宮崎でお花見なんて遠い昔のタイミングで、青森ではいよいよと待ち焦がれる。
 
それに加え四季がある。
つまり、変化に富んでいる国なのだ。
だから、単純に欧米の文化をコピーしようとしても無理があるのだ。
 
そこで、だ。
例えば日本人特有のコピーして改善するスタンスが生きる。

リネンジャケット サンプル

 
夏の暑い日はリネンのスーツで熱を逃がす。
色も黒ではなくて、白や生成りで涼しく。
 
冬はそこそこ厚手のウールやカシミア混のジャケット。そこそこといったのは、エアコンが発達しているから、ゴリゴリの厚手のスーツやジャケットは、服が好きで好きで、という方以外にはあまり実用的ではない。
 
そのよつなわけだが、これだけ因数が地域や季節で変動する日本、画一的にオールシーズンのスーツです、というのは、売る側の売りやすい、一着あれば万能!という本当のような嘘を、それらしく仕掛けたアパレル業界の悪構造が原因だ。

メンズ素材 仕立屋 講座6

 
麻、モヘア、カシミア、天然素材は触れていても気持ちがいいし、纏ったら違いはわかる。
年齢を重ねる毎に、天然の素材にこだわり、天然の素材にありがたいなあ、と感じられるようになってきた気がする。

オーダーサロン
さて、夏という季節の節目、本日から新たなアルバイトクルーHが初入社。
まったくの服飾初、未経験ながら服の仕事に携わりたい、そんな想いからか、
業務開始2時間前には到着していたというから、今時珍しい。
もっともっと、喜んでいただける服作りを追求しよう。

さて、明日は何着よう?

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松 甫ライター:松 甫 詳しいプロフィールはこちら>> Twitter Facebook 表参道の看板のないオーダーサロン 株式会社ボットーネ CEO。
自身もヘッド・スーツコンシェルジュとしてフィッティングやコーディネートを実施。
クライアントは上場企業経営者、政治家、プロスポーツ選手の方をはじめ、述べ2,000人以上。

2017年7月4日
ライフスタイル | 編集長の日々

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