仕事がデキる人は知っていた!気分が乗らない時は服の力を借りてキャリアアップ
気分が乗らない時は、ジャケットを着て下さい。
ジャケットを、キチッと、いつも以上に丁寧に、着て下さい。
ネクタイもして下さい、ゆっくりと、納得ゆくまで。
すると、心が落ち着くんですよ、不思議と。
整うんです、気持ちが。服の力を借りればいいんです。
— 松 甫(まつ はじめ)| 看板のないオーダーサロン経営|リセット!仕事服著書|メンズファッションTV (@matsu_hajime) January 6, 2020
松はじめです。
みなさまあけましておめでとうございます。
2020年もどうぞよろしくお願いいたします。
新年が始まって、いよいよ仕事!
長い正月休みが明け、ちょっと腰が重い・・気分が乗らないな・・。
そんな方もいらっしゃるかもしれません。
そんな時は、ぜひ服の力を借りることをおすすめします。
服には、すごい力があるんですよ。
どういうことかご説明いたします。
気分をコントロールする力
まず、服には気分をコントロールする力があります。
これを利用します。
具体的には、スーツを着ます。
スーツを着て、ネクタイを締めて、それも丁寧に。
するとどうでしょう?
これだけでも仕事モードになります。
そもそも最近はスーツを着ないで仕事する、という方も増えてきていると思います。
ジャケットと、ニットを着て人に会う、という方もいらっしゃるかもしれません。
そういった場合に特に効果があるのが、スーツです。
スーツというのは、男性の仕事用戦闘服として着られてきました。
ですから、着る=戦闘服というようなDNAがあるわけです。
逆に、ニットのような柔らかな素材はリラックス効果があります。
富裕層はなぜパジャマを着るのか?
所得の高い人は、寝る時にパジャマを着る!という話を聞いたことがないでしょうか?
この話に根拠はないのですが、ただし実際に仕事ができる人ほど服の力をうまく使っています。
その典型がパジャマ。
人間は人生の1/3をベッドで過ごします。
だから睡眠の質は大事です。
仕事から帰ってきて、シャワーを浴びたら、きっとストレスを抱えたままベッドに入るより、気持ちを切り替えてリラックスしたいですよね。
この気持ちの切り替え方法は色々とあります、アロマの香りを嗅ぐとか、ハーブティを飲むという女性は多いですね。
男性の場合、1つの簡単な方法がパジャマ。
柔らかく、肌触りの良い素材の、パジャマを着る。
肌触りは置いておいても、パジャマに着替えると体はこう思います。
「あぁ、寝るんだなぁ」
単純な話なのですが、服には気持ちを切り替える力が確かにあるわけです。
そこで、逆にキリッと仕事モードに入ろうと思うなら、気合いの入るスーツを、ゆっくり、丁寧に着るのです。
ボタンを留めながら精神統一
ベストのボタンはたくさんありますよね。
だいたい5個、6個ボタンがあります。
私の考えですが、その昔これから戦闘が始まる、という兵士なら、このボタンを1つ1つ留めながら、精神統一をしたはず。
ネクタイも同じです。
今日の商談、取引先とスムーズに交渉が進む良いイメージを描きながら、キュッとネクタイを結ぶ、いつも以上に丁寧に。
逆に、帰宅してネクタイを緩めるとリラックスしませんか?
これはハレとケの考え方に似ています。
ハレとケという言葉を唱えたのは、柳田國男さんという民族学者です。
特別な式典があり、普通の日がある。
このようなメリハリは大事だと思いますが、ネクタイというのはなんだかこのハレとケに似ていますね。
服装のカジュアル化でミスが増えた実例
以前、安積陽子さんにインタビューさせていただいた時に安積さんがおっしゃっていたのですが、
カジュアルな服装を職場に導入した結果、ミスやトラブルが増えたり生産性が落ちてしまったという事例があるそうです。
欧米で、カジュアルデーというのがあったそうです。
社員はスーツを着ている時よりも身体的には楽だった、しかし一方で生産性が落ちたり、ミスやトラブルが多発する企業も増えたというのです。
やはり良いスーツを着て、姿勢を正し、ビシッとネクタイを締めるから気が引き締まる。
緩い服装だと、気持ちも緩むのでしょう。
カジュアルな服装の職場であれば、常にビシッとしていなくても良いかもしれません。
ですが、新年で少し気合いが欲しい時、またはここぞというプレゼンテーション、というのならビシッとスーツを着て、その力を借りることをおすすめします。
http://bottone.jp/bc/blog/bottone-ceo/16987.html
色を味方に
もう1つ、色の力も侮れません。
私がよく借りる色の1つに、赤があります。
真っ赤なセーターも持っていますが、もっとも取り入れやすいのがネクタイです。
赤いネクタイは、パワータイと呼ばれます。
パッとイメージしやすいのが、アメリカのドナルド・トランプ大統領ではないでしょうか?
彼はアメリカ国内では、意外と青いネクタイが多いのです。
そして、外交のテーブルにつくと、赤いネクタイ。
大統領クラスの人間にはイメージコンサルタントと呼ばれる人間がついていることが少なくありません。
その人間が、服装を考え戦略的に使っているのです。
赤は、パワー、情熱、強い意思を表します。
また、その効果は相手にだけ与えるものではありません。
実は当人が一番その効果を得ているともいわれます。
人間の肌は、しっかりと色を認識していると言われますが、赤をしっかりと感じている。
その力を知り、うまく使っているみなさんもご存知の方がもう一人。
タイガーウッズです。
タイガーウッズはここぞという場面で赤を身につけることは良く知られている話。
そこで、少し気分が乗らないな・・という時には赤いネクタイを身につけるだけでも、体温は上昇し情熱を得られるというのです。
まとめ
いかがでしたか?
人類はもともと服を着ていませんでした。
ですが、防寒のため、身をまもるため、隠すため、いろいろな目的で服を着ました。
いつしかそれは、権力の象徴になります。
王様と平民は同じ服を着てはいけないという時代があり、軍隊は階級によって違う服を着ました。
服にはたくさんのパワーがあります。
身近なところにこんなに簡単にパワーが得られる、気分をコントロールできるツールがあるので、使わない手はありませんね。
さて、明日は何着よう?
ライター:松 甫 詳しいプロフィールはこちら>>
表参道の看板のないオーダーサロン 株式会社ボットーネ CEO。
自身もヘッド・スーツコンシェルジュとしてフィッティングやコーディネートを実施。
クライアントは上場企業経営者、政治家、プロスポーツ選手の方をはじめ、述べ2,000人以上。
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