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明日は何着よう?松はじめのスーツの着こなし術

フォーマルのドレスコードが誕生した本当の理由!だから僕たちはタキシードを着る

松はじめです。

ドレスコード、と聞いてみなさんはどんなイメージを持ちますか?

・難しそう

・タキシード?

・特別な日?

なかなか日本にいると馴染みが薄いですよね。

簡単にいえば、パーティなどでの服装のルールというわけですが、一体なぜドレスコードが生まれたのでしょう?

本日は、服飾の講義を行なってくださっている血脇和則先生のお話しから、ドレスコード誕生の理由をまとめてみました。

ドレスコードはなぜ作られたのでしょう?

これを考える上で、そもそもドレスコードはいつ誕生したのでしょう?

どうやらドレスコードはフランス革命以降に作られたようです。

フランス革命

そもそもフランス革命とは一体どんな革命だったのでしょう?

それまでのルイ王朝を倒し、新しい自由な国を作ろう!という革命がフランス革命ですね。

君主制がくずれ、民主国家が作られたわけです。

フランス革命後も、それはそれはいろんな問題が起きたことでしょう。

まず、これから新しくどんな国を作ろうと思ったのでしょうか?

・新しい政治を作るときにはじめたこと

新しい政治をつくろう!

その時、一番はじめに考えたことは何だったと思いますか?

「次の国は、法治国家にしようじゃないか!」

法律を作ろう、それを皆で守ろう!

これまで王様の言うことは絶対!だったわけです。

でもこれからは、憲法(ルール)をつくって、国民全員で守ろう!

こうして法律が生まれます。

守られない法律

ところが、なかなか守ってくれない。

貴族も守らないわけです。

なんだ、俺たちは自由でいたいんだ!自由を勝ち取るために闘ったんじゃないか!と。

しかし、なんとかみなで法律を守るようにしなければ、社会秩序は維持できません。

なんとか守らせることはできないか?

そうだ、、、

服装から入る

まず、ビジュアル面としてわかりやすく国民に見せよう!と考えたわけです。

ちゃんと、守っているか?

それをみんながわかる状態をつくる。

これまでの宮廷ファッションといえば、好きな格好をしていたわけです。

カツラもかぶるし、服も色とりどり。

クラバット(昔のネクタイ)も高級シルクでシャツにも華美な装飾が。

そうだ、ここにルールをつくってはいかがだろう。

社交界なら、こういう服を着なければなりませぬ!と。

男性は黒のジャケット!シャツはこう!というように。

ルールを守っているかどうか一目瞭然に

服装ルール、守りなさい!

これを平民が見ていると、守ってない人がすぐわかるわけです。

あれ、あの人黒のジャケット着てない!!

みんな守ってるのに・・・

と、そんな発想がでてきたわけです。

ということで、まずは政治を行う者たち自らが、自分たちがルールを守っている姿を国民に見せることから始めたのです。

なんだ、これまで散々好き勝手、華美な服を着ていたのに、今となってはルール守っているじゃないか。

為政者たちが自ら行動を起こしたのがドレスコードだったと。

なぜ服装のルールを守ったか?

とはいえ、社交界の男性はなぜ守ったのでしょう?

まず、男性の服装のルール導入に歓迎したのは、女性たちだったといいます。

どうしてなのでしょう?

好き勝手な服装だった男性が、みんな黒の服などになったのです。

女性のみなさまからしたらどう思ったのでしょう?

(ちなみに女性の服装は決まったわけではありませんでした。)

男性は決まりきった服装で、がんじがらめに決められました。

この話をした時に、こんな意見が出ました。

男性の衣装を、女性もセレクトしていた、だからその手間が省けたのでは?

統一感が出てカッコよかったから?

女性陣が目立つから?

そういったこともあると思います。

一番は、服装ではなくてその人自身がわかるようになったこととも考えられます。

豪華絢爛な服装だと、そちらにどうしても目がいきます。

現代でわかりやすいイメージとしては、結婚式で女性がウエディングドレスを着替えますよね。

その後に華やかなカラードレスを着て現れたとします。

「わぁ、○○さん、素敵ね!!」

華やかなドレス、綺麗なお化粧、大きな髪飾り!

そういう男性ばかりがパーティー会場にいたら・・・

なぜ服装のルールを守ったか?

こうして、晴れて女性は、男性と話したときに、リアルに違いがわかるようになったのです。

でも、これは女性にとってのメリットでした。

男性はなぜ従ったのでしょう?

そもそも、ブラックタイというドレスコードであれば、今もなお黒いタキシードを装っていかなければ・・となるわけです。

そこには、大きな意味がありました。

まず、フォーマルウエアというのは、民主的な服でした。

それまでは王様は王様、鍛冶屋は鍛冶屋とそれぞれ身分によって違う服装でした。

それを、身分のない社会をつくろうじゃないか!という意味もあって、フォーマルの服が生まれます。

つまり、タキシードなどのフォーマル服を着れば、どんな身分でも、どんな国籍でも関係がないわけです。

当時も、ブルジョアジーも貴族も平民も、この服さえ着ればみんな一緒。

それから、もう1つは、フェアに行こう!という合言葉のようなものだったと考えられます。

みんな同じ服で、公平にいこうぜ。

これは、サッカーなどでユニフォーム着てるのと一緒みんなが同じ、帰属意識といえます。

出身や身分を問わず、一緒。

こういう理由を男性が支持したのではないかと考えられます。

ユニフォームって本当に不思議なもので、私も先日サッカー観戦に行ったのですが、サポーターの中にも応援しているチームのユニフォームを着ている人がいて、あ!仲間だ!!と一体感が生まれるんですよね。

まとめ

民主的な国を!と起きた革命。

そのフランス革命後、法律が守られなかったために、まずは服装からルール化して守る文化を作った、それがドレスコードです。

女性は、おおいに支持しました。

華美な服装で男性の中身がさっぱりわからなかったことが解消されたから。

男性は、身分から解放され、同じ服の者同士フェアにいこう!という精神も愛されました。

欧米では今でも支持されているフォーマル、そしてドレスコード。

ドレスコードができたことで、次にスポーツのユニフォームができたといわれます。

スポーツも一緒で、ルールを守らなくてはいけないわけです。

全世界共通のルールをつくって、、ペナルティもあって。スポーツやユニフォームが生まれていくわけです。

ドレスコードができて、スポーツができて、そして制服ができます。

例えば学校の制服によって、校則違反がわかるわけです。

ルールを守るために、服装が生まれたというのです。

さて、これからの時代はどうなっていくのでしょうね?

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松 甫ライター:松 甫 詳しいプロフィールはこちら>> Twitter Facebook 表参道の看板のないオーダーサロン 株式会社ボットーネ CEO。
自身もヘッド・スーツコンシェルジュとしてフィッティングやコーディネートを実施。
クライアントは上場企業経営者、政治家、プロスポーツ選手の方をはじめ、述べ2,000人以上。

2019年8月31日
ファッションアイテム | フォーマル

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