【実際作った!】おすすめオーダースーツ生地ブランド!イギリス・イタリア・フランス・日本 メジャーなものもマニアックなものもご紹介
こんにちは、松はじめです。今回は、私が実際にこれまで仕立ててきたスーツやジャケットで使用した生地ブランドについて、詳しくご紹介したいと思います。それぞれの生地の特徴や魅力を、実際に着用した感想も交えながらお話しします。
英国の堅牢さが光る「ホーランド&シェリー」

まず最初にご紹介するのは、私が現在着用しているスーツの生地、ホーランド&シェリーです。この生地は「クールBLAZE」というコレクションのもので、目付230gの春夏用ウエイトです。
平織りという組織で作られており、縦糸と横糸がバスケット状に織られているため、通気性が抜群です。見た目はマットで光沢感がなく、一見地味に見えるかもしれませんが、これこそが玄人受けする理由なのです。
ホーランドシェリーは、ロンドンのサビルローの名門テーラーでも使用されている、世界で愛される生地ブランドです。イギリスらしい渋さと堅牢さを兼ね備えた、まさに英国紳士の装いにふさわしい生地だと思います。
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南イタリアの情熱「アリストン」

続いてご紹介するのは、アリストンというナポリの生地商社です。見本帳を見ただけでわくわくするような、華やかで鮮やかな色使いが特徴的です。
青い空と海、パスタにピザというナポリの明るい文化が、そのまま生地に表現されているような印象を受けます。複数の繊維素材を組み合わせたコレクションもあり、見ているだけで楽しくなってしまいます。
この生地でジャケットを仕立てましたが、イタリアらしい華やかさと上質感を兼ね備えた素晴らしい仕上がりになりました。
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最高級の質感「ロロピアーナ」

ロロピアーナは、既製品のイメージが強いかもしれませんが、実は生地メーカーとしても非常に優秀です。私はスーパー160という細番手の生地でスーツを仕立てました。
触った瞬間にわかる、オイルが残るような質感は、明らかに良い羊毛を使用していることがわかります。一日着用して多少のシワが入っても、霧吹きをかけてハンガーに掛けておけば、スーッとシワが取れていく復元力は見事です。
この茶色の表紙と金の装飾という、変わらないブランドイメージも含めて、個人的に非常に好きなブランドです。
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イタリアの一貫生産「タリアデルフィーノ」

タリアデルフィーノは、イタリアの大規模な一貫生産メーカーです。自社内で染色から糸作りまで全て行っているため、独特の色合いを実現できています。
私はこのタリアデルフィーノの生地で、タキシードを仕立てました。綾織りという組織で織られており、デニムのような斜めの線が特徴的です。この織り方により、非常に美しい光沢感が生まれます。
特に、この温かみのある色合いは他では見られない独特のもので、茶色や緑が微妙に入った複雑な色調が魅力的です。
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英国の伝統「マーティンソン」

マーティンソンは、イギリスの小規模な分業制で作られる伝統的な生地です。日本の一宮と同じように、昔ながらのものづくりを続けています。
私が持っているのは秋冬用の厚手のフランネルですが、今回は春夏用の生地も拝見しました。しかし、春夏用とは思えないほどの310gという重さがあり、まさに英国らしい堅牢さを感じます。
フレスコという組織の生地もあり、これは夏場に最適です。頑丈でシワになりにくく、実用性に優れています。
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フランスの女性的感覚「ドーメル」

ドーメルは、フランスの老舗商社ですが、興味深いことに生地のデザイナーはイタリア人女性のアイリーンさんです。この女性的な感覚が、生地に独特のしなやかさと色気を与えています。
生地のデザイナーというのは、向こうでは社長の次に偉いとされるほど重要なポジションです。なぜなら、今期どんなデザインを出すかで売上が大きく変わるからです。
ドーメルは、有名なメゾンブランドにも生地を提供しており、世界各国で高く評価されています。
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ベルギーの堅実さ「スキャバル」
スキャバルは、ベルギーの商社ですが、全体的にはイギリスらしい特徴を持っています。クラシックなコレクションが多く、渋い色合いが特徴的です。
私はこの生地で、360gという重厚感のあるスリーピースを仕立てました。ダブルのベストにショールカラーを組み合わせた、非常にクラシックなスタイルです。
ハリとコシがあり、仕立て映えする素晴らしい生地です。パンツが2本付いているため、耐久性も抜群です。
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英国カントリーの真髄「ポーター&ハーディング」
ポーター&ハーディングは、以前番組で取り上げた生地です。草木染めのような独特な色合いが特徴的で、カントリー調のスーツが好きな方にはたまらないブランドです。
ハリスツイードのようなチェック柄や、ガンクラブチェックなど、狩りをするクラブで使われていたような伝統的な柄が豊富に揃っています。
私はこの生地でカントリースーツを仕立てましたが、非常にオーセンティックで味わい深い仕上がりになりました。
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日本の技術力「葛利毛織」

最後に、忘れてはいけないのが日本の生地です。葛利毛織は、以前実際に取材させていただいた織物工場です。
ここでは、ションヘル織機という昔ながらの低速織機を使用しています。この織機を使用している工場は、現在ではほとんどありません。メンテナンス部品も入手困難なほど古い織機ですが、この低速織りにより独特の風合いが生まれます。
私はここの秋冬用フランネルでスーツを仕立てましたが、思った以上にふわっとした質感で、まさに日本の職人技を感じる仕上がりでした。
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日本の生地の魅力と可能性
日本の生地は、企画面でイタリアに劣るという声もありますが、渋くて堅牢で、元々イギリスの縫製技術を受け継いでいるため、品質面では決して負けていません。
海外の生地も素晴らしいものが多いですが、やはり日本人として日本の生地メーカーを応援していきたいという気持ちもあります。葛利毛織以外にも、美幸毛織など、素晴らしい日本の生地メーカーがまだまだあります。
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まとめ
今回は、私が実際に仕立てたスーツやジャケットで使用した生地ブランドをご紹介しました。それぞれに独特の魅力があり、用途や好みに応じて選ぶ楽しさがあります。
イギリスの堅牢さ、イタリアの華やかさ、フランスの洗練さ、そして日本の技術力。それぞれの国の特色が生地に表れているのが、非常に興味深いところです。
皆さんも、もしオーダーでスーツやジャケットを作る機会があれば、ぜひこれらの生地ブランドを参考にしてみてください。きっと、お気に入りの一着が見つかるはずです。
生地選びは、スーツ作りの最も楽しい部分の一つです。それぞれの生地の個性を理解し、自分のスタイルに合った選択をすることで、より愛着のある一着に仕上がることでしょう。
ライター:松 甫 詳しいプロフィールはこちら>>
表参道の看板のないオーダーサロン 株式会社ボットーネ CEO。
自身もヘッド・スーツコンシェルジュとしてフィッティングやコーディネートを実施。
クライアントは上場企業経営者、政治家、プロスポーツ選手の方をはじめ、述べ2,000人以上。
2025年7月13日
オーダースーツ ボットーネのブログ | 明日は何着よう?松はじめのスーツの着こなし術
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