服装のドレスコード フォーマルにはブラックタイ、ホワイトタイのさらに上があった!?

パーティーの案内状が届くと、そこにはドレスコードと呼ばれる服装の指定が書かれている場合があるだろう。
正式なパーティーであればドレスコードがあるはずだ。
男性の場合のドレスコードとして有名なのは、ブラックタイ。

ブラックタイとは読んで字のごとく解釈してはならない、黒いタイということではなく、タキシードを装っておいでください、ということをこの一言に集約しているわけである。
タキシードを装う、ということは黒いボウタイ(蝶ネクタイ)はもちろんのこと、現代ならばオニキスのカフリンクスやスタッドボタンを胸に付け、パテントレザーのパンプルかプレーントゥのレザーシューズなどが基本となる。
胸には一見すると腹巻のようなカマーバンドも良いのだが、ウェストコートでも良いのだ。
(何も内側に身につけないのはよろしくない)

と、ブラックタイというドレスコードについては有名なのだが、なんと非常に砕けたドレスコードなのだそうだ。
もちろんブラックタイの上位バージョンといえばホワイトタイ。
しかし、なんとさらにその上があるという・・・。
本日はなかなか馴染みがないが、いざという時に知らないでは恥をかいてしまう、ドレスコードという西洋の服装のルールをご紹介するべく、前出の出石尚三先生にお伺いしたお話しをまとめてみたい。
・・・

正式なフォーマルパーティには案内状に、ホワイトタイ、とだけ書きます。
これは、燕尾服を着ていらして、と。
正式な会なのですね。
砕けた場合、ブラックタイ、と書きます。
さらに砕けた場合は、ノードレス。
正式な案内状ですよ、
蝶ネクタイをしなくて良い、タキシードを着ていらっしゃらなくて良いですよ、そのような時は、ノードレスです
ノードレスと書いてあるからといいましても、Tシャツで行ったならば恥をかきます。
ダークスーツです。
・・・・

ということで、なかなか馴染みの言葉ではないかもしれないが、パーティーに対してこのような服装でお越しください、そのようなルールを示したものがドレスコードだが、非常にシンプルな用語で書かれているのだ。
まるで暗号のようだが、ホワイトタイ、と書いてあるから白いネクタイ?というわけではない。
ホワイトタイ(ボウタイ)を身につけ、それは燕尾服を着用することを意味している、つまり公式な場であるということでもあるのだ。
そしてタキシードを着る、ということはドレスコードはブラックタイと書かれている場合ということなのだが、砕けた服装、リラックスしておいで、ということなのだ。
そして、燕尾服着用のホワイトタイの、さらに上のドレスコードが存在するのだ。
・・・

デコレイションズ。
ホワイトタイの上のドレスコードで、勲章を付けて良いですよ、正装でいらっしゃい、ということです。
・・・
ということで、もしパーティーの招待状にデコレイションズと記載があったならば、選りすぐりの勲章を付けていく、と覚えておくと良さそうだ。
そして、なんとタキシードは砕けた場合のドレスコード、ということをお伝えしたのだが、出石尚三先生曰くこんなエピソードも。
・・・

・・・

ということで、当時の様子を物語った様子が、小説家が招かれたお食事に、リラックスしてタキシードでおいでなさいよ、という記述があるのだ。
卿はアシェンデンの返事を待たず、了解されたものとして、軽くうなずき、相手を下がらせると、また巨大な書物机の前に座った。
アシェンデンはハーバート・ウィザースプーン卿との食事を、期待を不安の面持ちで待っていた。ブラックタイというからには、内輪の会食だろう。
英国諜報員アシェンデン サマセット・マーム(金原瑞人訳)より引用
現代ならばここぞとタキシードを仕立て、ピシッと背筋を伸ばして立ち、いよいよ、と顔を強張らせて着るタキシード。
特別なシーン、食事会、パーティーで着るというようなイメージがあるタキシード。
タキシード着用で、を意味するドレスコード、ブラックタイが招待状にあったならば何と畏まった場なのか!と思うかもしれない。
が、しかし、本質は《そんなにキッチリした場ではないのだし、タキシードで着たら?=ブラックタイ》なのだ。
ズバリ、タキシードを着こなすポイントとは何だろう?
・・・
鯱張るから似合わないのです。

ということで、ホワイトタイのときはウイングカラーだが、ブラックタイの場合はレギュラーカラーでも良いのもリラックスしているということなのだ。
色々と難しそうなフォーマルだが、実はこうして源流を追っていくと奥深いし、面白く、そして理解することが装いの一歩ではないだろうか?
その他、出石尚三先生のおはなし
ライター:松 甫 詳しいプロフィールはこちら>>
表参道の看板のないオーダーサロン 株式会社ボットーネ CEO。
自身もヘッド・スーツコンシェルジュとしてフィッティングやコーディネートを実施。
クライアントは上場企業経営者、政治家、プロスポーツ選手の方をはじめ、述べ2,000人以上。
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