もうすぐ秋だ!と勝手に思い込んでいるコンシェルジュの日記

タキシードが着たい・・・
そんな謎の病にかかっている。
ショールカラータキシードの官能なそのラペルに惹かれたのは、おそらく過去に名を馳せた著名な人々だが、理由は説明が不要といって過言ではないくらい、美しい。
上質なワインの余韻のような繊細なライン、見れば見るほど、美点を兼ね備えていると思う。
私は洋服屋ということでタキシードは2着持っているのだけれど、3着目を誂えてみようかな、と、ふと思った今日この頃。で、、いつ着るの?
いや、ク、クリスマスディナーにでも着るから。
新しいタキシードがあれば、装って妻と食事にでも行こうとなる、そうすると妻の服も選ぼうとなり、ストーリーが生まれる。消費が活発になり、景気も上向く。
服を装うことを考えることが、みんなで良くなろうよ!というような商店街の文化というか、お祭りの文化というか、煎じ詰めるとそういった事に繋がらないかな。

良い服を持っていて、いつ着るのか、、と問われたならば即答したい。
服があるから着る場が現れるのだ、と。
精神論みたいだけれど、本当にそんなものなのだ。
服がない時点で気が引けてしまってその場にはいけないという自体に陥ってしまう。
ここぞという時の服は揃えておいて損はない、けれど無駄なものはいらない。ワードロープ計画はしっかり立てた方が戦略的だから、やはり服屋とクライアントが真剣に意見をぶつけ合っていかなければならないと思う。
服屋は客の言いなりであったならば、絶対に良い服にはならないし、
顧客としては伝えたいことは伝えつつ、委ねるということが、服に限らず物作り全般において大事なのではないかなとふと思う。

この日(土曜)はチェックのジャケットに、リネンのエクリュ・インナー。
銀座までちょっと講義へ。

良い服は、良い場所に運んでくれるに違いない。
なんとも気が早いのだが、私は秋のためのジャケットと、冬のためのスリーピーススーツを現在誂え中。
(コートについてはステンカラーという軸で、どうしようか悩み中・・・)
まだ着ることはないから急がない、
そんなことはわかっているのだけれど、
まだ出来てこないだろうか。
生地を見たときから闘いは始まっていて、これでゆくか、いやこちらも良い、と。
ね、もうすぐ秋ですね・・・。
さて、明日は何着よう?
ライター:松 甫 詳しいプロフィールはこちら>>
表参道の看板のないオーダーサロン 株式会社ボットーネ CEO。
自身もヘッド・スーツコンシェルジュとしてフィッティングやコーディネートを実施。
クライアントは上場企業経営者、政治家、プロスポーツ選手の方をはじめ、述べ2,000人以上。
2017年7月24日
明日は何着よう?松はじめのスーツの着こなし術 | Other
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